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ドラッカー【二十歳の自分に勧める本】

こんにちは 日刊マガジン【書くンジャーズ】金曜日担当のウエノ(@ueno_k)です。

今週のお題は【二十歳の自分に勧める本】です。

子どもの頃から本が大好きだった私が、二十歳の頃に読んでいたのはSF小説でした。最近「若い頃に、SFだけでなくもっといろんなジャンルの本をよんでいたら、人生の幅がもっと拡がったかなあ」と思うことがあります。

そんな二十歳の自分に勧める本は、私の人生を変えた「P.F.ドラッカーの著書」です。

もくじ
 ♦ドラッカーとはどんな人物
 ♦ドラッカーを知ったきっかけ
 ♦ドラッカーが私に与えた影響
 ♦真摯さとは

ドラッカーとはどんな人物

ピーターF.ドラッカーはオーストリア生まれの経営学者で、初めてマネジメントという概念を考え出し「マネジメントの父」と呼ばれている人物です。

ドラッカーの業績はマネジメントだけでなく多岐にわたり、著書のなかで、個人の成長を促したり、社会の変化をいち早く「予見」するなど、没後10年たった今でも、世界中のビジネスパーソンを惹きつけて止みません。

個人の成長、人と組織の動かし方、そして社会の変化。
ミクロからマクロまで、一気通貫に論じ、今なお道を示してくれるドラッカーだからこそ、学生、新入社員から、チームリーダー、マネジメント層、そして経営を担うトップリーダーまで、誰もが読んで「学び」を得ることができる。それがドラッカーなのだ

ドラッカーを知ったきっかけ

ドラッカーの事を初めて耳にしたのは、大学での経営学の講義でしたが、勉強以外の事が忙しかった当時は、マネジメントの人ぐらいの知識しか持ってませんでした。

本格的に関心を持ち始めたのは、三十歳の頃です。

ちょうど仕事で成果が出ず悩んでいた時期で、書店で自己啓発の本を探している際に、ふたつのキーワード「いかに成果をあげ、成長するか」「ドラッカー」が、たまたま目に留まり、「プロフェッショナルの条件」を手に取ったのが、私がドラッカーに関わるきっかけでした。

この本からは「仕事とは社会に対する業績をあげ、貢献することであり、そのために自分はどう成長していけばよいか」を学びました。

そして、この本との出会いが私の人生を大きく変えました。

通称「もしドラ」、元AKBの前田敦子主演の同名映画が記憶に残っている方も多いかと思います。

ひょんなことから野球部のマネージャになった女子高生が、弱小チームを甲子園に連れていくために、ドラッカーの代表作「マネジメント」からヒントを得ながら、組織をマネジメントするストーリーで、随所にドラッカーの名言が登場します。

日頃から専門書を読みなれている方には簡単すぎる内容なので、直接、原著を読まれることをお勧めしますが、高校生や大学生がドラッカーを最初に学ぶにはちょうどよい本だと思います。

「もしどら」が、私が二十歳の頃に出版されていたなら、もっと早くにドラッカーを学んで、違った人生を送っていたかもしれません。

ドラッカーが私に与えた影響

もしドラ」は、私が住んでいる糸島に、ちょっとしたドラッカーブームを起こしました。

2010年の秋、ドラッカーの事を知っていた私の主宰で、早朝の公園やマクドナルドでドラッカー本の読み合わせを行うイベント「糸島ドラッカー勉強会」を立ち上がりました。

ドラッカーが定義する組織は、営利企業に限らず非営利企業・団体など、ありとあらゆる組織を指しています。彼の理論は、NPOやPTA、町内会などの組織、極論すると家庭でも応用できるものなので、3年続いたこの会には、サラリーマン、会社経営者、自営業主、税理士に交じって主婦や大学生も参加されて、互いの経験なども交えながら、ドラッカーを一緒に学びました。

勉強会で知り合った方々からは、多くの学びとご縁も得ることができました。現在の会社へ転職したきっかけは、社長がドラッカー勉強会に参加していたご縁であり、110キロウォークの運営に深くかかわるようになったのもの、この勉強会の繫がりがきっかけです。

真摯さとは

ドラッカーの言葉で私が一番大事にしているものは「真摯さ」です。

マネージャーの資質 (マネジメント・・・31ページ)

強みを活かすマネージャーの資質人を管理する能力、議長役や面接の能力を学ぶことはできる。管理体制、昇進制度報奨制度を通じて人材開発に有効な対策を講ずることもできる。だがそれだけでは十分ではない。根本的な資質が必要である。真摯さである。

真摯」を辞書で調べると「まじめでひたむきなこと(大辞林)」とありますが、現実社会では「まじめ」なだけではマネージャは務まらないことは、皆さんも知るところだと思います。

では、ドラッカーがいう「真摯さ」とは何なのでしょうか?

ちょうど腑に落ちた考察を見つけましたので、紹介します。

ブログ主さんは「マネジメント」の原文をあたられて、「真摯さ」とは「一貫した正直さ」と「一貫した誠実さ」を持って仕事(組織)に貢献することと考察されてます。

「正直さ」にしても「誠実さ」にしても、貫き通すためには確固たる信念が必要です。信念があれば人は必ずついてきます。信念を確固たるものにするためにも、これからも継続していろんな事を学んでいこうと思います。

二十歳の皆さんは、ぜひ一度ドラッカーに触れてみてください。
これから社会人になる上で多くのヒントを得ることができるはずです。

以上、私が勧めるドラッカーの紹介でした。

今日もここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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