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うつ病だったんだろな

19歳。10代最後の年。

今思えば、あの時はうつ病だったんだろなと思う。

大学受験に失敗して浪人しているときに成績が上がらずに悩んでた。このままずっと大学に受からないのではないだろうか、どうしよう…

予備校に行こうとすると吐き気がする。最初は予備校で授業を聞くのが辛くなった。授業中に吐き気がして、途中で退出することが増えた。

次は電車に乗るのが辛くなった。電車に乗ると腹痛と吐き気がする。たった1分で着く隣の駅で下車する。また乗ってみるものの、腹痛と吐き気がして、また次の駅で下車する。予備校に到着するまでに時間がかかる。遅刻しないように朝はかなり早くでる。それでもギリギリに予備校に着く。

予備校についても結局、吐き気がして授業が受けられない。

病院に行ってみたら十二指腸潰瘍になっていた。若いから胃は丈夫だったらしい。胃潰瘍にはならずに、胃の次の消化器官の十二指腸がダメージ受けてた。

診断結果「原因はストレス

消化の負担にならないように食事を制限したり薬飲んだりしても根本の原因がストレスなので改善しない。体重は5キロくらい一気に減った。

そんなある日

サッカーの日本代表がワールドカップ予選で韓国と対戦して逆転負けした試合をテレビで見た。

受験とは何も関係ないけど、なぜか全てが上手くいかないような気がして何もかも、どうでもよくなった。

3階にある自分の部屋の窓の前で、このまま頭から落ちたら死ねるかなぁなんて思った。

その時に電話がなった。

先に大学生になった高校の同級生だった。

たわいもない、どうでもいい話を1時間くらいした。

死ぬのも、どうでもよくなった。
受験で失敗することもたいしたことでもないかもと思うようになった。

結果として志望校は全部落ちたけど、滑り止めの大学は受かったので、とりあえず大学生になった。

そして今は、結婚して娘もいて、とても幸せです。

あの時に死ななくてよかったなと思う。
電話をくれた友人には今でも感謝してる。
本人には何も言ってないので、ひとりの命を救ってたことなんて気づいてないけど。

まぁ、生きていれば楽しいことはたくさんある。

20代かなり楽しかった。

30代もっと楽しかった。

これからの40代すごく楽しみ。

とりあえず、若いうちに自ら死を選ばないほうがいい。
どうせ、いつか死んじゃうし。

19歳。その時はつらかったけど、その1年間があったから今があると思う。

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