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カメラじゃなく、写真の話をしよう【読書メモ】

表紙の写真がいいなと思って、本屋で何気なく手に取って数ページ読んだ。気がついたらレジに向かってた。

タイトルどおりにカメラの話は、ほとんど出てこない。写真に対する嵐田さんの想いがつまった本。

スマートフォンの普及、SNSの写真がありふれるようになった今の世の中での写真の在り方みたいなことが書かれている。

帯に「技法書の前に読みたい新しい写真の教科書」とありますが、おそらく初心者にはピンとこないかも。写真を撮り始めて数ヶ月の人くらいがいい気はする。

とはいえ、写真が好きな人全員にお勧めしたい本です。

自分的にメモしたところ

良い包丁を買っただけで「美味しい料理」を作ることができないと多くの人が理解できるのに、こと写真においては、シャッターボタンさえ押せば写ってしまう敷居の低さから、良いカメラがあれば「良い写真」を撮ることができると思われがちなのです。

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写真歴が長い人こそスマートフォン撮影を

前述したように「カメラの魔法」が使えなくなるため、より被写体にフォーカスした撮影体験ができると思います。

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超広角や超望遠のレンズ効果は一種の麻薬のようなもので、こればかりに頼ると「レンズ効果を見せたいだけの写真」を量産することになってしまいがちです。

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自分にとっての優先順位を明確化する

僕が最も重要視する着想ー「被写体の選択=何を撮るか」に神経を集中させて、カメラ設定や操作は最小限のエネルギーを使うことー

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撮影技術は大事だが、最重要事項ではない

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テクニックは手段であって目的ではない

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「好き」の正体を言語化しよう

何となくぼんやりと考えるよりも言語化してアウトプットする(ノートやブログに書いたり、人に話したりする)ことで、目指すべき方向性や課題はより明確になるのです

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写真も同じで、もしあなたがSNSにしか写真を投稿しない人であっても、現代の写真のルーツとなっている作品を知っているのと、知らないのとでは大違いなのです。

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そう、撮らないことを決断するのもまた写真なのです。撮りたいものがない日、気分が乗らない日に無理やり撮る理由なんてどこにもありません。

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良い写真はひとつではない


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