責任者のNGな決断方法
組織長として組織をまとめる立場だと組織全体に対してルールを策定したり新しい基準を創っていく必要がある。これまでのルールを変えていくことも多々ある。
現状維持が好きで変化を好まない人は多い。何か新しいことをしようとすると必ず反対意見が出てくるし、不満を持つ人も出てくる。新しいことに取り組むのは、みんな大変だし、好まない。反対意見が出たからと言って新しい取り組みをしないとなるとずっと現状維持になってしまい、結果として世の中の変化に置いて行かれることになる。
組織長として何か決める際に自分が気をつけていることは嫌われても仕方ないと思うこと。新しく始めることで、全員からOKがでることは少ない。どうしても一定数の反対がある。自分が決めるときに気をつけてることをまとめてみた。
【NGその1】 全員のOKをとろうとする
何か新しいルールを作って意見を募った場合に例えば30%の人が反対だったとする。残りの70%は賛成。
過半数が賛成なんだから、新しいルールを実施すればいいんだけど、反対意見があるから実施しないという判断をしてしまう場合がある。みんなが納得してないからという、それっぽい理由をつけて。
でも、その場合70%の賛成の人は自分たちの意見が反映されなかったという不満がでてきてしまう。30%の人の満足を得た結果、70%の不満が生まれることになってしまう。そうなると半分以上の人が「意見を言っても無駄」「新しいことにチャレンジしないほうがいいんだな」と思い始める。結果としてスタッフから建設的な意見もでないし自主性も出てこなくなる。
【NGその2】現場で話し合って決めてもらう
何か新しいルールを作って意見を募った場合に例えば30%の人が反対だったとする。残りの70%は賛成。
リーダーが決断せずに現場で決めてもらおうとすると、30対70の戦いが始まる。お互いのことを敵対視して雰囲気が悪くなる。議論が上手い人は少ない。反対意見=人格否定みたいに思ってしまう人が多々いる。結果として、「あいつは自分とは合わない」みたいなことになって現場でのコミュニケーションが悪くなってしまう。
30対70の戦いをして70のほうが40残ったみたいな消耗した状態になっていく。結果としてほぼ全員に不満が残る。
リーダーがしないといけないのは1対30で議論して30の人に少しでも理解してもらうこと。30の反対の人と向き合うのはリーダーがやるべきことで現場同士で消耗させることではない。
覚悟と意志
新しい取り組み全てが上手くいくことはない。失敗のほうが多いかもしれない。それでも現状維持は緩やかな衰退につながるから変化が必要。
失敗の責任を1人で負う覚悟と失敗させないと思う意志がないなら組織の責任者はやらないほうがいいと思う。
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