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海外小説を読んで思うこと

 普段から自分は海外小説をよく好んで読んでいるのだけど、海外の小説と日本の小説とでは大きく異なる点が存在する。

 それは翻訳の有無だ。海外小説は翻訳家が訳した文章を通して、読書に提供されている。
 つまり、日本の小説と違ってただ内容が面白いかどうかだけじゃなくて、翻訳の質だったり訳のされ方が自分に合うかどうかがポイントになってくる。

 こんな偉そうなことを初っ端から書いてしまったけれど、僕は翻訳家の方々には本当に心の底から感謝しているし尊敬している。

 彼らが訳してくれなければ、海外の面白い小説を手に取って読むことなんて不可能だからだ。
 翻訳家のおかげで、様々な外国人の活躍を楽しむことができる。

 そして、これはあくまでも自分の経験則としてだけど、基本的に女性の翻訳家の方が男性の翻訳家の文章よりも読みやすい気がする。

 女性が訳す文章は丁寧で柔らかくて、わかりやすく簡潔としていることが多い。
 あまり難しい言葉は使われないし、会話も自然な運びとなっている。

 一方で、男性の翻訳家は概ね難しい言葉を使う傾向にあって、そしてなんだか文章が不自然で読みづらい印象を受けることが少なくない。
 もちろん、中には本当に上手く訳している人もいるにはいるんだけど。

 これはやはり女性の方が、男性よりも言語的な能力に優れているという事実の表れかもしれない。

 このように総合的に判断した結果、僕は女性の翻訳家が訳す文章の方が自分に合っていると思っている。

 僕にとって小説とは難しい言葉や言い回しよりも、肝心のストーリーを楽しむことの方が優先度が高いからだ。むしろ、それが本来の醍醐味ではないだろうか。

 結局、最終的に何が言いたいかというと、海外の小説は面白い作品が多いということだ。

 まあ、それは本国で売れた作品が翻訳されるようになるわけだから、当然と言えば当然かもしれない。
 向こうで売れなければ、こちらに輸出されることはないのだろう。

 もちろん、日本の小説も好きである。
 それぞれに違った良さがあって、どちらの方が優れているかなんて決して比較はできない。

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