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ワークフロームホーム。を上手くやるコツを掴むのに2年くらいかかったけど、掴んだら結構バラ色だったよ!って話。ついに本題!だいぶ愚直に猪突猛進だったあの頃。編

お疲れ様です!オーストラリアで保育士をしている元フリーランス映像クリエイターぴぃです!

前回、前々回と、自宅でのリモートワークのお話をしようとしながらフリーランスになったきっかけや、仕事を頂いていた経緯などを膨らませて過ぎてしまい一向に本題が始まりませんでした。

今回、ようやく本題に入っていきたいと思います。

前回までお話した通り、私がメインで頂いていたのは某有料チャンネルをいくつか持つ会社さんの番宣スポット制作。

それ以外にはWeb番組の編集などをレギュラーで頂いていており、その他に単発で編集のお仕事、たまーに撮影のお手伝い。というような感じ。テレビ番組の制作会社にお世話になった数ヶ月以外はほぼほぼ編集仕事が主でした。

前々回の記事でもお伝えしましたが編集場所は99.9%

実家の自室。

小学校入学の時に買ってもらった勉強机にiMacを置き、アニメきんぎょ注意報の椅子(背もたれは壊れていてない)に座りとにかくガツガツ編集・・・

と言いたいところですが・・・

集中力のないうえに生まれた瞬間からとにかくいつも眠い3つ子の魂が少なくとも30年間は健在の私、

集中力が切れて伸びをする→背もたれがない→伸びがとどまらず後ろに倒れ込む。→子ども部屋がそんなに広いはずもなく。倒れ込んだ先はダイレクトにベッド→5分寝るか→あれ?外暗くね?→必死で作業初めて外が明るくなるころ、社員さん達が出勤する前に滑り込みで作業を終わらせ提出。→修正の返信が来るまで寝る。

こんな事は日常茶飯事でした。

愚かしいばかりでなく不健康この上ないですね。

問題はほかにも。

家が職場、ということは24時間365日、いつでも仕事が出来てしまいます。当然取引先の方々との連絡のやり取りも仕事の中に入ってくるのでやり取りのみであれば外出中でも出来ます。

通常なら出勤してから会社でお仕事、持ち帰りの仕事がある方も当然いるでしょうが、多くの方は帰宅すればまぁ気持ちは切り替わりおうち時間モードになるのでは無いでしょうか?

自宅で仕事をしているとこうはいきません。

今日は外出する日。と決めても家に帰ったらやはり、「今ちょっと作業できるな」「さっき修正の連絡来てたから朝までに直しておくか」「次トレイラー作る映画一回見るだけ見ておこうかな」ということが多く、1日全く仕事をしないという日が徐々に無くなってきました。

毎日決められた時間に仕事をこなすのが週5フルタイム勤務だとすれば週7パート/パートタイム勤務とでも言いましょうか、一日の中でもまとまった時間にがっつりと。というよりは常にちょこちょこ仕事をし続けるようなメリハリのない状況でした。

これが無理なく出来ていた頃は良いのですが、有難いことに頂くお仕事も増えてきて、同じ会社の他チャンネルさんからもお仕事を頂くようになり、他社さんからWeb番組編集等のお仕事を頂くようになり、かなり早い段階で常にいくつかの仕事を同時進行しているような状態になりました。

それでも他のフリーランスさんと比べれば仕事量が多いということは全くありませんでしたし、仕事量が多くて大変という実感もなく、むしろ楽しく仕事をさせて頂いていましたが、徐々に仕事脳じゃない時間、というものが私の中から失われていきました。自覚しない間に仕事スイッチをオフにし、心を休める事を忘れて、

編集作業に疲れたら寝る。起きたらダラダラと仕事をする。というだけの生活が私のルティーンになり初めの1年は終わりました。

2年目になってくるとこれに拍車がかかってきます。次第に仕事へのプライドや、求められ続ける仕事をし続けなければいつでも切られるであろう。というフリーランスという立場への自覚が目覚めていたのです。

それまでがある意味順調過ぎたのでそれを無くさないようにしなければ。と言う気持ちが常にあったのだと思います。後からうちの会社に入ってきた、他業界にいたにも関わらず恐るべきセンスでカッコイイ編集をする男性スタッフにビビって、これは仕事取られるかも・・・と、焦ったのも理由のひとつです。

そのために、若くて人脈も経験もない私は自分への価値付けをしなくてはならないと思っていました。

誰よりもクオリティの高い仕事をするだけではなく、そこに速さ、休日対応を追加したのです。

初めは初心者という事もあり編集時間をたっぷり頂いていました。

まず最初に打ち合わせ→編集してファーストチェック→何度か修正をして映像完成→ナレーション収録

というのが私が携わる肯定のざっくりとした流れで、打ち合わせ、もしくは仕事依頼の際に何となくのスケジュールを頂くのですが、初めは3つのバージョンを作るのにファーストチェックまでに1週間以上を頂いていました。

それが徐々に短くなって行く、バージョンが増えていくのは当然の事ですが、ある時急ぎの仕事です。と頂いたのがナレーション収録まで4日。という、さすがに制作期間が短すぎるお仕事でした。担当さんも期待はあったかもしれませんが、ナレーション収録までに映像が完パケられてなくても(納品の状態に至ること)よいので・・・と、仰っていたのですが、

その言葉が若く、とんがっていた私に火をつけてしまったのです。

わかりました!できる限りなるはやでやってみますね!!

とにこやかに言いながらも心では

試されてるくね?ここ、見せ場じゃね?おもしれぇ。。。やったろうじゃねーかっ!4日で最高のトレイラー、作って目にものみせてくれようじゃねぇかYO!!!!!!

と、ゴリッゴリの闘争心を燃やしていました。

・・・いや、誰なんでしょう、私。

結論としては出来ちゃいました。なんなら巻きで。

どの作品だったかは覚えていないのですが恐らく作りやすい作品だったのでしょう。我ながら数日で作ったとは思えないなかなかよいスポットが出来ました。

これがきっかけでした。

私はもちろん、相手方もこう思うことは当然です。

この日数で出来るんだ


ある意味これは私が望んでいたことで、そう思って貰えるようにスピーディーかつハイクオリティをモットーとする仕事をしてきたのです。

しかしながらこれがどんどん自分の首を絞めていきました。

さすがに4日で完成を求められる事はなかったとは思いますが、いただくスケジュール急激にかなりタイトに、それも以前はあった、今回少し短いのですが・・・という前置きも打ち合わせから消えていきました。つまりは

その速さが、私の価値ではなくスタンダードになってしまっていたのです。

更に休日対応も当たり前になってきて週末は当然のこと大型連休や年末年始には毎年大きな分量のお仕事を頂くようになり、有難いことではありましたが「僕達が休みの間にゆっくり編集していてくださいね」という担当さんの、恐らくいつもスピーディーな仕事をしている私への労いで言ってくださった言葉にも、

・・・あの、私も年末年始くらい休もうと思っているのですが、なんなら締切の辺りに誕生日も控えているのですが

という気持ちにならないでもなく。

まあ誕生日に関しては当時祝ってくれる相手もいなかったのでむしろ仕事が出来てて嬉しかったのですが・・・

そんな中ある時遂にこの流れを改善しなければ!と思う出来事が訪れました・・・






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