ミンキーモモの思い出
お疲れ様です!オーストラリア在住6年目の33歳児、ぴぃです!
今回は今まで書いた保育論だ、オーストラリア生活だにまーーーったく関係ない、ただただ先程何故か唐突に思い出した子どもの頃のエピソードについて書きたいと思います。
ミンキーモモ
というアニメを、ご存知、そして覚えてらっしゃる方はいますでしょうか?
私より年下、特に平成以降の生まれの方にはほぼ壊滅的な認知度なのではないかと思います。
何を隠そう当時幼稚園児だった私もほとんど内容は覚えていません。
お姉ちゃんが魔法のコンパクトを持っていたような、私がステッキを持っていたような・・・
全てが定かではないけど好きだったこととなんとないモモのビジュアルを覚えている程度です。
そして覚えている単語が
「フェナリナーサ」
急に知らないモモが出てきてお姉ちゃんが
「フェナリナーサのモモがいるんだよ。死んじゃったんだけど。」と言ったこと
覚えているシーンが
知らないモモが車に轢かれて車の轍が顔に着いている。
モモの本当のパパとママに似てる違う人が逆光で物凄く暗い。
好きだったことは覚えているのですが、知ってるモモと同じ顔の知らないミンキーモモが出てきて、何だかパラレルワールドに迷い込んだような、しかも小学生くらいなのに死んでいるという当時では理解できなかった衝撃と混乱
とにかく衝撃、暗い、怖い、明るい、パラレルワールド、よく分からない気持ちが入り乱れたことを未だに数年に1度思い出すのですが、掘り返してはいけない記憶のような気がしてその度に忘れようとしていたような気がします。
そして2020年6月26日
今日もまた何年かに1度の、モモを思い出す日がやって来ました。
それは、車社会の私が住む地域で、長い距離を歩いて下校する中学生を見たことが発端でした。
凄いな・・・あんなに歩いて・・・
子どもの頃こそ山を降り平地をぬけその後100段は余裕で超えていたであろう階段を上り小一時間かけて小学校に通っていた私ですが、大人になり、オーストラリアにきて、車を手に入れてしまったが最後、歩く。という時間が日常から消え去ってしまった私の目にはとても新鮮な光景でした。いやぁもう、それは肥えますよね・・・遠い目
まぁ、私の健康状態はさておき・・・
何故その歩く中学生が私にミンキーモモを思い出させたのか、
それはこんなエピソードがあるからです。
私の小学校では歩き遠足。という全校遠足が毎年ありました。1年生から6年生まで全員、小学生の足でおそらく二時間近くかかったであろう大きな公園まで歩くのです。
1年生になり初めての歩き遠足を迎えた私には、遠足の楽しみよりも歩ききれるかどうかの不安しかありませんでした。とにかく体力に自信がなかったのです。当日の朝も、緊張してなんか変な感じでした。
兎にも角にも
歩かなくてはなりません。
いやぁこれが
本当に辛い。こんなに辛いのかと思うくらい辛い。
どんどん暑くなってきて体がのぼせてきます。
秋頃の涼しい季節だったはずですが、
とにかく暑い。
歩きながらのぼせてしまいフラフラになって、
登校班が一緒の5年生のお兄ちゃんがそんな私を見つけてくれて励ましながら背中を押してくれてどうにか公園にたどり着きました。
予想以上、そして異常なつらさと暑さでした。とにかくなんだか変でした。
もちろん帰りも同じ道、からの下校もまた歩き、(今定期的にこのくらい歩いたら痩せるだろうなぁ・・・)それから夕飯を食べ・・・などしたのでしょうがそこの記憶は全くありません。
夜になりさぁパジャマに着替えようとなったのかお風呂に入ろう。となったのか・・・
覚えているのは1年生の私の着替えを何故か母が手伝って服をぬがせてくれていたこと。
疲れすぎてぐずっていたのでしょうか・・・
服を脱いだその内側に私は、
当時何故かこれまた異常なまでにとってもとっても大好きだった
ミンキーモモのパジャマをまだ身につけていたのです。
この情景、なぜだか分かりませんが母の背中から、パジャマを着ている私第三者目線で脳裏に焼き付いています。
疲れすぎて幽体離脱でもしていたのでしょうか?
そう、私、朝、緊張し過ぎてか、パジャマを脱ぎ忘れ、パジャマの上に服を着て歩き遠足に参加していたのです。
あのずーっと感じていたなんか変な感じ、そして異常な暑さの原因は
ミンキーモモのパジャマでした。
パジャマを脱がずに登校した事も、それに一日中気づかなかったと言う事も衝撃で、
先に書いたミンキーモモへの、複雑な少しどんよりした怖いような、暗いようなでも好きで歪んだ憧れのような、これはモモの呪いなのだろうか・・・と言うような、よく分からない感情が渦巻いてより変な感じになったのを覚えています。
ちなみに2年生の歩き遠足は成長した事も手伝ってか、拍子抜けするくらい辛くありませんでした。もちろん朝、パジャマをちゃんと脱いだことを確認してから服を着ました。失敗からちゃんと学んだ初めての経験かもしれません
子どもってほんと抜けてますよね・・・
と、言いたいのは山々ですが、
大人になって着物を着る仕事をしていた時、
脱いだら中に私服を着ていたこと、そして、それに脱ぐまで気付かなかったことが数回あったことは絶対秘密です。
3つ子の魂なんちゃら説、立証。
ちょっとそういう所のある人間だから、子どもとのシンクロ率が高いわけで、保育が天職なわけで…
オールグッドです。
まぁ、私のおかしな所を広げても仕方ないので・・・
今回私は、今まで何故か目を背けてきたミンキーモモの記憶に、向き合うことをこの度決めました。
ミンキーモモ、どんなストーリーだったのか、知らないモモがフェナリナーサなら、私が知っているモモは何者なのか?そもそもなんで本当のパパとママと、そうじゃないけ本物みたいなパパとママがいるのか・・・
Wikipediaさんでしらべてみました。
どうやら、1期と2期があるそう。私が見ていたのは2期のようで、マリンナーサのミンキーモモだそう。記憶に残っているのはどうやらその最終回当たりのお話のようです。
細かいことはWikipediaを見ていただきたいのですが、
それにしても、文章で読むだけで、このアニメが相当エッジの効いたものだったことがわかります。
そもそも1期、始まり方はとある夫婦が子どもが出来ないことを告白するところから始まるそうです。そこへ魔法の国から来たモモが現れ、なんの疑問もなく急に2人の子どもになる。というところからストーリーは始まります。だから両親が2組いるんです。
私の記憶は正しくて、魔法少女である主人公が途中で車に轢かれて死んでしまいます。それも、魔法で世界を救っていたはずのモモが、魔法では世界を救えないことに気づき、魔法の力が弱まった結果事故に遭う。というものだそう。アニメによくある魔法で世界を救うと貰えていた宝石?ティアラ?のようなものも、コンプリートできずに死んでしまうというあっけなさ。
そのあとも物語は続くのですが、このモモは死んでしまってから、実親では無い方の夫婦の本当の子どもとして生まれ変わるそうで、その子どもが後にマリンナーサに出会う私の知らないモモだったようです。つまり厳密に言うとフェナリナーサのモモでもないわけですね。驚くなかれ1期はモモが死んだあとも続き、最終的にはその後半は赤ちゃんのモモが見ていた夢だった。という形で終わるそうです。
そして2期、マリンナーサのモモは志半ばで亡くなったフェナリナーサのモモの親戚筋に当たる子どもで、彼女の意志を継ぐためにミンキーモモとなったそうです。
こちらも前半は同様でモモが魔法で世界を救っていくそうなのですが、起こることにはしばしば当時の社会問題が入れこまれていたそうです。
そしてこちらのモモも、途中で魔法では世界が救えないことに気づきます。
そもそもここが凄いですよね。
子ども向けの魔法をもので、相当期間魔法でサクセスするストーリーをみせておいて
いや、魔法じゃ世界、救えないから・・・
ザーーーン
すごいメッセージ。。
その後のストーリーも読んでいると、全ての人が夢を失う、だとか、フェナリナーサと同じような経緯で育ての親がいるモモですが、
こちらの両親は実はエイズだったため子どもを諦めるしかなかっただとか
子ども向けのアニメにしてはなかなか深刻な設定が明らかになっています。
私の記憶の中にあるモモはいつも元気で明るい女の子。そのモモを通して、彼女がマリンナーサのモモであるという基本設定すらイマイチ理解していなかった幼い私に、30年近い年月の間この複雑な感情、不思議な憧れ、未だに解読不能なこの気持ちと共に印象を残した造り手さんたち
・・・何がしたかったか分かりませんけど、なんかすごいっすね。
今は私は、ミンキーモモをとてつもなく改めて観たくてたまりません。オーストラリアで観られる方法をご存知の方がしらっしゃったら、ぜひ教えてくいただきたい。
それでは皆様、良い週末を。。
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