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キラキラしないフリーランスの記事を書こうと思った理由

SNSを見ていると
「自由な時間に働けて稼げる自由な時間に働けて稼げる✨✨✨」
「前の仕事辞めたら、時間ができて、収益も増えて、今楽しいから、行動してよかった🩷」

だのキラキラしたフリーランスを自称する方々をお見掛けする。

私は古…とまではいかないが「インターネットの情報は鵜吞みにしない」「まずはソースを出せ」「本名でネットとか信じられん」といった考えが主流の時代にネットデビューを果たしたので、キラキラしているフリーランスに対して、正直、全員がそうではないとは分かりながらも、大変失礼ではあるが「胡散臭い」「SNS情報商材だろ」などと思っている。

実際、フリーランスになってしまった私は、現在進行形で
「働く時間が決まっているほうが断然良い」
「固定給ほしい」
「仕事やりたくなさ過ぎて違うことしちゃう」
「仕事したくないし集中できないしゼルダやるわ」
と、思いながらこの記事を書いている。

完全に余談だが、ゼルダはふしぎの木の実をやっている。Nintendo Switch Onlineに加入しているので。
今は大地の章が終わって2週目の時空の章だが、人魚スーツが苦手すぎてジャブジャブさまの前で止まっている。本当は子供の時にやりこんでいるからクリア余裕だけど、食指が伸びない程に人魚スーツが苦手だ……。

・書き始めたきっかけは友人

「SNS商材ポストなんか普段見ないよ!」という方もいると思う。
私も見たことはなかった。検索もかけないので、関心のない領域として扱われていた。

ところがある日を境に、Xこと旧Twitterに
「厳しいこと言うけど、中途半端に上を目指すくらいならやめたほうがいい。一時的に逆境になるかもしれないけど、本気で上を目指せば必ず結果はついてくる🔥🔥🔥」
「誰でも、自由に、楽して稼げるのに、知らない人が多すぎる。」

みたいなポストが流れてくるようになった。

リポストした人は、趣味を仕事にしたいが今のところ収益を全く出せていない状況にあった。
こういうのは性格的な部分もあるのだが、今回は「情報商材に引っかかるのはこういうタイプ!」という分析をしたいわけではないので、割愛する。
少なくとも、この人の目には「趣味が仕事になって、しかも稼げて、そのノウハウが簡単に手に入る!」と見えたようだ。

しかし、私も、キラキラしていないがフリーランスである。
何なら私の周りは両親、父方母方の両祖父母、伯母伯父、従兄弟、従兄弟の結婚相手まで、一族郎党、まるっと自営業である。
なので個人事業主の大変さはよーく知っている。
いくらネットで稼げる時代になったとは言え、そんなうまい話があるわけがない。

・フリーランスは『楽しい』かもしれないが『楽』ではない

好きなことや得意なことで稼げたらいいのにと思う気持ちはわかる。
実際私も映像編集は「遊び」の感覚があるので、遊んで稼げるのは楽しい。
けれど今私は「半年間ワーカホリックやりすぎて、体が完全に停止して、仕事もせずに1日12時間睡眠を2週間やっていたせいで納期崖っぷち」の精神的にヤバい人になっている。
そして今も仕事せずにこんな記事を書いている。仕事しろ。
この状態になると何も楽しくない。

そんなわけで、健康管理も、メンタル管理も、資産や資材の管理も、保険のことから納税まで、ぜーんぶ自分でやらなければならない上に、自分が倒れたら誰も代わりに仕事はしてくれない。

また、世の中には、仕事を趣味にした結果、趣味が嫌いになる人もいる。
趣味は趣味のままの方が幸せな人だっているのだから、必ずしも趣味が収益を生むことが幸せとは限らない。
だからフリーランスは甘くはない。
キラキラフリーランスの人が言うように「覚悟」はいる。それは事実だ。
友人には「楽しく稼ぎたいのはいいが、すべて自己責任になる覚悟はできているのか?」と問いたい。

もちろん『自己責任<楽しさ』になるのであれば、フリーランスになること自体は否定しない。
情報商材を購入することは推奨していないが……。

・情報商材の中身までは否定していない

というか、キラキラフリーランスの人も、情報商材を売っている人も、別に間違ったことを売っているわけじゃないと思う。
ただ、それが、本屋に2000円ほどで並んでいたり、ネットで検索をかければ出てきたりする程度の情報であることが多いだけで。

社会人学生時代(※私は今年3月まで社会人学生をやっていた)の仲の良かった現役生の一人が読書好きで、よく最近読んだ本とかを共有し合うのだが、彼は基本的に『歴史に名を遺した成功者』を追っている。
そんな彼曰く「成功者はみんな同じことを言っている」という。
つまり、情報としての『成功法則』は既に世に出回っているということである。
この手の話になると、大体P.F.ドラッカーに辿り着きがちであるが、経営者のほとんどがドラッカーを勉強することから察していただきたい。

確かにSNS情報商材は、SNSやインターネット上での成功に特化していて分かりやすいのかもしれないとは思う。
ただ、何度も言うが、同じ内容が本屋に並んでいる。古本屋にもある。
探せばSNSで稼ぐ本とかもあるはずである。高い金額を出す理由は本当にあるのか、考えてほしい。

・改めて、キラキラしないフリーランスの記事を書く理由

情報商材の悪名高さでフリーランス自体が胡散臭く見えてくるのだが、私もうっかり、フリーランスの映像クリエイターになってしまった。
だから私が「フリーランスなんて稼げねーよ!」と自分の話をすることで、うまい話だけじゃないよな……と思う人がいてくれればありがたい。

あとは、その友人が、ポストのキラキラ度が上がり始め、Xの青バッジを入手、LINE公式アカウント開設を始めたので、その人がどうなっていくかは分からないが、私もどうなっていくのか分からないので、自分の記録くらいはつけておこう、と思っている。

もしかしたら、この人のお陰で私がうっかりフリーランスになれた理由が分かるかもしれない。
今のところ言動が真逆なので。
それが体系化できたら、私にも売れる情報ができるかもしれない。


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