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出版不況(20年以上この言葉を使っています)でも、出版社への就職は人気です。

新卒採用では、大手の版元で100倍以上の倍率です。

中堅版元では、そもそも新卒の採用をしないところもあるので、さらに狭き門となります。

では、出版社への転職市場はどうでしょう。

新卒より、なお厳しいかもしれません。

転職サイトで探しても、中途の募集はほとんどでてきません。

しかし、出版業界内では転職が盛んです。

中堅版元でベストセラーを出した編集者が大手に転職、という話はよくあることです。

営業も、版元から版元への転職、というのはよくあることです。

実際には少なくはない転職枠がなぜ、転職サイトに載らないかです。

理由は3つあります。

目次

1、即戦力を求めているから
2、募集の情報は出版業界人ならすぐにキャッチできるから
3、出版業界は村社会だから
【まとめ】

1、即戦力を求めているから

どの出版社も売上が落ちています。

伸びているところはほとんどありません。

つまり、人を採用して育てる余裕がないので、即戦力が欲しいのです。

即戦力とは、すでに出版社、業界で働いている人材となります。

2、募集の情報は出版業界人ならすぐにキャッチできるから

出版社に勤めていて転職を考えるようになると、他社の募集状況は耳に入ってきます。

特に近年では、Facebookやinstagramで業界人同士がつながっています

例えばFBで自社の募集が出たよ、などとアップするのです。

つまり、出版社は自社のホームページだけで募集をかけても、即戦力が応募してくるのです。

3、出版業界は村社会だから

出版業界は、みなよく一緒に飲みます。

編集者も営業もです。

競合という意識がほとんどないのです。

しかも同年代だけで飲むということではありません。

作家や書店の人を囲んで、ある版元は社長だったり、他の版元は一般社員だったりと、幅広いのです。

私も出版社で営業をやっていた際は、年間で100回は飲み会がありました。

飲み会の場で、転職を考えているという情報が入れば、手を伸ばしてくれる出版社があるのです。

そうなると、自社のホームページにすら求人情報を載せない、載せる必要がないのです。

【まとめ】

「出版業界」とよく言うように、村社会です。

出版社に一度入って結果を残していくと、よりよい版元に転職することができます。

出版未経験の人が転職する方法については、別のブログに書きましたので参考にしてください。

出版社への転職を目指している方は、相談はTwitterでDMをください。

零細と大手の版元で勤めていた経験から、お話いたします。


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