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先日、出版社への就職の相談をいただきました。

「辞書の出版社に就職するのに、

必要なスキルはあるのか?」

という内容でした。

辞書を出している出版社は、

ある程度の規模があります。

小学館、集英社、岩波、学研、KADOKAWA、大修館、

三省堂、ベネッセなどの大手かつ老舗です。

大手ということは、就職しても辞書の編集部に

配属される可能性は低いです。

とくに大手であればあるほど、

辞書が稼ぎ頭ではないので、

辞書にかかわる編集部の人数が少ないのです。

就職試験の面接官に、辞書の編集を経験した

ことがある人がいる可能性も低いです。

つまり、普通の出版社の対策をする必要があります。

一般的な出版社の対策は、こちらを参考ください。

辞書の対策はいろいろ考えられますが、

辞書の編集者ではじめから辞書のエキスパート、

という人はいません。

なので、辞書が好きで「人をまきこんで何かをした」、

ということを伝えられれば最高です。

たとえば、小説やビジネス書だと読書会がありますが、

それの辞書版をやることなどが思い浮かびます。

実際に、辞書の読書会というものも、

やっている人がいます。

こういった会に参加するだけではなく、

自分で主催するということが重要です。

人を巻き込むのです。

出版業界は売り上げが20年以上、下がり続けています。

変革が必要です。

大手出版社の転職の状況を見ているとわかります。

編集者や営業職の求人は少ないです。

一年を通じて、無いときもあります。

デジタル系の人材のみ求めています。

電子書籍やコンテンツ、版権しか

伸びる要素がないのです。

こういった状況の中で求められる人材。

出版社のなかで一つの仕事しかできない、

と思われるよりも、

人とかかわりながら何かを成し遂げた人のほうが、

入社してからの成長を感じてもらえるでしょう。


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