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カテゴリー(主戦場)の重要性 - 私の思い込み編 -

コンビニってすごいですよね。初めて入るお店でも入り口入ってすぐにだいたいの商品の位置関係が分かります。良く考えられてますよね。

我々が慣れているというのもありますが、人間の行動心理を上手くついたレイアウト設計と商品配置がなされています。

入口付近に雑誌コーナーがあるのは、立ち読みしている人がいることで「誰もいない」という不安な状態をなくして入りやすくしていたり、最近はそこにイートインスペースがあることで常に誰かいるような状況を作り上げていました。

お弁当コーナーは奥に配置することで他の商品も見てもらえるようにしたり、レジ前行列の横には新商品を置いて並んでるときにちょっと手にとったり出来るようにしたり、逆にレジ前は売れ筋ではないけれど必須のものを置くことでレジ前の混雑を緩和したり、いろいろ工夫がされてます。

そんな中、少し前(かなり前)の話になりますが、私がいつも買ってる商品がどこに置いてあるのか分からないという状況が頻発していたことがあったのを思い出したので、今回はそのお話です。

「ブレスケア」という商品

どこにあるのか分からなくてうろうろ探していたのは「ブレスケア」という口臭予防の商品です。

この商品、以前は口臭予防ということで、歯ブラシやモンダミンのようなオーラルケア関連のコーナーに置かれていることが多かったのです。商品を売っているメーカーも小林製薬ということで、シャンプーや髭剃りといった食品以外の列に置かれていました。今でも携帯タイプのマウススプレーなどはこのコーナーにありますね。それらと同類として扱われてました。

当時はそれで慣れていたのでいつもオーラルケアのコーナーに行って購入してました。

それがいつしか、そこに置かれないお店が次第に増えてきました。しばらくはうろうろ探す日々が続きましたが、最近はやっと置き場が定まったようです。

そして気づきました。これは小林製薬さんの見事な戦術だと(私の思い込み)

「噛むブレスケア」という商品

小林製薬さんは「噛むブレスケア」という商品を出しました。

実は、この商品だけカテゴリーが「清涼食品(グミ)」なのです。

小林製薬さんは「ブレスケア」の店内の配置を変えたかったんだと思います(私の思い込み)。

「噛むブレスケア」は食品(グミ)なので、ガム・キャンディー・グミのコーナーに置かれます。それに合わせて同じシリーズ・同じ形状ということで他のブレスケア商品もだんだんと食品のコーナーで見かけるようになりました。

今ではほぼすべてのコンビニでガムやキャンディーのコーナーで見かけます。

それまではオーラルケアのコーナーでおそらくNo1の売上点数だったのではないでしょうか?(私の思い込み)そこからガムやキャンディーのコーナーに移ることで沢山の強敵がいる中に戦いを挑むことになりました。今まではライバルはオーラツーやモンダミンでしたが、コーナーを移ったことでライバルはフリスクやミンティアになりました。ものすごい強敵です。ですが、戦いを挑むくらい、このコーナーは魅力的なんだと思います(私の思い込み)。実際に売り上げはどうなったのか気になります。

まとめ

戦い方をちょっと変えるだけでカテゴリーやジャンルは変えられます。

今の時代、「ニューノーマル」という言葉に踊らされて商品やサービスを変えていかないと、と思っている企業の方も多いと思います。

意外と今の商品やサービスは変えなくとも、「噛むブレスケア」的な攻め方で主戦場を変えていくという方法もあるのではないでしょうか?

というお話でした。

新規に何か考える際の1つの軸として。


というところで、今回はここまで。


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