Difference 藤本義章シェフ
最近、ご紹介の数珠つなぎで、至極の料理人とお話しさせていただく機会が増えている。
地元の隣の小学校出身というすごい縁があったのは、大阪のフレンチ「Difference」の藤本シェフ。
一皿の仕上がりを、絵に描いて仕上げていくという感覚派。ただ、そこに行きつくまでの過程で費やした時間と努力が、その感覚を磨いている。
どんな過程があったのかは、このインタビュー記事が分かりやすい。
後日談で伺ったけれど、このインタビュー記事は結構素直に応えていったものだという。実直な男だ。
ホテル日航大阪で料理経験ゼロから働きだして、そこから機会を得てフレンチを担当。その間に、ホテルに住んでいると言われるほど、実地で勉強を重ねている。
先日話をしていて、面白いな!と思ったのは、藤本シェフはとにかく本を漁ること。今の若い方はネットで探すことが多いそうだが、ネットで探すと、本で探すよりも、自分が興味を持っていない範疇で良き出会いに恵まれることが少ない、と。藤本シェフは、若いころから本を漁りまくっていた、と。そうすることが結局自分の技術が身に付くし、頭の整理も出来る、と。
効率化が叫ばれて久しいし、今の時代は効率を求めることが定番となっているので、自ら進んで残業をして、自己研鑽に励むことすら出来にくい環境になっている。
そんな藤本シェフの姿勢だから、そこに集まる料理人は、そういう姿勢を学ぶだろうし、試行錯誤するだろうし、そうやってDifferenceのイズムが継承されていき、文化が構築されていくはず。
そんなシェフに、アンセストラルの塩を採用してもらい、フォアグラのワンポイントに使ってもらったり、姉妹店の「.cafe(ドットカフェ)」のデサールに多用してもらったりと、有難い。さらに有難いのが、藤本シェフから繋いでくれたご縁。これまた、己の世界観を明確にもった方々なのだから、そんな方々とご一緒させてもらうのが楽しくないわけがない。
Difference(ディファランス)
.cafe(ドットカフェ)
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