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7月社長朝礼前半 ー選択するということー


1、働くを選ぶということ

1-1. 最近の反省点

おはようございます。
最近ちょっと共有しておかないとダメだめというか、僕自身、反省点しないといけないのと、皆にも謝らないといけないのは、採用でミスマッチを起してきたことです。

最近の方がミスマッチを起しているというのは何だ?というと、
ここ数年は、学生時代からウエダ本社のことを知ってる、いわゆるウエダ本社を目掛けて来てくれてて、もう価値観のすり合わせを行なわなくてもよくなった、なんて思ってたんです。
以前ならそんなこと少なかったから僕も喋りまくって、「こんなことするから!」とか言って面接してたけど、それが学生時代から知ってくれてる人が来てくれて、もうそんなことも要らなくなったと思っていたら、実はそうでもなかったんですね。

単に価値観に共鳴しているだけでない、いわゆる骨太な人でないと、なかなか難しいかなということを感じてて、採用の面での見直しを図っていきたいと思ってます。

1-2. 権利受益者の違い

それともう 1 点、これもみんなに共有をしておきたいのが、いわゆる男性育休、パートナー育休など制度面からです。
ウエダ本社は今回を含めて現状 100% 取得ということで、男性育休(パートナー育休)も取ってるわけですね。
それはそれでいいんです。

ただ以前から、これら制度を充実していくことに対して考えてもらいたいことが 2 つあって、、
1 つは、ウエダ本社っていうのは日本の働き方をなんとかしたいわけです。
日本の働き方を変えていって本当に良くしたいと思ってるんです。
まさに今ウエダ本社に来ていただいているウテナメンバーとかも、「人」は素晴らしいのに、そういう人たちが働けずにキャリア市場に出れてないとかというところも大きな課題で、おかしいわけですよ。
ここを解決したいのがウエダ本社なので、我々は受益者側の存在ではないんですね。
日本の働き方で、おかしいことを崩していこうとしている立場なんですよ。

これはソーシャルビジネス界隈ではよくある話ですが、その課題を崩していかなくてはいけない、世間での壁に立ち向かっていかないといけない立場なのに、その課題を扱っている団体にシンパシーを感じて参加するのだけれど、受益者的な姿勢で入ると現実とのギャップが生まれて、やはりミスマッチを起してたりするんです。

例えばメンタル問題を扱う団体でも、その状態が認められて、受け入れられる状態を作っていくことが役割なのに、「自分が辛いから助けてくれる」駆け込み寺的に、受益者的なことを求めていってたら違うわけですよ。
勿論、その中で働いていくのは良いのですが、その団体は、課題を崩していく側なのだという認識はしていないと本末転倒なことにもなるのです。

で、ウエダ本社はそういう日本の働き方のおかしいと思ってるところとか、評価制度についておかしいと思ってるとこを崩していくために動いている会社だから、当然権利的な部分については整えていくけど、単に受益者的利益・優しさだけを整備していってるという会社ではないことを認識してほしいです。

1-3. 人生と仕事の天秤

それと働き方に関してもう 1 つは、各家庭で考えてほしいということです。

僕は働き方云々の以前に生きることが最優先だと考えているので、当たり前で人生優先、生活優先でいいんです。
だから各家庭の考え方で育休産休とか、家庭優先で休んだっていいんです。
ただ、それはこの先のライフスタイルとか将来とか、そういうことをしっかりと考えて、決めていっているだろうか?ってことなんです。

例えばお子さんが産まれた時に、お母さんの方が稼ぎますという家庭で、旦那が主夫になって家事をやりますということなら、そういう働き方にしたらいいし全く問題ありません。

ただね、そういう話もない中で、奥さんは仕事をしたくない、できるなら専業主婦が良いと思っている人だったりするのに、ご主人の方は、世の中、男性育休が権利ですから、、みたいな感覚でやっていたら、どうなるか?って話なんです。
ご主人が今後も稼いでいかないといけない家庭で、権利だからって育児優先で、突発的に、あるいは早く帰らないと、ってやってるとどうなるか?

そうなると会社という仕事で、お客さんもあって動いている以上、その人に重要な・緊急度の高い仕事っていうのは回せない、つまり急がなくていい・緊急じゃない仕事しかさせられなくなるわけです。

年功序列で良い悪い別として年取っていたら年収上がっていった時代だと、それでも何とかなったかも?やけど、転職当たり前で、年功序列なんて無い
これからは、役割や、付加価値に対しての対価となるわけで、そうなると、緊急じゃなく重要じゃない仕事をしてる人に高級は払えなくなるわけです。
言われてみれば当たり前の話でしょ?

で、それが悪いという話ではなく、家庭内で、それこそ役割を話できていて、自分は育児、家庭優先にするよとなってればいいんだけれど、そんな事は殆ど話してないだろう中で、単純に、権利だから、、とやっていると、自分達が困ることになるという事を考えて欲しいんです。

今の風潮からすると、こんな事を言ってると、バッシングも受けかねないですが、綺麗ごとではなく現実はそうなるという事を分かっておかないと自分が困るという事と、誰もこういう事を言わないので、うちのメンバーは、しっかり考えて欲しいと思います。

2、働くことに対する考えを選ぶこと

2-1. 働くのはダメなことじゃない

それと、これもずっと感じる話やけど、サラリーマンの仕事っていうのを別枠で考えてんちゃうかとよく思うんですよ。

今オリンピックもやってるけど、スポーツ選手なんかでも若い間が1番伸びる時期ですよね。
年取ったら伸びないというか、体が動かなかったり、記憶力落ちたり、もう経験値でカバーしていくしかないけど、これって別にどんな仕事であろうと一緒ですよね。
若い間なんて、経験した方が良いに決まってるのに、そういった「吸収」していかないとあかん長い目で見たら大切な時期に、働いたらあかんとか、そんなんばっかり言ってるんです。
だから非常に腹立つわけですね。

本音ベースで話すなら僕は若い間なんて夜中でも働いたらよいと思うし、勿論、無理から働かせるのはそもそも違う話で駄目に決まってるけど、そんなキツイ状況を若い時から経験積めるなら、絶対やった方がいいんですよ。

ところが今や、学生まで長く働くことや、キツイことが悪いという意識ばっかり持ってるんですね。
本当によく考えないと今だけの話ちゃうし、誰の為なんや?ってことで、
何十年先、これからは国が保証してくれるなんて無い状況の中で、自分の力でやっていくしかないのに、どうするつもりなんや?って逆に問いたいですね。

アメリカ大統領選後、今までの日米関係と大きく変わる可能性あるし、日米関係が変化すると日本なんて、それこそ自立できない状況なので、そんな中"のほほん"と目先のことだけを考えてるのではなく、10 年 20 年 30 年、ずっと先のライフスタイルだとか、自分らの家庭とか、先々を考えて「今」どうするかということを考えて欲しいと思います。

2-2. 誰でも働ける

一方で、今Utena Worklab(以下ワークラボ)でやってもらってるけど、ワークラボの趣旨が、働き方についての僕のアンチテーゼみたいなもんで、

今まで働いた経験がない、あるいはキャリアブランクがあるとか、様々な理由で働けないと本人が思ってる場合もあるし、あるいは社会が、履歴書に書ける職歴がないと採用しないどころか、選考にすらのらないけど、世の中の仕事って、資格やスキルがないとできないことばかりですか?ということ。

もちろん建築とか専門知識がないと崩れる建物つくった、なんてことになるととんでもないけど、本来スキルとか資格とかってないとダメな仕事っていう方が少ないでしょ。
で、特別なスキルが要らない様な仕事では、ちょっとした経験なんかよりむしろ人間性の方が大事なんじゃないかなと思うんです。
人の良さというか、役に立ちたい!とか、やってあげたい!とか、そんな風に思える人の方が余程かありがたいし、それって考えたら母性ですよね?

これ、ウテナワークスのペルソナ像としてるところですが、ワークラボに来てもらってる人達って本当に素晴らしい方ばかりで、働くことに壁を感じられていた方が、ホントに意欲的になっていかれています。

でも、簡単にこの光景が生まれるかというと、そんなものではなくて、これは担当してくれている川嶋くんとかが寄り添ってやってくれていたり、皆も受け入れてくれる風土があるからそんなことができるわけですね。


川嶋さん 現在株式会社ワコールより出向され、ウテナワークラボを担当いただいております。

今の日本のほとんどの会社なんてギスギスしてて、余白なんて認めないというか、余白は無駄だという感覚だから、スキルがない人だと 1 から教えなあかんし、教える側まで時間取られるし、そんな事やってられないわけですよ。

余白って無駄ではなく、むしろ強みになるんですね。
今まで仕事ができなかった人たちだって、スキルじゃなくて素晴らしい人間性だとか行動力とかがあればどんどん才能が開かれるわけですよね?

ウテナワークラボでお母さんたちが働いている様子。

今までそういう事って全部閉ざしてたわけで。
日本で言ったらどんだけ力や価値がまだ埋もれてるのかっていうことですね。
生かしていかない手はないじゃないですか?
でも、そうと分かっても、成果ばかりを追いかけて来た会社が簡単にそんなことってできっこないし、それを、余白を価値として捉えてきたウエダ本社だからこそできるところで、それを示していこうとしているのがウテナワークラボなんです。


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