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5月社長朝礼 後半 ークリティカルビジネスパラダイムー


3、クリティカルビジネスパラダイム-本題-

3-1. 社会運動とビジネスの時代

本当はこっちの話を長くしたかったんだけど、もうだいぶ時間がなくなってきてますね。クリティカルビジネスパラダイムの話をもう少し詳しくしようと思います。

ウエダ本社がやっていることをソーシャルビジネスとかって言われてもなんかモヤモヤするなあと思ってたんですね。
ソーシャルビジネスっていうのは、課題があって、それを解決するためにするビジネスのことで。

ウエダ本社が働き方をなんとかしていこうということだけだったらソーシャルビジネスなのかもわからないですが、それだとなんで教育なんですか?とか、なんで地方なんですか?とか、なんで一次産業なんですか、とか言われても説明がつかなかったんですよ。

全部繋がってるんだけどなあと思っていたんですけど、それがクリティカルビジネスだと説明がついたんです。
クリティカルビジネスは社会運動をビジネスに仕立て上げることで、、しっくり来たんです。

それは政府を倒したいとかそういうことではなくてね、世の中で今すごいことが起こってたり、世の中をリードしてる大企業って全部これですよという話なんです。

代表例がテスラです。
イーロンマスクは電気自動車を作りたかったわけじゃないんですよ。
イーロンマスクが唱えているのは、その化石燃料に依存する文明のあり方に終始符を打つっていうことで。

車っていうのが今の資本主義の象徴的なモデルだから、車を化石燃料に頼らないものにしようとして電気自動車をやったわけです。

実用レベルで言ったら電気自動車はまだまだ。
結局はハイブリッドの方がいいとかというレベルじゃないですか。
でも時価総額はトヨタなんかはもう抜いちゃってるわけでしょ?
そういうことなんですね。

グーグルも世界中の情報を整理して、誰もがアクセスできるようにするっていうのが目的で、検索エンジンを作ろうとしていたわけではないんです。
みんなそうで、パタゴニアも当たり前で、別に登山用品だとか、サーフショップとかそんなことやりたい訳と違うんですよね。

今世界をリードしているようなところって全部そうです。

3-2. ウエダ本社のクリティカルビジネス

でそれで行くとね、僕も講演とかでも、なんでこんなことやってるんですか?と聞いてくれるところでは、死生観からとかそういうことを言ったりしてたんですけども。
実際そうなんですよ。死生観からなんですね。

なんで生きてるんだとか、なんで生まれてきたんやとかね。
それならこんな風にやらなあかんのじゃないかとかって思うところだったりとか、生物世界ってこういう状態なはずなのになぜ人間はこういうことをやるんだろうとかですね。

そういう自然の摂理に適った世の中の形になってないと、なんでやねんって腹立つんですよね。
なんで日本だめだとか、いいとこいっぱいあるのに言われなあかんねんとかって思うわけですよ。
そしたらそれなんとかしたいって思うんです。

僕、また一方で文句だけ言ってるのは嫌いなんでね。
文句だけ言うのって簡単なんですよね。誰でもできる。
でもやってる人にはやってる人の理由があるのでね。

よくマスコミ批判とかしてるけど、マスコミだってビジネスでやってんだからセンセーショナルにしないと売れないし、それは別に悪気があってやるわけじゃない。
そう、そういうもんなんです。
そういうもんなんですけど、それで良くなっていかないのであれば、文句だけ言ってないでシステムを変えないとと思うわけですよ。

でね、何でもかんでも自分のところでできないので、まずはどういうことをすれば自分の力が 1 番発揮できるかを考えるんです。

ウエダ本社は文具卸から始まってずっと企業に関わってきましたよね。
しかも、主に中小企業に関わってきたポジションで。
僕の思いからいくと、例えばウエダ本社が教育現場バリバリに入ってる会社だったら多分教育やってたと思います。
食品業界にバリバリ入ってる会社だったら、食品のことをやってます。
ウエダ本社ってずっと中小企業中心に出入りする会社だったので、中小企業に向けてやっているんです。

そんな中で、大企業の方が偉いみたいなことで、中小企業が卑屈になって下請けでやってるのとかはどうも納得がいかないんです。
大企業がいいみたいな世の中の構造で、それでうまくいくのだったらいいんですが。
日本の大企業がアメリカや中国の大企業に勝っていける、未来は明るいんだったらいいですよ。

そうじゃないのは明らかなのに、従来の価値観、システムで動いていっています。
日本の人口が減っていくのは避けられないことです。
だから、人口が伸びていた時のシステムではなく、人口減ってもなんとかやっていけるような状態にチェンジしていかなあかんわけです。

この大きなシステムチェンジをしていくっていうことにおいて言うと、ソーシャルビジネスっていう、所謂、現状の課題に対して、というレベルではないんやけどなあということがずっとあったんですよね。

4、 出資する意味、される意味

4-1. 出資する意味

それで戻るけど、クリティカルビジネスパラダイムっていうことで行くと、
自分の考えがすごく説明ついたんですね。

で、うち若干ね、出資とかもしたりするんですよ。
その時にもソーシャルビジネスでは説明つかないんですよね、関係ないところに出資していることが。
例えばうちがオフィス関係やってるところに出資するんだったらまともだからわかるじゃないですか。
関係ないとこに出資してるのはなんでやって言われたら説明つかないんですよ。

当然趣味でとか、ここが好きやからとか、そんなんでやってないですよ。
この方向性においてシステムチェンジせなあかんのでやってるわけです。

うちはこんだけの人数やから教育が!って行ってもそんな専門外のところに突っ込めないでしょ?
でもここはシステムチェンジさせなあかんよな、と教育のことでやってるところがあったら、なるほどこれはウエダが目指したいことと一緒やねとなると、これは我々ではできない、でも投資して協力するからやってくれということなんです。
そんな何年で何パーセント返ってきてどうなのかってことすら考えてないんですよね。

4-2. 出資される意味

で逆に言うと今度ね。
ウエダ本社もそういうことで行くと、お金かどうかは別としてそういうサポートというか、支援を集めたいわけです。

ウエダ本社が、出せる金はこんだけやけど頑張ってくれよ!って出資をしてることと同じように、他の中小企業から、そういうシステムチェンジせなあかんよね、自分たちはそこのところ突っ込めないけども、ウエダ本社がオフィスのこととか中小企業のこととかでやるのだったら、そこに応援しよう、という支援(共感)を集めてこないとだめなんです。

お金とは限らないですよ。参加することもサポートですよね。
ウエダ本社が生き残って頑張ってくれることがその分、農業とかものづくり、製造業とかに関しても道が開けるんやと。
そう思ってもらわないとだめなんです。

ということで、この 30 人ぐらいの会社でも出資を使えばすごい大きなことができるんです。
30 人だからできないと思うんじゃなくて、その発想を変えなければいけないんです。

だってさっき言ったグーグルやアマゾンやテスラはここにいるメンバーが多分生まれてからできた会社ばっかりでしょ?

例えば、テスラは全然まだ企業としてはトヨタの足元に及ばない。
でも時価総額はトヨタ抜いちゃったんですよ?
要はそっち側の世の中作らないとって思ってる人が集まったんでしょ?

昔と違って今は簡単にそういうことができるんですよ。
みんなの方がそこを理解して、ずっと言うように朝礼で話していることの大切さを理解して自分をそこを重ねていってもらいたい。

僕がこう言ってこう朝礼でしゃべってても、ここにいる人たちがそれぞれあっちこっち向いて全然そんな知らんわと、社長がなんか言うてはるけどねみたいな感じやとしたら、集まるわけないじゃないですか。

ということでこの朝礼はウエダ本社の源泉なので、本当に濃いところだったら外部の会社さんでも本当に連れてきてもらってもいいかもしれないし、それ以外にもnoteなんか読み込んでいくとかも合わせてやってもらいたいなと思います。

はい以上です。


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