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エンジニアリングマネージャーの仕事 その1(EMの型説明)

エンジニアリングマネージャー(EM)の仕事シリーズを連載していきます
今日は、EMのマネジメント領域における型を書いてみます

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EMの仕事は基本的に、ピープルマネジメントを軸として、プロジェクトを管理するのか、プロダクトを管理するのか、テクニカル(技術)を管理するのか、に分類されます
または、全部をまんべんなく管理しないといけないという環境の人もいるでしょう
これら、どこのマネジメントに仕事のウェイトを置くのかは、組織規模や事業フェーズによって変わってきますので、どれが正解だ、という議論はナンセンスです
では、それぞれの型をみていきましょう
なお、型の名前は私が個人的につけたもので、公式な名称ではありません

1.テックリード型EM

テクニカル部分にウェイトをおいているEMです
この場合は、組織規模は比較的小さく、開発チーム(メンバー)がまだ技術的に独り立ちしていないケースが多いです
技術選定をしたり、アーキテクチャ設計をしたり、CI/CDパイプラインを構築したりなど、開発を軌道にのせるために、開発基盤となる部分を導入・構築する役目です
もちろん、開発チームのコードレビューをしたりも必要でしょう
開発チームが1チームで、かつチーム人数が10人未満のチームである場合はテックリード型EMが適するケースが多いです
この段階ですので、事業フェーズも仮説検証やMVP段階、ビジネスモデル固めをしている状況が多いと思われます
開発メンバーが開発をし、EMも技術固めをするので、両者で結束が得られやすいのがメリットです
EMがテクニカル面を見きれない場合は、テックリードを起き分業をすることになります

2.プロダクトマネージャー型EM

プロダクトマネジメントにウェイトをおいているEMです
テクニカル部分は開発チーム(メンバー)に一定任せられる状況が整っていると、EMがプロダクト部分に注力できる状況になります
EMがプロダクトの優先順位やプロダクトの方向性を直に開発チームに説明できるため、開発チームが、プロダクトに対する理解を深めやすいのがメリットです

3.プロジェクトマネージャー型EM

プロジェクト推進自体にウェイトをおいているEMです
組織規模は小さすぎず大きすぎず、事業としても拡大期に差し掛かっていることが多いと思います
プロジェクトを包括的に管理し、推進するタイプのため、プロジェクトマネジメントをEMに任せ、開発メンバーは開発に集中できるのがメリットです
やはり、テクニカル部分は開発チームが一定自走できる必要があります

4.ピープルマネジメント特化型EM

EMの本分であるピープルマネジメントに専念しているEMです
組織規模が大きく、事業としても拡大フェーズに入っている場合に、求められる形です
また、組織規模が大きく、事業が拡大しているフェーズは、いわゆる組織課題が増大してくるタイミングでもあるため、経営層もEMにはピープルマネジメントに専念してほしいと考えることが増えるようです
こちらもテクニカル部分は開発チームが一定自走できる必要があります
または、EMがピープルマネジメントに専念するかわりに、テックリードを専用で立てる、ということも考えられます

どのタイプのEMとして活躍するか

ご紹介したように、EMといっても色々な型がありますので、自身がどのタイプで仕事をしたいのか、活躍したいのかをよく見極める必要があります

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