よしりん裁判傍聴記②原告から別訴で出された医師の意見書が提出される予定。別訴の控訴答弁書がやり取りできるかが審理されました。

2020年7月31日、午後一時半から東京地裁606号法廷にて、山口敬之氏が伊藤詩織さんの事件をめぐり、雑誌に掲載された漫画で名誉を傷つけられたとして、漫画を掲載した小学館と漫画家の小林よしのり氏を相手取り、謝罪広告等を請求している民事裁判を傍聴してきました。(掲載漫画リンク)


【管理人からのお詫び】

まず、お詫びしなくてはならないのは、ツイッターのライブ告知が大変紛らわしく、数人の方から疑問が出ました。自分で読み返してもっともだと思いました。

この日の裁判はよしりんが訴えられた裁判ですが、別件訴訟の伊藤詩織さんVS山口敬之氏の裁判、控訴審の進行状況についての確認がほとんどでした。

(以下、伊藤詩織さんVS山口敬之氏の控訴審裁判を「控訴審」で統一して表記します。)[控訴審事件番号 東京高等裁判所 令和2年(ネ)472]

裁判長を挟んで10分ほどの弁論で半分くらいは控訴審の事を話していました。次回期日の日取りも、控訴審の弁論準備手続の後にしましょう...的に進行していました。

そして、その控訴審の証拠を原告被告ともに、この裁判でも使いたい旨の確認のやり取りがありました。

管理人がそこのところを省いてツィートしてしまったので、混乱させてしまうことになりました。ここは謹んでお詫びします。

※ツイッターの議論を受けて、伝えるべきポイントが分かりましたので、再編集しました。

この日は被告側から出た準備書面5が陳述されました。

●以下、控訴審の期日の確認の他、この日のやり取りした内容です。

裁判長:本件についてそれぞれ質問は出揃った?

原告側 代理人:被告の準備書面5に対して論点を絞った反論を用意している。別件の女性(伊藤詩織さん)を相手方にする控訴審で、当時の意識状態に関する医学的な立証の医師の意見書を出しており、本件でも証拠として提出する。

被告側 代理人:別件で伊藤詩織さんが控訴答弁書を提出したが、それを本件裁判でも取り寄せたい、原告からも医学関係の準備書面が出るのでその時に控訴答弁書を出してもらうと取り寄せの手間が省ける...

●主なまとめ。

◆原告側から控訴審で出された女性の事件当時の意識状態に関するドクターの意見書が本件でも提出されるようです。

◆被告側は原告側に対して控訴審の控訴答弁書を出してもらいたいと要求。

それに対して原告側は山口氏と8月17日に打ち合わせがあるのでその時に対応を検討するとのこと。

◆山口氏の弁護士から山口氏が新潮社を提訴し、その第一回口頭弁論が8月14日に行われることが裁判長に報告された。

◆この日は控訴審の進行状況に関する確認が再三行われた。(前回も被告側から控訴審の進行状況についての報告あり)

◆控訴審は9月7日に非公開の弁論準備手続きが行われる。

※管理人が裁判所に問い合わせたところによると、控訴審は弁論準備手続きが終わり次第、判決までに弁論は必ず行われるとの事。


◆本件裁判(よしりん裁判)

次回期日9月25日午前10:20分から開廷予定です。


◆ よしりん裁判基本情報 ◆

事件番号:平成30年(ワ)第39896号 民事4部合議A係

裁判長 伊藤繁

裁判官 向井啓二

裁判官 片岡顯一

書記官 渡辺裕之

事件名:謝罪広告等請求事件

原告 山口敬之 原告訴訟代理人 大西達夫

被告 小林善範(よしのり) 株式会社 小学館

被告訴訟代理人 竹下正巳 山本穀博 多賀亮介

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