見出し画像

上田市で学生が安心して勉強できる場所はどこ?~2023年3月議会⑤~

学生が安心して勉強できる環境を整えられないか

(斉藤達也)皆さんは、サントミューゼの休憩スペースなどで勉強している学生を見たり、そういった話を聞いたことはあるでしょうか。また、それに対してどのように感じたでしょうか。中には、市民の方で、ああいった場所で勉強している子供たちの姿を見て、本来そういう場所ではないのではないかというふうに感じられる方もいらっしゃるようですが、私は以前から高校生のお子さんを持つ保護者や一般の市民の方から、学生が勉強できる施設が少ないのではないかとのご指摘をいただいています。
 今回も、夜間の塾は満席で、サントミューゼのロビーでスマートフォンの照明を頼りに勉強しているとか、上田情報ライブラリーに行っても、満席になり使えないときがあるなどの具体的な話を幾つかお聞きしました。カフェやファミレスで勉強している学生ももちろんいますが、いずれにせよ長時間いづらい環境の中、学生たちが勉強している姿を見ると、なという気持ちになります。
 最近新聞にも載りましたが、お隣の東御市では、民間の事業者がその事業所の一部を開放して、学生が勉強できるスペースにしているといった、そんな事例もありました。そこで、学生が勉強できる環境の整備について伺います。
 1点目として、市内の公共施設のうち学生の学習スペースがある施設について、座席数、利用時間、利用状況はそれぞれどうか。また、曜日や時間帯、時期等により利用者が多い場合の対応はどうか。
 2点目として、施設の一部開放や利用制限の見直し等により、学生が安心して勉強できる場所を確保し、その環境を整えることは、令和5年度予算編成方針における重点6分野中、子ども・子育て・教育支援にもつながると考えるが、積極的に取り組む考えはあるか。
 以上2点お尋ねし、第6問といたします。

上田市内の公共施設で学習で利用できるスペースはこちら

◎教育次長(小野沢和也君) 学生が勉強できる環境の整備について、順次答弁申し上げます。
 まず、市内の公共施設のうち、学生を含む市民の方が学習で利用できるスペースとしてまず挙げられるのは、主に図書館であろうと考えます。現在、市内の図書館におきましては、新型コロナウイルス感染症の対策を取る中で、席数を減らしてでの運用でございますが、現在、上田図書館では36席、上田情報ライブラリーでは24席、丸子図書館では30席、真田図書館では18席、上田創造館の中の分室では17席の提供ということで運用しております。なお、丸子図書館につきましては、そのスペースが講座を行う研修室でもありますことから、イベントがない場合にご利用いただくという条件になっております。
 利用時間につきましては、全ての館で2時間を単位としておりまして、その日、満席でなければ、引き続き再度の利用を可能とする運用を取っております。
 また、一部の公民館におきましては、学校の長期休業期間中に小中学生を中心とした学習室として会議室を開放している館がありますほか、図書コーナーや交流スペースなどを利用して学生が学習を行っている状況にございます。

図書館の学習スペースの利用状況

 次に、図書館での学習スペースの利用状況につきましては、曜日や時間帯によって異なりますが、通常はおおむね平日が3割から5割程度の利用、土日、祝日で5割から8割程度の利用となっております。この中でも、特に利用の多い上田図書館や上田情報ライブラリーにおきましては、受験の時期やテスト前の土日、祝日、夏休みなどの際は満席になる時間帯もございまして、その場合にはご利用いただけない方がいらっしゃったり、また2時間終了後の再度の利用をお断りしている状況となってございます。なお、上田情報ライブラリーにおきましては、セミナールームの利用がない日であれば、そのスペースを学習席として開放する対応を取っているところでございます。
 次に、今後、施設の一部開放や利用制限の見直し等によって、さらに充実を図る考えということでございます。まず、図書館における学習スペースの確保につきましては、各館の建物等の状況により、なかなか難しい面もございますが、例えば上田図書館では、既存の学習スペースが満席となった場合に、現在利用者団体が使用している会議室について、利用状況を見ながら開放してまいりたいと考えております。また、各図書館にどのような学習スペースがあるのかについても、館内の掲示やホームページ等に掲載し、周知に努めてまいりたいと考えております。
 さらに、現在、前段でも申し上げましたが、新型コロナウイルス感染症予防対策のため座席数を減らして運用しておりますが、今後、日本図書館協会のガイドライン等に基づき、感染状況を見ながら利用制限の見直しを行い、各館の座席数を増やすことも検討するとともに、議員ご指摘のとおり、さらなる教育委員会として環境整備についても、他市の事例等も研究しながら今後検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 以上でございます。

引き続きサントミューゼで、暗いながら勉強している子供たちをそのままにしておくのか、そうでない対策を取るのか

(斉藤達也) 再質問いたします。
 非常にいろんな案が出てきて、すごく期待が高まったのですが、最終的に研究ということになってしまったのは非常に残念なのですが、私、質問したのは、最後に、積極的に取り組む考えはあるかどうかをお聞きしています。例えば上田情報ライブラリーとかも、セミナールームを満席のときは開放するというルールにはなっていますが、実際に開放していないというのが現状ですし、市長が本当に子育て、教育支援というのを最も注力してやっていくのであれば、このゼロ予算でも、ルールを変えたりすることによって、その支援になることはあるのです。要は、引き続きサントミューゼで、暗いながら勉強している子供たちをそのままにしておくのか、そうでない対策を取るのかというのが大事なので、積極的に取り組む考えはあるか、それについて再度質問いたします。

◎教育次長(小野沢和也君) ただいま積極的に取り組む考えということでご質問いただきました。
 確かにサントミューゼの休憩スペース等で学習しているお子さんたちの状況というのは、私も何度かサントミューゼに行った際に、特に暗い中で勉強されている姿は拝見しております。様々な意見の方がいらっしゃるというような見解もありまして、私もそれはいろんな方からお聞きしていますし、議員の捉え方としては、そういったことではないと。こういった環境のない子供たちのために、いかに学習スペースをつくっていくかが重要である。それがゼロ予算でも、子育て支援上、重要な取組ではないかというご提言であるというふうに考えております。
 現時点で、基本的、具体的にこうする、ああするというような明確な回答はこの場で申し上げられませんが、確かに既存の公共施設を有効活用することで、そうした勉強スペース、安心して勉強できるスペースのないお子さんたちの学習環境を整えることは可能というふうに考えます。具体的にどこをどうするといったお答えはこの場ではできませんが、教育委員会としてもできるだけご提言の趣旨を踏まえて、真摯に対応して検討してまいりたいと考えております。
 既存のスペースで活用できると言っている部分につきましては、それを確実に提供できるように、教育委員会としても徹底してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
 以上でございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?