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納得感のある敗北......ITエンジニアとしての成長

ITエンジニアとして、技術的な挑戦やプロジェクトでの敗北を経験することは避けられないかもしれませんが、それを納得感のある敗北として捉えることで、失敗から学び、成長する機会とすることが可能です。このような経験は、個人の専門性を高めるだけでなく、組織全体の能力向上にも貢献することになる。
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CPUが30枚の基板で構成されていた頃の大型コンピュータの故障修理は、状況の確認、顧客ヒアリング、システム・ログ分析、Diag Checkなど、迅速に修理プランを作り、考えられるActionを行う。それでも原因が特定できずに、修理が完了しないこともある。その時は大きな敗北感を得ることになる・・・。(もうやることは無い。全てやった!)でも、故障は直る・・・修理を完了するために、Escalation(白旗を掲げる)し、状況、内容を報告すると、引き継がれたSupport Engineerは、スマートに原因特定し修理完了となる。何が違うの・・・与えられた情報が同じでも、それらを表面的に分析しているか、TotalにHW/OSの動き(時空間)を分析しており、原因究明とアクション、結果が変わる。例えば(簡単に)、PC起動時に、いつも画面に表示されるMessageのタイミング(数秒の差)で異常と感じられるか等・・・その時は、???でしたが….。Messageは何ら変わりなく正常表示しErrorで無くても、実はタイミングのズレが、まさにそれが異常であること・・・。情報は同じでも、技術力、分析力、(直感力も)・・・暗黙知の範囲かもしれない。でも大きく結果は異なる。正常であっても疑問を持つ柔軟な発想をもつことは、昔も今も変わらないと思っている。

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