【読書メモ】『がらっと』(山﨑拓巳著)
▶今回の書評本『がらっと』
・『がらっと 自分の「性格」を思いのままに変える方法』
・山﨑拓巳 著
・かんき出版
▶読後メモ
●性格を変えるための基本
「見えない壁(メンタルブロック)」に気づく。
人は過去の「失敗しなかった自分」を繰り返すようにできている。
嫌だなと思ったら、そこに自分が作った壁がある。
そしてその壁の足元には、知らない間に誰かから刷り込まれた、あるいは自分で刷り込んだ「思い込み」がある。
性格を変えたいけど変わらないのは「見えない壁」があるから。「確固たるもの」を疑う。
脳は3%しか使われていない。しかも自分にとって重要度の高いものだけに使われていて、意識している以外の部分は記憶に頼っている。(例:新しい車を買うと、急に同じ車種の車を見かけるようになる)
一旦「これはこうに決まっている」「いつもあの人はそうだから」「昨日もそう言っていたので間違いない」と思ってしまうと、そのまま「確固たるもの」になっていってしまう。
自分を一番だましているのは、自分自身が作った思い込み。
●がらっと変わるきっかけとなるコツと考え方
説明する前に「3つポイントがある」と言ってしまう。
その瞬間、頭の検索エンジンが動き出し、自動的に1.〇〇、2.××、3.△△と見つけてきてくれるひとりコメント
ふだんから街で目にするあれこれに、感想をいっぱい言っていく(かわいい、ダサい、なんで行列ができているんだろう?)。そのうち、あるひとつの引き出しの中が感想の数でいっぱいになり、あふれはじめると、それがどんどん新しいアイデアに代わっていく。「考える」のではなく「集める」という感覚。なめらか歩き
からだに余計な力が入らないように、最小の力でスルリと歩く。イラっときたら「自分はどうしたいか?(自分の価値観)」を確かめる
相手を責めたり、疑うのは、自分の価値観を外に見つけようとしているから。目の前の現実は自分を映してくれる鏡の存在で、他人はそれを伝えてくれるメッセンジャー。その人のようにはなりたくない…と思ったら、そのイラっとをきっかけに自分の価値観に気づくようにする。「なぜ(どうして)、うまくいかないの?」ではなくて「どうしたら、うまくいくんだろう?」と考える。
怒っている人は「困っている人」。怒鳴っている人は、怒鳴っている人本人の悲鳴。怒られたら、こちらから歩み寄る。
他人に不満があるのは、その人に何らかの期待をしているから。そもそも相手に望んでいる役割は何なのか、高望みになり過ぎていないか、を自分に問いかける。
収入を増やすのが、一番簡単で明るく楽しいやりくり。プチ商いを始めてみる。
知らないものを見つけたら、食らいつく。ちょっと大げさでもいいから反応する、感動する、驚いてみる。情報の集まる場所には、素敵な人も集まり、素敵な人が集まる場所には、情報も集まる。
すごいことはアッサリ起きる。アッサリ受け取る勇気を持つ。
知っているふりより、知らないふりをする。お説教ものめり込んで聞き、消化し、自分のものにしていく。
テイクするためのギブは富を生まない。理想は「ギブ&ギブ」、結果は「ギブ&ギブン」。自分が得しないことを一生懸命する。無心で奉仕すればするほど、めぐりめぐって、お金も運も人も集まってくる。
目を合わせる、笑いかけるはこちらから。
心の底で「できる」と思ったことは、大抵なんでもできる。ただし、頭の中で無理やり自分に言い聞かせてもうまくいかない。
→自分の身に起こってほしいことを「○○の準備はできている」と心の中で唱える。その言葉を使うと、願望がなめらかに深層意識に忍び込み、実現できると思い始める。教えたくなったら「引き出す側」に回る。
問題は何?
本当はどうなったらいい?
どうなると、それが解決したことになる?
一番初めに手掛けられることって何?
誰に相談すると一番うまくいきそう?
失敗・失言して、ギョッとした後、無理にフォローして取り繕わない。いさぎよく心の中で認めて、言葉を足さない。
相手の未来を信じる。
気になる人に、そっとお願い事をしてみる。そこから始まる付き合いを大切にする。点→線→面に変えていく感じ。
はじめに、今の心の状態から話す。「お話ししようかどうか迷ったんですが・・・」「ひょっとしたらお気を悪くしてしまうかもしれないんですが・・・」
「うまくいった」の反対は「何もしない」。あれこれ条件を考えるから始まらない。一歩目の行動はどんなに小さくてもいいからその場で起こす。しかも「2つ」の行動を。
トラブルが起こった時、「何が起こっているか?」を把握することで、トラブルの半分以上は解決する。問題に頭を悩ませているとき、ほとんどの場合は「解決方法が分からない」のではなく「どうなりたいのかが分からない」。「この状況がどうなったらいい?」を口癖にする。
人はふだんから心の中で「評価」を繰り返している。感想を言うときは、批評しないで「好き」と言おう。好きに理由は要らない。
「あの人、すごいよね。魅力的だよね」みたいな賞賛話は、その人がいないところでする。めぐりめぐって、必ずその人の耳に届く。それが本人に伝わると、直接言われるよりもうれしいし、深く心に浸透して、それがその人の自信になる。またその人は将来、自分を守ってくれる人になったりする。
人は「定義したもの」のみ、それを目指し、体験することができる。自分にとって「仕事がうまくいく=こういう状態」「自由な時間=こういう状態」「生活のゆとり=こういう状態」という定義づけができた瞬間から、それを目指し、体験することができるが、定義づけができていなければ、いつまでも地平線を追いかけているようなもの。
また、定義づけを変えることで、現実の見え方も変わる。例えば「仕事=つらいもの」から「仕事=誰かへの貢献」と変えることができたら、全然違う現実を体験することができる。「自分らしい」とは一体何か?
→人は「自分はこれ以上でも、これ以下の人間でもない」と限定することで、自分という人間をかたどっている(例:サーモスタット機能のように、快適温度よりも上がり過ぎたり下がり過ぎたりしないように)
どうやったら自分を変えられるか?
→「こうなりたいを実現し終えた自分」のように振る舞う。つまり「フリをする」。
→「自分ではない何者か」になりきっていると、脳が騙されて、現実と振る舞いのつじつまを合わせようとして、日常で見えるものが少しずつ変わってくる。簡単にワクワク感を足す3つの方法はいつもと「ヒト・バショ・ジカン」を変えること。ワクワクすればするほど、知らないものを受け止めて、楽しむ力が自然についていく。「好奇心旺盛な人」が「いつも変ったことに挑戦している」のではなく、「今までと違うことに遭遇している」から「どんどん好奇心旺盛になっていく」。
「人は自分に与える影響以上に、他人に影響を与えることはできない」。「他人を変えよう!」と思ったら、まずは自分から行動を変えること。
目の前で見ているものは「事実」と「意味づけ」の2種類によって構成されている。
【例1】事故にあった=事実、ついていない=意味づけ
【例2】ふられた=事実、私には魅力がない=意味づけ
→変えられないもの=「事実」、変えられるもの=「意味づけ」
→ゴールまでたどり着くためには立ち止まらないこと。立ち止まらないためには、立ち止まる原因になる「意味づけ」をやめ、「事実は何?」と自分に聞く癖を持つ。そして、意味づけを「良かった」「ついてる」に言い換える。
→変えられるものを変える「勇気」と、変えられないものを受け入れる「広い心」、その違いが分かる「知恵」を持つ。自分が本当に好きなものはパワーと与えてくれる。自分にとって心からいいと思えるものを手に入れる。審美眼を育てるには、いい品だけ、本物だけをひたすら見せ、触れさせること。本物に自分をなじませると、今まで分からなかった違いが見えてくるようになる。
「出会った思い出」のコレクターになる。「私はあなたのことを気にかけている」その気持ちが伝われば伝わるほど、人とのつながりはだんだん濃いものに変わっていく。
ベッドに入ったら「心の世界」「寝る前超脱力時間」を楽しんで、幸せな時間を過ごす
今日一日の嬉しかったこと、楽しかったことをゆ~っくり思い出して「本当に、ありがとう」とつぶやく
宇宙とか、目に見えないいろんなものに感謝をしながら目を瞑る
ひとつの「箱」を想像して、今、心にある心配事をその箱にしまって、蓋を閉じる
からだのパーツごとにダラーッと力を抜く(関節の力を抜く感じ)
5分、10分という時間ができたら「これをする」と決めておく。はぎれ、はぎれの時間も、「情熱」という意図で縫い合わせると、いつか素晴らしいパッチワーク(作品)が生まれる。
目の前の「偶然」をひらめき、導きとして楽しむ。毎日10分間、自分の人生を見つめなおす。
おススメの自分への3つの質問誰に助けてもらったらうまくいくだろう?
(自分1人で抱え込まない)自分を幸せにしているもの、自分を不幸にしているものは何?
このままいくと、死ぬときに後悔しそうなことは何?
あらゆる「欲求」は「諸条件」に取り囲まれているために、ひっそりとナリをひそめている。
【例1】南国に行きたい=欲求、お金がない=条件
【例2】美味しいものを食べたい=欲求、ダイエットがいる=条件
→「今の自分が持っている条件」を意識の中で一度取っ払って、未来を見てみる(妄想してみる)
→感情のふたを開けた瞬間、何が飛び出すのか、自分も知らない。
→その後、今日の自分に戻って、あえてタブーをおかしたり、リスクを背負わなくても、ありえない努力をしなくても、別の道筋で、この感情に届く方法はないかを考える。感情はメッセージを運んでくれる郵便屋。感情は、私たちを振り回すものではなく「行動を変えなさい」というメッセージを送ってくれるもの。
→そのメッセージを受け取ったら、行動を変えて、その感情に感謝してリリースする。
【例1】「不安」
=これから経験していないことが起こるかもしれないというメッセージ。
→起こるかもしれないことへの準備をする
【例2】「怒り」
=こうであるべきだという自分のルールと合わなかったことを教えてくれるメッセージ。
→「そのルールは本当に正しいか」、正しいと信じるなら、「どうしたらルールを理解してもらえるか?」を考えればよい。
【例3】「がっかり」
=期待していたことが起こらなかった。
→期待するべきことが違っていただけだから、期待の内容を変える。「単純作業」と「大好きなこと」の共通点を見つける。日々の何でもないことを何でも楽しむ。
【例1】「掃除」は無料のエクササイズ
【例2】「料理」は芸術活動
【例3】「食器洗い」は心の汚れを取る瞑想
【例4】「単純作業」をゲーム感覚(いかに早く効率的に)で楽しむ。自分が今どういうテンションになっているかを客観的に見るには、相手を見る。相手が「暗くなった」と感じたら、自分はポジティブにより過ぎていて、反対に相手が「やたらと明るいぞ」となったら、自分はネガティブな方に傾いている。
ベストなのは、周りが「普通」に見える「中立モード」の状態。「テンションが高い平常心」のときが一番成功率が高くなる。「沈黙は、天使が人と人の間を横断している証」。沈黙は悪くないし怖くない。しゃべることがないときはしゃべらない。
「フロー(目の前のことに集中、没頭、のめり込んでいる精神状態)」に気持ちよく、入るための練習を普段からしておく。やるべきことを解釈に惑わされず、そのことに没頭し、楽しむ。
ぶつかったときは「どっちでもない方法」を選ぶ。うまく引き分ける。
あなたも正しいし、私も正しい。
一度相手の案がいいと肯定する。
あなたと私のアイデンティティを戦わせるのではなく案と案を戦わせる。苦手な人、嫌いな人のことがなぜ嫌いなのか?の理由は、その人の持っている嫌な面を自分も持っているから。自分が恥ずかしくて、忌み嫌い、隠している要素を、その人は人前で気にせずに出している、自分は見せたくないのに見せてくるから、腹立たしい。
→下も上も作らないのが、人間関係を良くするコツ。
→苦手な人とは「おかげさまでうまくいってます」と感謝すると、うまく付き合える。友達同士でも、ある程度の緊張感をもって、相手に敬意を払いながらお付き合いをすることが大切。
人間関係にも鮮度がある。鮮度を保つには「その人の喜びは何か?」に注目し、それをサポートすること、そして長く合うよりこまめに合うこと。「毎月の給料」
-「ミニマムライフコスト(最低限の自分の生活に必要なお金)」
=「理想の生活を手に入れるための支度金」「軸がぶれない人」になるためには「あの人はいつも変わらないよね~」という人に会うこと。会った瞬間に、自分がずれていたことに気づき、スパッとずれが治る。
「今、ずれているな」というのは自分では気づけない。
ずれてないと確信しているときほど要注意。心には「どうすれば安定するか?」と「どうすれば変化するか?」の2つの相反する価値観が心に共存している。
→どちらかを目指しても、心は満たされない。
→目標は、「どうすれば安定するか?」や「どうすれば変化するか?」ではなく「どうすれば成長できるか?」に置いた方がいい。
→同様に、「どうしたら特別な存在になれるか?」や「どうしたらみんなとつながれるか?」ではなく「どうすれば誰かの役に立てるか?」に目標を置いた方が良い。
→いろいろ経験したり、考えたりするのは、自分をどんどん成長させるため。そして成長したら誰かの役に立とう!と決める。一か所のに固まらず、忙しく飛び回る。
「お誘いいただいて本当にありがとうございます。」という感謝の気持ちを伝える。
「目標」を「自分の壁を発見するためのもの」と考える。
ふとした思いつきで「人が集まる場」を作る。
使っている言葉の意味が、その人の表情を作っていく。人をほめることで、自分も良くなっていく(ミラー現象)。
たまには、一人きりになれる場所に行く。
どうしても気分が乗らない時には、
目の前の小さな仕事をわざとゆっくり始める。
自分を甘やかしながら、やさしく誘導する。
環境を演出する。「やる気スペース」みたいな居心地の良い空間を作って、ここに座ったらスイッチが入るみたいな決めごとを作る。
優先順位の上位20%をやると、全体の80%が終わっている。「優先順位」をつけて「重要なこと」から手を付ける。「重要なこと」を「いかに自分にもう一度思い出させるか」という仕組みをつくる。
自分が日常で触れる「言葉」を変えるだけで、嗜好そのものが変わり、新しい自分になっていくことができる。
表情や体のポーズを変えるだけで、気持ちも一緒に変わる。体の動かし方を変えると、本当にその動かし方にふさわしい感情が宿る。
人生は、自分次第でいくらでも面白くなる。
▶感想
自分の「性格」を思いのままに変えるヒント・方法が多数書いてありました。今後の人生を楽しく、豊かなものにするために、是非意識して取り入れていきたいです。
以上です。
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