【神社仏閣】護王神社(ごおうじんじゃ):京都府京都市上京区
▶護王神社(ごおうじんじゃ)
別名 :イノシシ神社
主祭神:和気清麻呂公命(わけのきよまろこうのみこと)
和気広虫姫命(わけのひろむしひめのみこと):清麻呂の姉
配 祀:藤原百川公命(ふじわらのももかわこうのみこと)
路豊永卿命(みちのとよながきょうのみこと)Webサイト:https://www.gooujinja.or.jp/
住所・地図:〒602-8011 京都市上京区烏丸通下長者町下ル桜鶴円町385
▶由緒・歴史
●和気清麻呂公とイノシシ
奈良時代の称徳天皇の時代に、僧である弓削道鏡が法王として大きな権力を持っていました。道鏡は次第に天皇の地位を狙い、「『道鏡を天皇にすれば天下は平和に治まる』と宇佐八幡から神託を受けた」と偽りの言葉を天皇に伝えました。天皇は神託の真偽に迷い、和気清麻呂公に九州の宇佐八幡へ行って確認するよう命じました。
清麻呂公は宇佐八幡へ向かい、神前で「真意を教えてください」と叫びました。すると、輝く宇佐の大神が現れ、「天皇の後継者は必ず皇族から選びなさい。無道な者は追放せよ」と神託を下しました。
清麻呂公はこの神託を報告し、野心的な道鏡は怒り、清麻呂公の足の腱を切り、大隅国(鹿児島県)へ流罪にした上で刺客を放ちました。しかし、清麻公は感謝の意を示すために宇佐八幡を訪れました。一行が豊前国(福岡県東部)に至ると、三百頭ものいのしし(野生の猪)が現れ、清麻呂公の輿を守りながら約40キロの道を案内しました。清麻呂公が宇佐八幡で参拝を終えると、いのししは姿を消し、不思議なことに足の痛みが癒え、再び歩けるようになったと伝えられています 。
●御神徳と信仰
足腰の健康・病気怪我回復
清麻呂公は、道鏡事件で大隅国(今の鹿児島県)へ流される時、足萎えで立つこともできませんでしたが、いのししのご守護によって不思議と立って歩けるようになったという故事に因み、足腰の守護神と仰がれています。
厄除け・災難除け
清麻呂公が大いなる国難を身を賭して除かれたことに因み、諸々の災厄を祓い除く神様として崇敬されています。
亥年生まれの御守護
清麻呂公といのししとの深いご縁により、亥年生まれの方には特にご利益があると崇敬されています。
子育て・子供の成長の御守護
和気広虫姫は戦乱で身寄りを失った多くの子どもたちを助け、養子として育てました。広く厚い慈愛心あふれる姫のお姿は、今も社会福祉・保育事業の鏡として、その道に携わる人々から尊敬され、子育明神として仰がれています。
ぜん息封じ
境内にそびえるカリンの大木は、その実の効能から、ぜん息封じのご神木とされています。
▶境内
●鳥居と狛イノシシ
狛犬ではなく狛イノシシがあります。
●手水舎
イノシシの口から水が出ています。
●拝殿
●本殿
以上です。
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