うえシナ

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すみれさんが『哲学な日々』をオススメしてくれたので…

ポケモンの全国予選とかひな誕祭とか、バタバタしててなかなか時間がかかってしまったけどようやく読了。 そもそも宮地すみれさんが小6でこの本を手にしたことに驚いた…が、それ以上に驚いたのは内容に日向坂の現状と重なる部分があったこと。 立ち止まらず、目的に向かって走り続ける物語には強い求心力がある。しかし、スピードと効率が重視された前のめりな姿勢では、視野狭くなり柔軟性が失われてしまう。 だからこそ、いちど立ち止まり、問い直してみる。自分とは何か、何のために頑張るのか… 走り

    • ―ひなた坂― 過去を前向きに捉えること

      日向坂46 11thシングル『君はハニーデュー』よりグループ史上初となる選抜制度が導入。 そして2024年4月5日、横浜スタジアムにて開催された日向坂46のデビュー5周年ライブ「5回目ひな誕祭」のアンコールにて、アンダーグループの名称を「ひなた坂46」とする発表が打ち出された。 ―「ひなた坂46」― この呼称がひらがなけやきの類比であることは明白だが、その事実に歓喜したおひさまもいれば、反面憤りに近い感情を抱いたおひさまも散見された。 【負の歴史】 反対意見の根拠も種々

      • 『ガラス窓が汚れてる』に日本人的な諦念を感じた話

        日向坂の楽曲MVは比較的分かりやすいものが多い。ストレートなメッセージ性、キャッチーな振付、メンバーのキラキラした姿や表情が強みでありカラーであるように思う。 しかし、『ガラス窓が汚れてる』はそうした既定路線から距離を取り、婉曲的な表現・メタファーを多分に含ませてきているように思えた。 そして、そのモヤモヤとした感情を後押しし、考察意欲を掻き立ててくれたのは本MV公開後に更新された松田好花のブログ。そこには以下のように綴られていた。 なるほど、前提とすべき主題は鉤括弧内「同

        • 8/30 HappyTrainTour2023 大阪公演 意味を継承するライブ

          ※セトリのネタバレ嫌いな人は読まない方がよいです。 9thの期別曲『シーラカンス』を初めて聴いたとき、「この曲は4期生が歌ってこそ意味を持つ楽曲だ」と思った。 シーラカンスという楽曲は、端的に言えば初恋の感情の想起。恋に落ちるときの稲妻が走るような衝撃、心の奥底に眠っていた青い感情をシーラカンスと喩えている。歌詞の中に登場する「エモい瞬間」っていう表現も巧みで、「エモい」という曖昧な表現によって、その感情の言語化し得なさを言語化しているようにも感じられる。 思えば日向坂

        すみれさんが『哲学な日々』をオススメしてくれたので…

          7/23 リアルでしか成立しない対話

          備忘録的につけておきます。 7/23リアルミーグリ 高瀬愛奈ちゃん2部1枚 レーンに並んでるときから、そわそわというかゾクゾクというか、味わったことのない感情になった。まあ一応古豪っぽい振る舞いでもしとくかと思って腕組みながら待機してたんだけど、胸にくっつけた腕から心臓の鼓動がドクドクと伝わってきた。今となってはすっかり宮地推しとはいえ、曲がりなりにもひらがなから約5年推してきた愛奈ちゃんとの再会に何も感じないはずはなかった。 迫るパーテーション、回ってくる荷物カゴ、仕

          7/23 リアルでしか成立しない対話

          3rd TOUR 2023 Final 櫻坂46がしっかり芸術だった話

          今回の櫻坂のライブ、あまりにも心が動いたので感想書き殴り。 〇欅坂の思い出語りと櫻坂への印象 最後に現地で見た櫻坂(欅坂)のライブは2019年9月の東京ドーム。そのとき抱いた感想は、「やはり彼女達は"芸術家"という意味での『アーティスト』なのだ」というもの。芸術性の高い鑑賞物としてのライブ。 平手友梨奈様という絶対的存在、彼女の存在が生み出す爆発力、今にも崩壊してしまいそうな不安定さが醸す儚さこそ欅坂の魅力なのだと感じた。 そして平手友梨奈様の喪失、櫻坂への改名を経てそ

          3rd TOUR 2023 Final 櫻坂46がしっかり芸術だった話