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書評(相続関連本) 定年オヤジ改造計画

文庫本の帯のPOPコピー、お父さんたちに警鐘を鳴らしてます(笑)

なぜ、この本が「相続関連本」なのか?
それはこの小説に登場する主人公である会社を定年した父親の態度振る舞いが、私が相続のご相談を受ける一般的なご家族の典型的な父親のパターンと驚くほど酷似しているからなのです🙂😳

主人公は、典型的な昭和のお父さん。彼は自身を、昔気質のサラリーマンでは無く、むしろ妻や長女を始めとする家族や今の世代の人達に対しても、理解が深い、むしろイケてるオヤジさんと思い込んでいます。

全てのお父さん達がそうとは限らないのですが、とかく彼等は家族の事を考えるのが苦手、いや、もとい深く考える習慣がない、放棄をしていたのです。なんだか妻や子供から見るとピンとがボケているのです。

定年退職をしてから、何故か妻が冷たい。娘に良かれと思いアドバイスしても無視される。嫁の良き理解者だと思っているが、嫁はなんと無くよそよそしい。ドキツ⁉
こんな感じの父親像はあるあるですよね😅😆(自分はそうではないと信じたい笑)

相続対策のご相談を受けていると、こんな感じのお父さんに、たまに出くわします😳
例えば、遺言書の作成をお勧めしても
「子供達は仲が良いから、揉めることは無い。」などと
おっしゃる横で奥様は苦笑いしている、、、
「俺の死んだ後などどうでも良い。妻や子供がしっかりしているから、大丈夫だ」などと根拠の無い自信を示すのです。
こう言った傾向は、社会的、経済的に
成功した男性ほど顕著であります。

お父さんは来る日も来る日も、家族のために頑張ってきたのです


この物語では、孤立していくお父さんが周りからの反応を気にして、次第に反省を深め、改善していくようなのですが。

現実のご相談でお会いするお父さん達の深層心理を読む訓練をするのに、うってつけの小説でありました。

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