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[読書] 仕事は楽しいかね?

この本はときどき読み返している本の一つだ。
何かマンネリ化していると感じているときに、面白くないと感じているときに読むのが良いと思う。
人生には何か変化が必要なときがある。大きな変化が必要な場合もあれば、小さな変化が必要な場合もある。

目標を立てること、計画を立てることは悪いことではない、特にうまくいっているときや楽しいときは重要だ。しかし、本書では「今日の目標は明日のマンネリ」、「完璧とは、ダメになる過程の第一段階」という、それも真理だ。変える必要があるときは「明日は今日とは違う自分になる」と思うことが大切だ。

積極的にいろいろ試すこと

では、どう変えるべきなのだろうか?本書では「積極的に試してみる」ことをすすめている。試すことは変えるより簡単だからだ。
とくに「遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る」ことが大切だ、しかも一つだけじゃなくたくさん試すことだ「試してみることに失敗はない」のだから。
上手くいっていないとき、そのときの問題は「才能のあるなしでもなければ、勤勉かどうかってことえもない。コイン投げの達人じゃない」ことなのだ。「成功した人は目標設定者でも計画立案者でもなかった。冒険者だった」のだ。

本書ではいくつかの場所で「うまくいかない場合」についても書いている。本書の内容ではないがプログラムの世界では「よくありがちな失敗のパターン(アンチパターン)」を共通の知識としてまとめておくと同じ失敗をしないと言われている。本書での僕が認識した成功しないためのアンチパターンは3つあった

1.成功するというのはね、右に倣えをしないってことなんだ
成功した人のマネをしたところで成功しないということ。個人的には誰かのマネをすることは大切することは大切だと思うけど、人によってはマネすることに集中しすぎて思考停止する場合もあるから注意が必要だと思う。スポーツだって音楽だってひたすら人のマネをすることからはじまるわけだから。ただ、成功しようと考え無しに「無難」だからといってマネするのは上手くいかないのではないだろうか?

2.問題は、平均より上の人があまりに多くて、みんな普通になってしまっていること
これは日本企業の成功と失敗で説明していた。日本企業は故障率の低さや多機能さでアメリカ企業を上回り成功した。しかし、その成功は、みんな同じくらい性能が上がった段階までしか続かなかった。平均があがりすぎて普通になってしまったのだ。
みんなが頑張っているところは競争が激しい。努力は他の並大抵じゃない努力に打ち消されてしまう。

3.僕たちは、失敗するのを怖がりすぎて、それが宇宙からの贈り物だってことに気づこうとしないんだ
ジョン・ペンバートンは薬として開発して作ったシロップを開発者たちがソーダで割って旨そうに飲んでるのを見てコカ・コーラを作った。もしあなたがジョン・ペンバートンだったら、同じようにコカ・コーラを作っただろうか?職務怠慢に激怒するのではないだろうか?そして、職場のルールを作り厳格化して…
そんな風に気が付かなかった「宇宙からの贈り物」は無かっただろうか?

新しいアイディア

新しいアイディアというのは、新しい場所に置かれた古いアイディアなんだ」という。
先ほどのコカ・コーラも薬としてのシロップとしては古いアイディアだったかもしれないが、嗜好品の炭酸飲料という新しい場所に置かれたときに新しいアイディアになった。
ポストイットも失敗作の接着剤から、マジックテープもオナモミの実(引っ付き虫)がセーターにくっついて不快なのを解決しようと研究した結果生まれた。
本書では古いアイディアを新しい場所に置くための例として、古いアイディアのリストを作り、その中からサイコロなどでランダムで2つ選び、組み合わせて新しいアイディアにする方法をあげている。古いアイディアのリストとして
 ・仕事上でやったミスを全部リストアップする
 ・仕事に関して問題点・イライラすることをすべてリストアップする
 ・仕事に関してやっているあらゆることをリストアップする
をあげている。サイコロなどでランダムで選ぶということは「偶然」を活かすということ。そして「偶然」に選ばれたモノを組み合わせることで古いアイディアは新しい場所を置くことができるかもしれない。本書には書いてないが水平思考の方法の一つなのだと感じた。

そして新しいアイディアを活かすにはコカ・コーラの例のように偶然を逃がさないことが大切だ。「必要は発明の母かもしれない。だけど、偶然は発明の父なんだ」。

まとめ

個人的には
 ・「偶然」を活用して新しいアイディアを数多く出す
 ・「遊び感覚」で数多く試す
 ・先入観を捨てて(宇宙からの贈り物)、試したことたちの成り行きを見守る
 ・試すことを楽しむこと

ことが大切だと思いました。

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