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【検討会】歌舞伎座「九月大歌舞伎」どの演目観ます〜?

 歌舞伎座八月公演、無事千秋楽迎えられておめでとうございました😭いやはや久しぶりの観劇に感動しまくりでした!

 実は、記事にはしてないですけど、友人も来てくれたりして他の演目も見たので、これはもう全演目コンプリートしちゃおっかな!と意気込んでいたですけど、8月後半は他の用事で忙しく、気付けば9月に突入…と九月公演初日迎えてしまった!まだチケット買えてねぇ〜。。。

 というわけで今回どの演目観に行こうかな〜と検討するために、今月の演目の見所などを簡単に纏めました!10年間歌舞伎観ていたにも関わらず有名演目ばかり観ていたライト層だったので、「鷺娘」以外詳しく知らなかった自分のためにも…笑 観劇ご検討されてる方もよろしければ是非ご参考になさってください!(下のチラシをクリックすると公式HPに飛びます。)

九月第歌舞伎


第一部 寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)

出演者(公式HPからのスクリーンショット)

第一部出演者

あらすじ(公式HPからのスクリーンショット)
こちらの個人ブログサイトにも、詳しくわかりやすい解説が載っています。
歌舞伎見物のお供/「寿曽我対面」 ことぶき そがのたいめん

第一部あらすじ

 出ました曽我もの!よく歌舞伎に使われる物語で、私の初歌舞伎観劇の演目「矢の根」も曽我ものでした。

 この「曽我もの」は鎌倉時代が舞台で、兄の「曽我十郎」と弟の「曽我五郎」が父の仇を討つ!という物語です。いろんな演目でこの設定が使われています。しかし、理解するには結構難しい関係性&鎌倉時代(武士)の常識を解説するには時間がないから説明されない、簡単なあらすじを見ても現代人にはピンとこない、という感じで、物語をジーンと味わうというよりは、派手な衣装・バッチリな隈取り・複雑な髪型のカツラ、歌舞伎っぽい演出たくさんだ〜〜〜すっげ〜〜〜!!!って楽しめる演目なイメージです。(なんて言ったら歌舞伎関係者に怒られるかな…笑)

 多分初めて見る歌舞伎にはもってこいだと思います。初歌舞伎な友人が一緒に見に行きたいと言ってくれたので、その友人とはこの演目を観ようかな〜?


第二部 色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)

出演者(公式HPからのスクリーンショット)

第2部出演者

あらすじ(公式HPからのスクリーンショット)
こちらの個人ブログサイトにも、詳しくわかりやすい解説が載っています。
歌舞伎見物のお供/「色彩間苅豆」 いろもよう ちょっと かりまめ

第二部あらすじ

 怨念感じるめちゃ怖なあらすじですね。鎌の刺さった骸骨拾っちゃメッでしょ。。。

 以前、シネマ歌舞伎で片岡仁左衛門様がやられている「女殺油地獄」を観た時に思ったんですけど、歌舞伎ってこういう暗澹・情念・凄惨な演目似合うんですよね。歌舞伎は街灯とかが一切ない時代を取り扱っているので、その夜の真っ暗さが分かるような演技・演出とかするから、体感的により暗く感じるし、凄惨なシーンは演出がデフォルメ化されて過激(分かりやすく血みどろになるとか)になるので、めちゃくちゃドラマ性が増す気がします。いやはや、生でそういう怖い演目観てみたいな!

 あと猿之助さんがかさねを演じるので、多分オーバーなんじゃないかと思うほどに醜くなっていく過程やってくれそうですね。凄そう。あとこの記事中(歌舞伎座「九月大歌舞伎」初日開幕)の幸四郎さんと猿之助さんの姿、浮世絵みたいで良ッ…!なので観たい。

浮世絵見たい


第三部 双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)

出演者(公式HPからのスクリーンショット)

第3部出演者

あらすじ(公式HPからのスクリーンショット)
こちらの個人ブログサイトにも、詳しくわかりやすい解説が載っています。
歌舞伎見物のお供/「引窓」 ひきまど

第3部あらすじ

 人情でジーンと心温まる系ですね!歌舞伎の人情系ってあらすじ読んだ時に、結構現代感覚からすると「マジかよ?!」って思うことがあるんですよね。今回も義理で人を殺めてるし。カタギでそんなことある???

 しかし人情系は実力派な人がやると、現代人の心にも染みてくるので、多分今回の演目も染みると思います。だって主人公を演じるのが人間国宝 吉右衛門さんだから!!!

 と思うようになったのは、松本白鵬さんの「菅原伝授手習鑑 寺子屋」の松王丸を観た時ですね。この松王丸という人物、主君の息子を助けるために、自分の息子の首あげちゃうんですよね。「いや、自分の息子の首あげちゃうのかよ?!?!」って思いません?現代人からしたら、息子の首を差し上げるほどの主君への忠誠心って、全然ピンとこないですよね。現代で起こったらマジ労働基準法どころか人権の問題ですからね、これ。

 と、思っていたのですが、実際見た時めちゃくちゃ感動しました。いや、ほんと現代の価値観とか置いといて、息子を愛おしむ気持ちと主君への忠誠の間で揺れ動く、その時代に生きている人そのままの悲哀を見せて貰った、っていう感じで、めっちゃ没入しちゃいました。観劇後、いや〜〜〜人情系は実力ある人の演技によって説得力増すんだなぁ…と染みたので、多分今回の演目も染みます!!!今まであんまり人情系観てなかったので、観たい。


第四部 口上・鷺娘(さぎむすめ)

出演者(公式HPからのスクリーンショット)

第四部出演者

あらすじ(公式HPからのスクリーンショット)
舞踊の演目なので、解説されるようなあらすじは無いみたいですね。

第四部あらすじ

 玉三郎様の鷺娘、どう考えても観たいだろ。と思ったら、玉三郎様は2009年の歌舞伎座さよなら公演(建替前に行われた公演)を最後に、今後鷺娘を全編踊ることはないと明言されているようですね。

 と言う訳で、今回は映像とコラボし、所々踊られるようです。口上も企画解説だけではなく、舞台の造りの説明みたいのもされるみたいですよ。玉三郎様の演目説明動画見たんですけど「奈落を案内いたします」って響き…なんか妖艶ですね…(?)

 と言う訳で、なんだか大御所による歌舞伎鑑賞教室@歌舞伎座(歌舞伎鑑賞教室は国立劇場でやってる学生向けの公演で、だいたい若手俳優が出演し、前半は歌舞伎の解説して、後半は実際に演じてくれる。)みたいな構成になっているので、舞踊の演目だけど初心者の人でも楽しく見れそうだなと思いました。しかし映像コラボで時々踊るぐらいなので、THE☆歌舞伎みたいなのはないかもしれないですね。

 でも、玉三郎様が所々でも鷺娘踊ってくれるだなんて、今後いつまで観られるか分からないから(生きている人間の致死率は100%なので)、観れる時に観た方がいいな…🤔と言う訳で観たい!


検討結果

 全部観たい。おい、なんだったんだこれまでの長文って感じですけど、友人と予定とお財布と相談しつつ決めて購入しようと思います!とか言いつつ、まだまだチケット売れ残っている(泣)ので、お財布の意見無視して見に行ってしまうかもしれない…!

みんな歌舞伎を観に行こう!切実に!


皆々様よりいただいたサポートを活用して、よりたくさん歌舞伎を鑑賞して、noteで皆様と共有していきます!