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ドライマウスで口臭がひどい!ドライマウスの治療とケア方法

お客様からのご相談で多いのは、「ドライマウスで口臭がひどい!」です。

人によって口臭の原因は様々ですが、(唾液分泌の低下と口呼吸による)ドライマウスになっている割合が大半を占めています。そのため、口臭を改善するには、ドライマウス対策は欠かせないといえます。

今回は、効果的に口臭対策を行うためのドライマウスケアについてご紹介します。ご参考にしてくだされば幸いです。

ドライマウス(口腔乾燥)は、唾液の分泌量が減少することで唾液が粘ついたり、舌や唇など粘膜を乾燥させる症状を言います。

唾液が減ると嫌気性細菌が一変に増殖して、口臭物質VSC(揮発性硫黄化合物)を産生します。口内の乾燥が口臭物質VSCをガス化させ口臭を発生させるのです。

ドライマウスの症状は、口臭以外にも、口が乾くことで食べ物が飲み込みにくくなったり、味が分からなくなるなどの障害も起こってきます。

ドライマウスが悪化すると舌の痛みや寝ていても喉がカラカラになります。乾燥がひどい場合は、ドライマウス外来、歯科や口腔外科、耳鼻咽喉科を受診するといいでしょう。

また、唾液量が少なくなると嫌気性菌が増えるため、歯周病や口臭の原因となります。それに意外かもしれませんが、口・喉がよく渇くと「舌苔」や「膿栓」もできやすくなるのでご注意ください。

唾液の分泌低下の原因は…
1、 薬剤の副作用(降圧剤、睡眠誘導剤、安定剤、鎮痛剤など)
2、 うつ、ストレスなどの精神状態
3、 更年期障害
4、 シェーグレン症候群
5、 咀嚼筋の衰え
6、 糖尿病
7、 腎機能障害
8、 下痢、脱水

唾液分泌量は一日の内に変動があり、午前中の変動は少ないのですが、午後から夜にかけて唾液量が減ります。

睡眠中は、唾液の分泌はほとんどないため、起床時に口臭は最も強くなります。このように、生理的口臭は唾液分泌量と大きく関係しています。

口臭が発生するのは、唾液量の低下のほかに、開口や口呼吸によって唾液が蒸発するからです。子供の口臭で多い原因は口呼吸です。アレルギー性鼻炎などの鼻疾患により口呼吸になっていることが原因です。耳鼻科疾患の治療とともに、口呼吸を鼻呼吸に改善することが大事です。

ドライマウスの二次的疾患

唾液には口内の殺菌作用や浄化作用があるのですが、唾液量が低下すると嫌気性菌が増え、歯周病や舌苔の原因になります。歯周病と舌苔は、どちらも口臭原因のベスト3に入っているので、口臭対策するためにも、唾液量を増やすことを考えないといけないでしょう。

この他にも、口腔乾燥には、虫歯や口腔カンジダ症にもなりやすいという問題があります。

ドライマウスの治療

口臭の原因がドライマウスの場合は、対処療法になります。糖尿病などの病気があるときにはその疾患の治療。服用している薬の副作用で口腔乾燥を起こしている場合は、薬を変更する。ストレスが影響している場合は、ストレスの緩和に努めるようにします。

歯科での治療は、欠損歯や噛み合わせの不適合をなおし、咀嚼能力を回復し唾液の分泌機能を正常化させるようにします。

口呼吸が口腔乾燥をおこしている場合は、マウスピース(ナイトガード)を睡眠時に装着し、鼻呼吸にして口内が乾燥しないようにする。

薬(唾液分泌促進剤)としてはコリン作動薬が長期間にわたる効果があるといわれています。口の渇きや乾燥への適応する漢方薬には、白虎加人参湯、五苓散があります。

また、口の乾燥がひどく舌が痛いなどある患者さんには、人工唾液(サリベート)を処方することもあるそうです。

ドライマウスケア

・口腔粘膜の乾燥…水分摂取、口腔保湿ジェルを塗布して対応する。
・唾液腺の刺激…唾液腺マッサージ、ガムを噛む。顎の筋肉を使う。
・口腔の清掃…ブクブクうがい、丁寧に歯磨きをおこなう。
・よく噛み、よく会話する。
・緊張を和らげる工夫をする。

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