
喉に白い塊が見えるけど、これって何?
昨晩、71歳の兄から電話がかかってきました。「喉に白い塊ができたけど何やろ?」
兄に細かく症状を聞くと、「喉に何かが引っかかっているようで違和感がある。」、「痛みも熱もないが、唾を飲むと喉がイガイガして少し痛くなる。」
(兄)「喉の癌じゃあないかと心配なんよ。」
(私)「白い塊はどこにある?」と聞くと、
(兄)「左側の扁桃腺の所にあるけど、喉の奥だから見えにくいなぁ。」
(私)「多分、膿栓だと思うけど、心配だったら耳鼻科で観てもらったら?」
もし、あなたも兄と同じ症状で、扁桃腺に白いできものが見えたら、膿栓の可能性が高いです。
膿栓は米粒から小豆程の大きさですが、つぶすと下水臭のひどい臭いをするので、「臭い玉」と呼ばれることもあります。
膿栓ができる原因は…
喉に細菌やウイルスが侵入すると、扁桃腺から免疫が分泌されて体に感染しないように戦います。その結果、扁桃腺のくぼみに死がいがたまり、食べかすがくっつき大きく成長します。まるで耳垢のようです。(耳垢も嗅ぐと臭い。)
引用:臭い玉(膿栓)は「自然に取れる」って知ってる!?
膿栓は風邪やインフルエンザでもできますが、慢性扁桃炎の場合はよくできます。
膿栓ができても痛みなどなければ問題ありませんし、またほっておいても、食事や咳・くしゃみで自然に取れてしまうのでご安心ください。
ところが、膿栓が長期にわたり扁桃腺にたまると、口臭の原因になることがあります。
膿栓の取り方は…
無理に膿栓を取るのは危険です。喉の中は見えにくく、簡単には取れないために、喉を傷つけてしまうかもしれないからです。
「臭い玉(膿栓)を取ろうと努力している人をネットの中で多く見ます。
しかし、臭い玉(膿栓)は、容易に取れるものではありませんし、一つ間違えると出血して病院に行くことにもなりかねないのでご注意ください。」
引用:臭い玉の取り方って知っていましたか?
小まめに喉のうがいを行うことで、膿栓は取れやすくなります。うがいのコツは、左右の扁桃腺にうがいの水が当たるように首を傾けるといいです。
私の場合は、美息美人(びいきびじん)のアルカリイオン水を使っているので、膿栓の予防にもなっています。
治療
口臭がひどいとか、喉の違和感が治らないという場合には、耳鼻科で治療を受けるようにしてください。
耳鼻科での治療方法は、扁桃にたまっている膿栓を圧迫したり吸引して除去します。また、扁桃の陰窩と呼ばれるくぼみを洗浄して清潔にします。
扁桃摘出手術をおこなえば、膿栓をできなくなりますが、通常はその必要はないです。
予防
膿栓は、喉に細菌が増殖することによってできるものなので、喉うがいの他、歯磨きや舌清掃を行うことで予防ができます。
参考→舌が白い!舌苔の治し方って知っていますか?
また、喉を乾燥させないよう唾液分泌を促したり、水を飲むことも予防になります。
※注意
喉にべったりと白い膿が付いているとか、扁桃が赤く腫れている、発熱がある場合は、耳鼻科の病気が疑われますので、受診されることをおすすめします。
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