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極めて非健康的に体重を10kg増やす方法

 私は166cm、50kg前後の女性だ。日によって違うものの、47kg〜52kgの間を行ったり来たりしている。一般的にやや痩せ型と言えるだろう。47kg以下になると体が冷えて仕方がないので、意識的にたくさん食べるようにしている。

 身近な人がダイエットを始めた(正確に言うと、私が生まれたときから痩せようとしているが、失敗し続けている)ため、この記事を書こうと思った。わけあってその人との関係性は明かせない。

 10代の頃の私はストレスを過食で発散するタイプで、長らくぽちゃっとしていた。健康体重ではあるが、美容体重ではない程度だ。それでも普段はごく少食だったため、肥満と指摘されるほど太ったことはない。太るほど食べられなかったのだ。

 その私が一ヶ月で10kg増やしたコツを伝授したい。タイトル通り、極めて非健康的な方法である。専門家の指導を受けておらず、安全にも配慮していない。以下に方法を記す。


【極めて非健康的に体重を10kg増やす方法】

①プチ断食する。
 まずは食を断つ。それだけでは危険なため、たまにエネルギー補給ゼリーを飲む。人によっては体重に変化を感じないが、根気よく続けるのがコツ。
②運動しない。
 これは忙しい現代人には難しいと思われるので、できる限りで構わない。「座る」、「立つ」などの激しい運動はなるべく避ける。
③食事を特定のものに置きかえる。
 ゼリーだけ摂取していた状態から、特定の食品のみを食べるように切りかえる。ポイントは、カロリーの高いものを選択することだ。ポテトチップスは脂質と糖質のバランスがいいのでオススメできる。②の状態は維持すること。このターンになると面白いほどに体重が増えていく。


 以上である。意外に簡単で驚いたのではないだろうか?これだけの努力で、私は50kg→60kgを達成した。

 ちなみにその後、健康になりたいという欲求から、様々な種類の食品を食べる方法に切りかえた。「座る」や「ラジオ体操」などの運動を解禁し、食べたものを記録するようにした。成分表は日常的に読んでいるのに(読みますよね……?)、頭に入っていなかったことがわかった。

 面白くて続けているうちに、気づいたら47kgを下回っていた。リバウンドだ。怖くなってやめた。調べたら岡田斗◯夫氏が同じようなことを提唱していた。そして体重が戻らないまま6年が経ち、冒頭に至る。


 私流の「ファットネス」はいかがだっただろうか?一応言っておくが、絶対に真似しないでほしい。不思議なことに、プチ断食や置きかえ食は、一般的に「ダイエット」と呼ばれるようだ。私はそれを否定しない。彼ら彼女らは、専門家の指導を受け、安全に配慮して行っているのだろう。そうであってほしいと切に願っている。

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