価値をつくり、売り続けたい。
私は香川県で讃岐うどんを提供するお店をしています。
ものづくりは名前の通り、物をつくる人。
もっと言うと、特に熟練した技 術者がその優れた技術で精妙を極めた物を作ることである。イメージしやすいのが“職人な”のかなと。
・“ミナ ペルホネン”という「特別な日常服」をテーマに服を作っている会社があります。
代表の皆川 明さん。
長く愛されるデザインを、どのような考えで生み出しているのか。
その会社のものづくりの考えは
「使う人の暮らしの喜びに貢献するために始まり、プロセスに関わる人たちも幸せにしなければならない」と。
→つくるひと、使う人、その両方の暮らしについて考えるのだと。
私は、この言葉が非常に刺さりました。
創業当時は恥ずかしながら、自分が食えたらいい。自分だけ、自分が目立てればいいと。思うことばかりでそこから、コロナがあり、そこからの世界各地で物価が上がる世の中。
日本の給料も上がることなく先行きが怪しいと言われている昨今。
そんな世の中と自分を照らし合わせた時に皆川さんの言葉がすごく響いてきました。
これらは明日から、来年からできることではないです。何十年、何百年と気づき上げていかなければ創造できないことです。
私たち“ものづくり”をする人は同時に“価値づくり”していくことなんだと。
世の中は価値と密接に結びついており、つくるモノが個々の人にとって価値があるから買ってくれ、食べにきてくれるんだなと。
約300年前から「さぬきうどん」は存在し、私たちのご先祖様が繋いできてくれた。
香川では小作地が多くかんばつにも悩まされ、水田で作られるお米が安定して作れなかった。そんな厳しい生活の中で“麦”をつくり何百年も「うどんづくりの技術」を進化させつづけ繋げてきてくださったからこそ、現代の私たち“ものづくり”する人には責任があると受け止めております。
●“ものづくり”と“価値づくり”
ものづくり
モノづくり
価値づくり
ことづくり など…
様々な言葉が存在します。多分、どれもがモノに対して付加価値をつけていくのがゴールなのかと。
◯価値づくりとは
社会的に価値の高いものづくりをすることによって、それに見合った経済的な価値を創造すること。
どれだけいいモノ、最先端であろうと一定のレベルがあれば安い方を選択してしまう。
技術や機能、その対価を払わない以上安さで競い合う状態になってしまう。
→「価値づくり」の失敗。
◯何故必要?
“価値づくり”を正しく行うことができればお客さん、従業員、経済もより良くなっていく。
大まかに言うと
「よいものを安く売る」→「安く作って高く売る」
この発想の切り替えが大切なのかと。
創造した価値から従業員さんへと還元する。仕入れの値段が上がること、値段が上がることは巡り巡って、消費者に還元されていくと思ってます。
◯要素とは?
❶独自性が高い商品であること。
長い時間をかけ試行錯誤を続けることで蓄積され継続していける。
❷喜んで払いたくなる意味的価値
主観的な意味づけにより対価を払う。
→心地良くなること、よく見せられること、貢献できていること
小さい商いをしている私たちには大企業と比べるとまだやりやすいのかなと。
Appleは本当にすごい。
iPhoneは特別なポジションである。
常に多機能であり、最新、持つことで幸せになれることも。これも価値を利用したモノですよね。
●大切な“三方よし”であること。
初めにも少し書いていますが
うどん1杯をつくるまでどれだけの人が関わっているのか。安く売れるのはそれだけ安く仕入れているからであり、原材料をつくる人は適正な対価を得られているのだろうかと。
売れればいいわけではない。売れないのもいけない。
売れないものは価値がなかったことであり、それをし続けるのも矛盾である。
考えることは山ほどあり、長い年月をかけないと解決できない課題もおおい。
“ものづくり”ができるのであれば”価値づくり“を行う義務もある。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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