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経営理念実現のための進化 変化の激しい時代に適応するための事務機器提案とDX活用

▼東京都「DX人材リスキリング支援事業」※に参加されている、株式会社ボナファイドの代表取締役社長 上野修吾さん(経営戦略コース)・業務推進部のはちまるさん(データを活用した営業力向上コース)・DX・ITC部門のmikiさん(集客・売上向上コース)に現在の学習方法や実践されていることについて取材しました。

株式会社ボナファイド
お客様に快適なオフィス環境を提供することをミッションに、事務機器(複合機・サーバ・パソコン・プリンタ・電話機器・什器など)の販売保守を行う、創業57年を迎える企業です。


変化の激しい時代に適応した事務機器提案のために

▼代表取役社長 上野修吾さん(経営戦略コース)

-このプログラムに参加したきっかけを教えてください。

急速に変化する時代において、複合機に関して言えば、利便性や生産性の向上を価値だと考え、これまでお客様に提案を行ってきました。

しかし、新型コロナウイルスの影響により、オフィス環境は大きく変化しました。それ以外にも最近では電子帳簿保存法の施行をきっかけに、企業が電子化を推進したり、さらに業務改革を求める動きが加速してきています。そのような多様化するニーズに対し、我々は複合機を活用したAI-OCRや、デジタル署名など、お客様に合わせた提案をお届けしなければなりません。

こうした変化に対応するため、同業者に話を伺い、自社のDX推進の為の経営方針を立てました。しかし、私自身がまだまだ知識不足の点を感じていました。そんな時に、このプログラムを知りました。私ははちまるさんとmikiさんを誘い、受講することにしました。

データ分析でチームが活性化 データ分析の面白さと大切さを実感した社内イベント

▼はちまるさん(データを活用した営業力向上コース)

-学習や実践のご状況を教えてください。
9月に社内イベントがあり、そこでデータ活用の面白さと大切さを感じることがありました。
社内イベントとは、会社の全社員が本来の所属とは違うチームに参加し、販売数や活動数などポイントを競い合うというイベントです。

私の所属チームは、成績が振るわず重苦しい雰囲気で何とかしたいと感じていました。
そこで、他チームの販売数や活動数を分析、自チーム原因と考えられるものの抽出などを行い仮説たてしたものを共有してみました。メンバーが現状を正しく把握したことで、「まだ挽回できる!」とチームは前向きな雰囲気に変わり、活動量は増加、順位アップと目に見える変化が起こりました。学んだことがメンバーの役に立ち、本当に嬉しかったです。
現在は、営業の業務量調査にも取り組んでいます事業戦略に沿った売上と粗利を把握するために、ファネル分析をタイムリーにチェックできるようなフレームを作成し、各部署と連携しながら準備を進めています

データの力で現場貢献を目指したい


-早速、実践されているんですね。学習から実践につなげるコツがあれば教えてください。
学びを進める中で大切にしていることは、「学んだことはなるべく早く実践する」ということです。また、得られたデータを元に、仮説を立て関係者と話をすることも心がけています。
その理由は、データ活用を通じて現場の人の役に立ちたいと考えているからです。データ分析やツールの導入、データの読み解きや仮説構築力を身に着け、現場の人々により具体的なサポートを提供をしたいです。そのことが、ゆくゆく経営戦略の策定など組織全体の貢献に繋がると考えています。

技術とマーケティングの融合で顧客理解を深めたい


▼mikiさん(集客・売上向上コース)

-集客・売上向上コースを選んだ理由を教えてください。
私が集客・売上向上コースを選んだ理由は、ビジネス全般に関わる知識を身につけて自分のキャリアの幅を広げたいという思いと、日本を代表するマーケターである株式会社刀の森岡毅さんの考え方に感銘を受けマーケティングの分野に興味を持っていたからです。
これまで私は技術職としてのキャリアを積んできました。現代の技術進歩が速い中で、日々顧客と接する技術職として、新しい技術や改善に取り組んできました。しかし、技術職の経験とマーケティングを組み合わせることで、顧客ニーズをより深く理解することができるのではないかと考えました。これからのサービスや事業のアイデアを企画の基盤づくりのための学習だと考えています。

マーケティングの鍵は多様な対話


-学習を実践に取り入れたことを教えてください。
RPA の制作、サイト分析と SEO 対策、プレゼン資料作成などを行いました。その中でも、コミュニケーション力向上のため積極的に声をかけるようになったこと、何年もログインしていなかったSNS を再開したということで大きな気付きがありました。
それは、色々な価値観を持つ人々との対話を通じて、異なる視点や考えに気付くことができ視野が広がったということです。言わずと知れたことかもしれませんが、顧客のニーズや要求を把握するためには大切なことに気付けたと感じています。

経営理念を次の時代で実現するためのDX活用

▼代表取締役社長 上野修吾さん

-ここまでお話を伺い、みなさんのDX推進への意気込みを感じました。DX活用のビジョンについてお聞かせください。

私たちは創業57年を迎える中で、「ボナファイドらしさ」とは何かについて共有し合う機会がありました。その答えは、これまで変わらず掲げてきた経営理念である「誠意・誠実」でした。
経営理念の実現のため、私たちは「卸売業」という枠にとらわれず、「お客様の成長支援サービス業」として考え、お客様と共に歩んできました。
DXを活用した提案に取り組むことで、昔から弊社の企業理念を愛していただいているお客様とともに、次の時代を生き抜くための株式会社ボナファイドらしさを追求していきたいと考えています。

そのためにも、まずはこのプログラムで私たち3人がしっかりと学習し、得た知識やスキルを社内に広めていくことが重要だと考えています。



※東京都では、2023年度現在、都内中小企業を対象にしたDX人材を育成するための学習プログラム、「DX人材リスキリング支援事業」を実施しています。(事業概要はこちら
※本記事は、株式会社ベネッセコーポレーションが東京都の許諾の下取材を実施しています。