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僕の第二ボタン知りませんか?

シャワーを浴びていて思い出した。

「あの人たち、今どうしてるんだろう?」

一緒に起業した仲間、元同僚、社員、バイト仲間、アーティスト仲間、ファン…
と遡っていくと、高校時代のことも思い出した。

そういえば卒業式の時、学ランのボタンは袖のボタンまで全部持っていってもらった。
体操着やカバンや体育館履きも。

在学中はモテていた記憶は無いが、何かしらの人気はあったようで、「もっと早く来てくれたらよかったのに…」と邪なモヤモヤが全開で卒業したことまで思い出した。
当時の僕は「ちょっといいと思っている」「遠目で見るので満足」というファン心理的なものがまったく理解できず、「エ!スキナラ ドンドン ツキアエバ イイジャン!ナンデ?」というアホ丸出しの恋愛脳だったことをついでに告白しておく。

まあそれはいいとして。
ふと、「あれ?あのボタンとかってどうなったんだろう?」と考えた。
きっと考えてはいけないことなんだろうけど、考えはじめると止まらなかった。

あのあと、第一から第五までのボタンを持って川辺に集まって、「いーち!」「にーい!」「さーん!」「あははー」とか言ってぶん投げられたりしたんだろうか。

「自転車の鍵につけます」と言っていたあの子は、自転車を買い換える時に「ありがとう…」みたいな感動的なシーンをやったのだろうか。
それか「いーち!」でもう川に捨てたのか。

体操着を着た子は僕のアンチに誹謗中傷され、逆にトイレに呼び出して暴力沙汰になり、それがきっかけでMMAを始めてDEEPとかに出場したりしていないだろうか。

みんな忘れていても、彼氏ができたり結婚したり引っ越すタイミングで目にするんじゃないだろうか。
きっとほとんどが捨てられていると思うし、もらう時も軽い気持ちだったかもしれない。

でもあなたの好意や熱は、間違いなく10代男子を最高に調子に乗らせた。
その上昇気流に乗った男はアーティストになってしまった。

今は連絡先も知らないけど、もしまだ僕のことを見てくれているなら伝えたい。
あの時の勇気に感謝しています。

しかし、やっぱり第二ボタンをどうしたのかは考えない方がいいような気がしてきた。
いやでも気になるな。
みなさんどうしてるか、よかったら教えてください。

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