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アーティストキャリアの参考書

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アーティストの社会活用やキャリア形成に役立つ記事をアップしています。
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#複業

キャラは後乗せでいい

お願いランキングの「カズレーザークリニック」は、とても好きなテレビのコーナーの1つです。 ミスコンのファイナリストの悩みで、「他の子はキャラがハッキリしているのに、自分にはキャラが無い。個性を見つけたい。」というものがありました。 回答として「キャラは後乗せ。一言で表せるような薄っぺらな人間なんていないし、それこそが個性だ。むしろキャラがハッキリしている方が人工的で不自然なものだ。」みたいな話をしていました。 そしてヒアリングしていくと、その子が武器にならないと思ってい

肩書き難民

 仕事をする上で、肩書きを尋ねられて困ることが増えました。 歌手、プランナー、ラジオMC、イベントプロデューサー、NPO法人代表、音響制作、ちょっとしたデザイナーやITチックなこともやれる人・・・うーん。  このスタンスで6年くらいやってきて、「このスタンス自体」が仕事になっている事実をどう一言で言えば理解してもらえるのか、一度しっかり考えてみようと思ったタイミングがありました。  何か損をしないような言い方はないものかと頭を悩ませた結果、気づきました。 ない。 ・

やりたがりは嫌われる

 家庭を持つ僕らの世代は、イベントに足を運ぶのも大変です。 イベントに行く人でも、土日は他にもイベントがありますよね。 でも、アーティストは発信したいし、知ってもらいたい。 一方、地域や企業のイベントでは、賑やかしでアイドルやゆるキャラを呼んでも、一過性の集客に終わってしまうどころか、客層への苦情やコンセプトがボヤけてしまうなどの課題があります。  コンセプトに無理やり関連付けたり、一般客を阻害する集客をはかったイベントにコストを割いても、一挙に集まったファンがいなくな

ノーギャラに潜むチャンス

 僕は自分の出演料をしっかり提示します。 自分の価値を作ってくれた方たちの手前もあるので、決して安くありません。  一方で、ノーギャラや格安のお仕事もバンバンやります。 とはいえ、基準はあって、僕が大切にしているのはこういうことです。 ・お金ではない何かを得られ、それを生かしてお金に変える術を自分が持っている ・自分の価値を相手が理解している ・自分がやりたいことと関係がある 専門職の大人を1日拘束すると、3万円前後かかります。 なぜなら、必要とされる仕事をする

人の仕事に敬意をもつ

 好き嫌いで仕事をすることは良くないといいますが、本当でしょうか? 結局好きな人と仕事をしたほうがいいに決まっている! というか好きな人としか仕事なんてできない! ・・・と僕は思っています。  個人的には、あいさつ、礼儀、作法ができている人となら、仲間としてでもビジネスの相手としてでも、好き嫌いに関係なく仕事はできます。 なんだか信頼できそうじゃないですか。 そして、そんな相手は、結果的にどちらかというと好きな人が多いものです。  しかし、ドラッカーをはじめとするビジネス

表現者がタフでいるために

 人前に立つことや、発信することが増えると、必ず批評がついて回ります。いわば「売ってもいない喧嘩を買われる」状態です。  表現者がタフでいるための方法として、僕が個人的に思っているのは、「目的をハッキリさせておくこと」です。 場合によってはしっかりと説明できればなお良いと思います。 もちろん、逃げ口上(言い訳)をそれらしい目的のように偽って語ってはいけませんし、そういうのはバレます。  ちょっと前の話ですが、東日本大震災の翌日、国産プレミアムというグループで、Youtu

やり抜く力

 何かを思いついて実現しようとする時、いくつかのハードルが現れます。  考えているうちは楽しくて夢が広がりますが、いざ実行に移す時、それまでと全く違う面倒な作業と思考が必要になり、そこでつまづくことが多いです。 とくにチームだと、まとめて推進力を生み出すには相当なパワーが求められます。  僕はそういう場面に遭遇する度、学校生活を思い出します。  少し考えて行き詰まっても、思い通りにならなくても、完璧でなくても、テストは待ってはくれませんでしたよね。 やり方や進め方が分か

副業から複業へ

 9月になりました。 企業では上期のラスト。下期の辞令など出る頃でしょうか。  今年に入ってから大手企業で副業が認められたり、専業禁止を掲げる企業などのニュースが相次ぎましたね。 多様性の許容が社会全体で推奨され、今後の10年を見据えて働き方を変える、ワークシフト元年とも言える年になりそうです。  本業と副業、または専業という従来の働き方から、複業(パラレルキャリア)が常識になっていく時代の変化について、人気クリエイターの夏目力さんが書かれています。 福山雅治、本