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アーティストキャリアの参考書

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アーティストの社会活用やキャリア形成に役立つ記事をアップしています。
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#プランニング

打ち合わせのマナー

一般企業、官公庁、フリーランスなど、様々な方と打ち合わせをする機会が多いです。 大前提として「打ち合わせは仕事ではない」ですが「打ち合わせを制す者が全てを制す」ということです。 プロジェクトなど実際にお金や人が動くことが「仕事」であり、「打ち合わせ」を仕事のつもりでガンガンスケジュールを埋めていっても、「やってるつもりで満足」してしまいがちです。 しかし、打ち合わせの場で、仕事の90%が決まるのも事実です。 いい打ち合わせをするには、「打ち合わせの前の準備と心構え」が

こだわり抜くためのクセづけ

「こだわりがあるんだけど、人に微妙なニュアンスを伝えきれない。」 「いい環境やチームが作れなくて、思い描いた形にできない。」 何かを進める時や作る時、そんな風にモヤモヤした経験はありませんか? その原因は「こだわり」だと思っているものがこだわりではなく、「独占欲」に似た感覚である場合があります。 「このオモチャぼくの!」「こうやってお洋服着せるの!」「思い通りにならないならもういい!」みたいな感情ですね。 僕は20代の頃、これで結構損をした気がします。 「自分の思い

「変わらない」ということ

「どの時代にも普遍的なものであり続ける」ことが成功の秘訣、という話があります。 これを「変わらない強さを持つ」と短絡的に受け止めてしまうと危険で、実は「時代に合わせて変わり続ける柔軟さ」が必要不可欠です。 時代は変わるので、「変わらない強さ」を言葉のまま「変わらないで良い」とすると、ただ古びていってしまいます。 そもそも普遍的である必要があるか? それがなぜ成功の秘訣なのか? アーティストにとって、というか、ほとんどのフリーランスの場合、ずーっと同じような状況で活躍す

まずやり切るのススメ

僕の周りのアーティストもアラサーが増えてきました。 積極的に20代前半のアーティストと関わって吸収するようにしているのはここ最近の記事を見てもらえば良いとして、どの世代にも共通する課題もまたあると感じています。 それは、どんな環境であれ、「今の環境でまずやり切る、乗り切るという覚悟があるか無いか」ということです。 音楽業界全般について、レーベル所属について、イベントについて、人との関わりについてなど、相談されることや僭越ながらアドバイスさせて頂くことがあります。 その

キャラは後乗せでいい

お願いランキングの「カズレーザークリニック」は、とても好きなテレビのコーナーの1つです。 ミスコンのファイナリストの悩みで、「他の子はキャラがハッキリしているのに、自分にはキャラが無い。個性を見つけたい。」というものがありました。 回答として「キャラは後乗せ。一言で表せるような薄っぺらな人間なんていないし、それこそが個性だ。むしろキャラがハッキリしている方が人工的で不自然なものだ。」みたいな話をしていました。 そしてヒアリングしていくと、その子が武器にならないと思ってい

肩書き難民

 仕事をする上で、肩書きを尋ねられて困ることが増えました。 歌手、プランナー、ラジオMC、イベントプロデューサー、NPO法人代表、音響制作、ちょっとしたデザイナーやITチックなこともやれる人・・・うーん。  このスタンスで6年くらいやってきて、「このスタンス自体」が仕事になっている事実をどう一言で言えば理解してもらえるのか、一度しっかり考えてみようと思ったタイミングがありました。  何か損をしないような言い方はないものかと頭を悩ませた結果、気づきました。 ない。 ・

やりたがりは嫌われる

 家庭を持つ僕らの世代は、イベントに足を運ぶのも大変です。 イベントに行く人でも、土日は他にもイベントがありますよね。 でも、アーティストは発信したいし、知ってもらいたい。 一方、地域や企業のイベントでは、賑やかしでアイドルやゆるキャラを呼んでも、一過性の集客に終わってしまうどころか、客層への苦情やコンセプトがボヤけてしまうなどの課題があります。  コンセプトに無理やり関連付けたり、一般客を阻害する集客をはかったイベントにコストを割いても、一挙に集まったファンがいなくな

ありたい自分像

 何かを叶えたいと思う時、こうなりたい、あれをやりたい、と思うことはもちろんですが、「ありたい自分像」をしっかり持つことが大切だと思います。 「なりたい」ものを説明するには、歌手、警察官、弁護士、教師など、世間一般的に説明のつく職業や肩書きを挙げるといいと思います。 「やりたい」は、技術を磨くことや、趣味、遊び、何でもいいですし、なりたい職業などとイコールの人もいるかもしれません。 単に瞬間的にやりたい趣味や、職業自体に強い憧れを持っていてゴールとする場合は、一心不乱に