言う相手が間違ってても。言える場所があるって大事なこと
彼女は言った。「男が怖い」と。
次に「いなくなっちゃえばいいのに」と続けた。
そして最後に「ひどいこと言ってごめんなさい」と、俺に謝った。
言う相手が間違っていることも、そんな男ばかりでないこともわかっていると、彼女は言った。
でも、どうしても考えてしまうとも、彼女は言った。
男を利用した理不尽な女の攻撃を受け、どうしようもできない子供という立場を悪用された彼女は、そんな日々を『耐える』しかなく、自分が悪いと責め続けていた。
「いいじゃないか、言う相手が間違ってても。言え