「ドクター皆川」観てきたよ！

観劇以外のトピックも書こうと思ってnoteにしたのに、ここ数日は仕事と観劇くらいしかしてなくて。そんでここんとこの仕事といえばほぼ取材なので、書けないことの方が多いわけです。てか、書いたら仕事こなくなっちゃうわ……！

そんなこんなの日々なんですが、「ドクター皆川-手術成功5秒前-」に行ってきました。こちら、大人計画を運営している「モチロン」がプロデュースする公演なんですけど、そこにまさかの牧島輝くんが出演するっていうじゃないですか。これは、呼ばれている気がする……！

っていうのも、アタクシいまでこそ2.5次元にどっぷりなんですが、実を言うと、舞台を見始めた学生時代にめちゃくちゃハマってたのが大人計画なんです。松尾スズキさんが描く、ドロっとしていて、だけども滑稽な世界観が、サブカルに飢えていた田舎者にめちゃくちゃ響いたんでしょうね。さらにはクドカンさんの、ポップでどことなく近しさを感じられる笑いも大好きで、本多劇場のあの階段に並んでは当日券を買って入っていました。それからしばらくして大人計画の人気がはちゃめちゃに上がってしまい、チケットがマ〜〜〜ジで取れなくり、コクーンとかで上演されるでかい作品だけ行く、みたいな感じで界隈から徐々にフェードアウトし、舞台そのものにも足を運ばなくなっていたのですが……てんごきっかけでまた観劇するようになってから、こんな愉快なことになるだなんて！

皆川猿時さん＆荒川良々さんが主演／細川徹さんが作・演出のシリーズとしては4作目となるこの作品。医療モノ（？）だってこと以外は事前情報をまったく入れず（というか入れたところで何の役にも立たないのはうっすら勘づいてる）に行ったんですけど、案の定というかなんというか、最高にバカバカしくって、2時間ほぼずっと笑っていました。

いちおうざ〜っくりしたあらすじはこんな感じ。

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夢の山総合病院の外科医・皆川は、次期院長を巡って早出と争っていた。そこに海外帰りの天才外科医・荒川が現れ次期院長の有力候補となるが、実は皆川と荒川には過去に因縁があるようで……。
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おお、ここだけ見たらちゃんとした舞台みたいだ！　でも、安心してください（？）、ストーリーというかガワはありますが、そのなかで、しっちゃかめっちゃかやっています。

もうね、とにかく主演の猿時さんと良々さんがキュートなんですよ。2人ともいい具合のおじさんになってて、体型もいい具合にだらしなくて、フォルムだけでもかなり笑えちゃう。ほんとかわいい。村杉さんもいたから「とびだせボーイズじゃん！」って同行した小劇場好きの友人に嬉々として言ったらきょとんとされました。そうだ、こっち育ちじゃなかった……。

で、アタシの周辺的に気になるのはやっぱり牧島くんだと思うんだけど、一匹狼（おや？）で、何を考えていのかわからない外科医っていう役どころ。謎の強引さと謎の説得力を持っていて、ちょっと乱暴な言い方をすると、「イケメン枠」だからこその遊びができる役でした。なぜか歌唱シーンもあって歌うま堪能できたし。そうそう、一匹狼の設定はたまたまなんだろうなって思ったんですけど、左腕にほどこしたギミックを腕まくりして見せつけたとき、「あー、やってんな」ってなりました。てんごではなかなか見られない種類のお芝居してて、それもまた良かったです。異種格闘技かと思ってたけど、なんならばすんとハマっててびっくりしちゃったよ！帝劇も本多もいけるタイプのこの世代なかなかいないと思うんで、このままいろんなジャンル制覇してってくださいな。

客席を巻き込んでの、ひたすら笑いっぱなしの2時間。何なら笑いすぎて、終わった後はぐったりだったよ！　たのしかったー！　

グッズの下敷きって何に使うんだよ！って思ったんだけど、
オタクだから条件反射で買ってしまった。かわち。