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地元民が語る木次線のだいご味!

も~っと知りたい!木次線それぞれの時代と共に
おーじーじと語る木次線の思い出


今回は対談形式!
木次線の思い出を、うちの子パパとおーじーじが語ります!

うちの子パパ
 この間、子どもたちと一緒に木次線に乗ってきました!スイッチバックの区間だけでしたけど、ちょっとしたテーマパーク気分を味わえますね。ループ橋の辺りの見晴らしや、レトロな車両にトンネル、草ぼうぼうの線路……。

おーじーじ
 それはよかった。子どもさんには汽車(*1)は楽しかったでしょうね。

うちの子パパ
 はしゃいでいました!僕も、東京から家族で帰省したときのことを思い出して懐かしかったです。家族の手軽なレジャーとしてもいいですね。
 伯父さんは木次線にどんな思い出がありますか?

おーじーじ
 そうですね……。私は「ちどり」が好きでしたね。芸備線の備後落合から乗り入れた急行「ちどり」が、木次線の区間を通って山陰本線の松江や米子まで走っていたんですよ。道路もまだ整備されてなかった当時は、それが広島まで行くための大事な交通手段だったんです。だけど、1970年代にまわりの道路の整備が進んで、だんだん利用する人が少なくなりましてね。1990年に「ちどり」が備後落合止まりになったときはさみしかったね。時代の流れといえばそうなのかもしれんけど……。

うちの子パパ
 父の話によれば、僕もちどりに乗ったことがあるようだけど、覚えてないなあ。僕には黄色い車両がいちばん記憶にあります。車両にトイレがついていたり、スイッチバックで運転士さんが前後に移動したり、東京では見たことない光景ばかりで新鮮でした。
 あとは、ジリリリキンコン(*2)と鳴るのが好きだったな。あれはなんの音だったんだろ?
 奥出雲おろちループ(*3)、トロッコ列車奥出雲おろち号(*4)ができたころは、僕も勉強が忙しくなって、あまり奥出雲に来なくなっていましたね。
 おろち号には、こちらに移住してから初めて妻と一緒に乗りました。解放された窓から見る新緑の景色が気持ちいいですよね。たまに虫も入ってきちゃうけど(笑)

おーじーじ
 おろち号もラストラン(*5)ですから、町外からのお客さんがたくさん乗られているようで、賑わいが少し戻ったようですね。尾道松江線ができてから、ストロー現象でいっそう観光客が奥出雲に寄らなくなりましたからね。おろち号の後任のあめつち(*6)に期待したいですね。

うちの子パパ
 木次線自体、だいぶ乗客が少なくて赤字路線だから、なんとか人が来てくれるといいですけど。町内の有線放送で「毎月12日は『木次線応援の日』として木次線に乗りましょう(木次線利活用推進協議会より)」とよく流れてきますね。僕たちも含めて、町民のほとんどはマイカー移動が主流になってると思いますけど、たまには乗って支えていきたいです。

おーじーじ
 いろいろ盛り上げようとしているみたいですしね。今年から始まった4種類のラッピング車両も華やかでいいですね。

うちの子パパ
 横田や三成の駅でよく見かけますね。三瓶山に遊びに行った帰りに出雲神西駅の近くの車両基地(*7)を通ったときも、ピンクの「さくら」を見ました。
 グレーの「たたら」は道の駅おろちループの展望台から子どもたちと一緒に手を振りましたよ!

おーじーじ
 木次線を満喫していますね。今度私もご一緒しようかな。

うちの子パパ
 ぜひ行きましょう!伯父さんと一緒だと、なんだか小学生のときの夏休みみたいだなあ!子どもたちも喜びますよ!

おしまい

脚注
*1
地元のお年寄りは今もこう呼ぶ。
*2ATS(自動列車停止装置)の音。
*3日本最大規模の二重ループ方式の道路。1992年開通。二重にとぐろを巻く姿がヤマタノオロチのよう。
*4JR西日本が木次線で運転している観光列車。1998年運転開始。
*5車両老朽化により、おろち号は2023年11月で引退。
*62024年度からは鳥取駅~出雲市駅間を走る観光列車あめつちが、木次線  宍道駅から出雲横田駅まで乗り入れる。
*7JR西日本後藤総合車両所出雲支所。車両の撮影と見学のツアーなどもある。

いかがでしたか?
みんなで鉄道の旅って楽しいですよね!
奥出雲町民からの視点もとりまぜつつ、うちの子パパとおーじーじの思い出が語られました。
スキスキ❤木次線!編オマケはもう少し続きます。
来週もお楽しみに~!

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