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子育てに悩んだ結果、教育メディアの運営をはじめました

はじめまして。

大人のための教育メディア『ソクラテスのたまご
子育て・教育のお悩みオンライン相談室『ウチのこは

という2つの教育関連サービスを運営しております、株式会社SUI 代表の片岡武志です。


『ソクラテスのたまご』は、正式リリースしてから約2年が経ちました。

そして、『ウチのこは』は、つい先日β版をリリースしたばかり。
これから正式リリースに向けて、多くの機能改善や『ソクラテスのたまご』との連携をがんばって進めていくところです。

そんなタイミングだからこそ、この度、noteをはじめることにしました。

僕たちがどのような想いでこれらの教育サービスを運営し、日々どんな改善をおこなっているのか、皆さんに知っていただくことが目的です。

noteを通して少しでも多くの方にサービスを知ってもらい子育てに活用してもらえたら何よりですし、皆さんの視点で「○○について知りたい」「この機能がダメ」「こうしてほしい」など率直なご意見をいただき、サービス改善につなげられたらありがたいなと思っています。


さて、1回目の記事ですので、まずは自己紹介を兼ねて
僕たちのサービスはどのような経緯で生まれ、今後何を目指そうとしているのかについて書いておこうと思います。

まずは、『ソクラテスのたまご』についてです。

『ソクラテスのたまご』は、子育てについて学ぶ 大人のための教育メディア

note画像_ソクたまトップ

『ソクラテスのたまご』(以下、『ソクたま』)は、
主に小中高生の子を持つ保護者の皆さんと一緒にこれからの時代の教育について学び、考える、大人のための教育メディアです。

教育の基礎知識をはじめ、最新の学習内容、学校、先生、子どもの心理などについて、各分野の専門家の皆さまご協力のもと科学的根拠や実例を交えながら、より確かな情報を発信しています。


このメディアを始めようと思った理由。
それは、僕自身が子育てに悩んだことが発端となっています。

子どもに対し愛情はすごくあるけれど、
仕事の忙しさなどから時にイライラしてしまったり、
何気なく言った言葉で子どもを傷つけてしまったかもと後悔したり、
子育ての考え方が合わなくて妻と喧嘩が多くなったり、
・・・

きっと誰しもが思い悩むことだと思いますが、
当時の僕はどう解決すればいいか正しい情報が欲しくて、いろいろと本を読んで勉強するようになりました。

そうしているうちに気づいたことが2つあります。

1つは、子育て・教育について自分がいかに無知で、勝手にわかったつもりになっていたかということ。
特に、子どもの頃に受けてきた教育と今の時代の教育との違いから、「すでに自分の教育観は古い」ということに気づけたのは良かったなと思います。

そしてもう1つは、世の中で普通に正しいと思われている教育論には、誤った意見や裏付けのない偏った情報が意外と多い、ということです。

※教育社会学者である広田照幸氏と伊藤茂樹氏による共著『教育問題はなぜまちがって語られるのか?』を読むと、そのあたりのことがよくわかります。
僕も書評コラムを書かせてもらっているのでよろしければご覧ください。
https://soctama.jp/column/knowledge/57664


僕たちは子どものころからさまざまな教育を受けてきたけれど、子育て・教育の仕方について教えてくれる機会は一度もありませんでした。
意識して自ら学ばない限り、まったく無知な状態から子育ては始まります
ましてや、メディアから流れてくる子育て情報の真偽を見極めることなんて不可能でしょう。

そんな無知な大人が子育てをしている状況は、かなりまずいのでは?
と思ったのがメディアを始めた直接の理由です。

当時から企業のWebマーケティング支援でメディアの構築・運営などに携わっていた僕は、自然と教育メディアをやりたいと思うようになりました。

「今の時代の教育について正しい情報を発信する、大人が学ぶための教育メディア」
これはたぶんあったほうが絶対いいし、何より僕自身がそんなメディアでいろいろ勉強したい、
と思ったことからメディア構築に着手したわけです。


ちなみに、『ソクラテスのたまご』というネーミングは、哲学者ソクラテスの「無知の知」から来ています。
親子の幸せのために、まずは無知であることを自覚して子育てについて学ぶ大人を増やしたい、という想いを込めました。

サイトオープン前から大失敗

自分が本当にやりたい事業を立ち上げるときは、最高に楽しいものです。

当時、『ソクたま』構築中は次々とアイデアが生まれ、それを形にしていくことに日々やりがいを感じていました。

が、思い通りに事が進まないことも多く、
『ソクたま』がちゃんとメディアとして形になるまでには、紆余曲折ありました。


ネーミングもサイトデザインも満足のいくものができ、
さあ、これから発信していくぞ!という段階で大きくつまづいたのが「記事制作」です。

メディアリリース時にはまとまった量のコンテンツが必要だと考えた僕は、まず100本の記事制作を外部のライター複数名に依頼しました。

しかし、納品された記事を読んでみると、そのほとんどが満足できる内容とは言えなかったのです。

もちろん記事として形にはなっているのですが、内容が薄かったり、根拠がなく思い込みで書かれたものだったり・・・。
まさに、世の中にあふれている疑わしい記事そのものでした。

ただ、今思えばその原因は僕自身にあります。

「今の時代の教育について正しい情報を発信する」ためには、テーマや構成を練るのはもちろん、然るべき専門家に協力を仰ぐ必要があります。にもかかわらず、その大部分を外部のライターに任せてしまっていました。

特に教育というテーマは、根拠を示し納得感のある記事にするのが難しい。
それはわかっていたはずなのに、効率を重視して手を抜いてしまったわけです。

子育てに関する正しい情報を発信したくて始めたメディアなのに、このままでは本末転倒。
一人の父親として満足できる記事じゃなければ世に出すべきではないよな・・・と思い、もったいないけれど、ほぼすべての記事を捨てることにしました。

良い記事をつくるために

「一人の親として満足できる良い記事をつくる」
と言っても僕にはそのノウハウがなかったので、経験豊富な編集者を募集することから始めました。

条件は以下の2つです。
・編集者として優秀な方
・子育て・教育に興味があり、自分ごととして取り組んでくれる方

非常に多くの方と面接しましたが、本当にいいと思える方はごくわずか。
また、経験者を採用しても求める質にズレがあったり進め方がなじまなかったりして続かない方も・・・。

人を採用することの難しさを感じながら、少しずつ「ソクたま編集部」の体制を整えていきました。

そして現在、ソクたま編集部のメンバーは、
編集2名、編集アシスタント1名、Webディレクター1名、僕を含めて計5名。
(母親として子育て中の編集者や児童福祉施設と兼務する人など、僕以外は全員女性)
何もないところから一緒に編集部を作ってくれた、本当に頼りになるメンバーです。

彼女たちメンバーのおかげで、記事の作り方はガラリと変わりました。

現在は編集部内でテーマを考え、構成を練り、専門家に協力を依頼し、
自分たちが疑問に感じたこと・興味のあることを調査するかのように、1本1本丁寧に記事を作成しています


・・・といった具合に紆余曲折ありながら
ソクたまは、この2年ちょっとの間で約500本の記事を発信してきました。

1本1本の作成に時間がかかってますし、メンバーも少ないので、月に数百本~数千本の記事を発信している大手メディアと比較して、とても非効率だとは思います。

でも、「子育て・教育」という身近だけど曖昧で難しいテーマだからこそ、確かな情報を届けることにこだわり続けるつもりです
それこそが、『ソクたま』の存在する価値だと信じていますので。


より良い記事をもっとたくさん発信できるよう、これからもソクたまは改善を重ねていきますので、何かご意見などありましたらお気軽に編集部までご連絡ください。

・ダメ出し
・こんな記事を書いてほしい、○○について知りたい
・ソクたまと一緒にこんな企画を実施したい
など、どんなことでも結構です。

今後とも、ソクたまをどうぞよろしくお願いいたします!


次回は、『ウチのこは』についてお話させていただきます。

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