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夫婦の在り方。大切なのは自分たちのルールを決める事。



最近ちょっと思った事をツラツラと書いてみます。


1人目出産、産後クライシス。

1人目の出産の後、夫と家事育児の事で結構揉めました。
子供が生まれるまでは、お互いに感情的なタイプではないのであまりケンカにならなかったのですが、子供が生まれてからは私の産後のホルモンバランスもあったりで、モヤモヤが溜まって溜まって爆発してヒステリックに怒ることが多々ありました。

話し合うたびに、夫に「問題の本質を分かってもらえていないモヤモヤ」がずっとありました。


私は仕事が好きだったし、妊娠するまではバリバリ働いておりました。美容師という職業柄、帰宅は深夜遅く。
産後も早めに仕事復帰したい意思がありました。

また夫もバリバリの仕事人間で、帰宅は深夜の長時間労働です。


いざ子供が生まれて、育休中。

・相手は仕事をしているのに自分は働けない。
・収入がしばらく途絶える為、ストレス発散に自由に自分で稼いだお金を使えない事でさらにストレスがかかる。
・子供の事は2人のことなのに主体となって動かない夫にイライラが募る。
・「言ったら動く」じゃなくて「考えて自ら動け!」と心底思っていた。
・夫がやらなくても良いと言っている家事(毎日掃除機をかけるとか、ご飯を手作りするとか)は私にとってはやらなければいけないタスクだから、今日やらなかったら今日の分が明日に溜まってどんどん大変になる。



などなどなど。

支離滅裂にとにかくイライラしっぱなしでした。



そこに拍車をかけたのが産後すぐの夫の転職騒動です。

結果的にキャリアアップし、収入もアップしました。
「子供も出来たし、収入が増えた方が良い」そう夫は言っていましたが、でも私はそんな事望んでいなかったのです。

収入をあげるよりも子育てを分担して欲しかったからです。

おまけにまだ長女が一歳にも満たない時に夫の海外出張が入りました。


「私はキャリアをストップさせているのに、あなたはいいよね。」
「普通の会社はさ、産後1年にもならない女性に海外出張の話なんか持ってこないけど、男は子供が生まれても変わらないよね。出張行っている間の子供のお世話は誰がすると思ってるの?」


こう思っていました。

その頃はもう私も仕事復帰していて、まだ仕事と子育ての両立に慣れておらず毎日が大変だったので余計にそう思ったのです。



お客様に勧められて
子どもが生まれても夫を憎まずにすむ方法
という本も読みました。解決しなかったけれど。笑



当時の私は、とにかく世の中の子育て世代以上の男性すべてが敵ぐらいの感覚でした。

「あなた達が長時間労働を続けるせいで私たちワーママは自分たちのキャリアを諦めざるを得ない」と心底思っていました。






今2人目育休中ですが、あの頃が懐かしいなぁと感じられるくらい心穏やかです。

もちろん夫にイライラする事は多々あります。
ですが、私が自分の気持ちを言語化出来るようになったのが良かったのかもと思っています。
この2年間、自分たちの中でも様々な変化があってここに至りました。

変化①

一つはコロナのおかげで(?)夫が在宅勤務になった事です。

唯一コロナが良かったと言えるぐらい我が家には影響がありました。



日中は仕事部屋に閉じこもっているとは言え、同じ家の中で長女のイヤイヤ期も見てきたし、
妊娠中は切迫で絶対安静になった私の代わりに、保育園の送り迎えをすべてやってくれました。

安静期間の家事も育児もすべて彼がやりました。

なので当たり前にその流れで2人目の産後も家事と育児をやってくれました。


私が長女に対してキーーっ!となっているところも実際に見ているし、長女のお風呂はほぼ毎日入れてくれています。



一緒に過ごす時間が増えたのはやっぱりすごく大きいです。
よっぽど想像力豊かな人じゃなければ、実際に自分で見たものと、人から聞いた話では同じように考えるのは難しいと思います。


どんなに私が「これが大変」「あれが大変」と訴えたところで、夫にとっては他人事になりがちです。

実際に同じ空間で過ごした事で自分で体験した事になったので、私がわざわざ訴えなくても「大変そう」と分かるようになってくれました。


日中に家事をしながら予防接種の大量の予診表を書いている事なんてわざわざ伝えないし。笑


1人目の時は例えば肌寒い日、
「長袖の肌着が必要かな?」
「どこに売っているんだろう?」
「上から被せるのか、ボタンかどっちが良いんだろう」
色々悩んで、自分で探しに行って、買うものを決めて、そうやって買ってきたものが、
夫からしたら「長袖の肌着買ったんだ」の一言で済まされてしまう。

大袈裟に思うかもしれないけど、そういう小さな事を意思決定していくのがとても気力を消耗します。

朝とか、お昼ご飯の時に「買おうと思っている」と伝えて、「ボタンは動き回られると着せにくいから被せるのがいいんじゃない?」と意見を言ってもらうだけで私はだいぶ助かりました。


(人によっては旦那さんに「買いに行ってくれよ」と思うかもしれませんが。)



本人の中でも変化があったようで、
長女の時は給料が下がるからと頑なに取らなかった育休も、数日ですが私のリフレッシュ時間のために取ってくれました。




変化②

もう一つの変化が、私が自分の気持ちをちゃんと言葉に出来るようになったからかなと思っています。


コロナ禍でオンラインでの繋がりが増えました。

ワーママさんたちと直接ではないにせよ関わる中で、今まではワーママの感じる理不尽さとか不満とかを聞くと「同志!」と思っていました。

ところがたくさん繋がる中で逆にこれは私とは違うかもと思うところもたくさんありました。


「働く母」はとにかく時間にも気持ちにも余裕がなく、いっぱいいっぱいになりがちです。

余裕がなくなると視野が狭くなります。

自分の感じている不満があたかも世界の不満のような気がしてしまいます。

中にはいきすぎて被害妄想っぽくなってしまう人もいるとも思います。


長女の時、私もとにかくいっぱいいっぱいで、誰に腹が立っているのか分からない状態でした。

子供が熱が出た時にすんなり帰してくれる会社にさえ、「そうやってこっちが帰りやすくするから夫がお迎えに行かないんだ」とさえ思っていました。

色々な人の考え方を聞く中で「私の中の優先順位は何だろう?」と考えるようになりました。

・人には24時間しかない
・スーパーウーマンではないので、何でもは出来ない
・仕事をどのくらいの割合でやりたいのか
・今は仕事をペースダウンしたとして、いつからペースアップしたいのか
・世の中がこうだからではなく、話し合うなら夫婦の間で決める




仕事は一生懸命したい。
でも子供の生活習慣は自分で作ってあげたい。
子供と一緒に色々な経験もしたい。

食事は手作りしたい。
でもほどほどに手も抜きたい。

子供が理由で出来ない事があった時に、
→誰かのせい。会社が悪い。社会が悪い。仕事をペースダウンしてくれない夫が悪い。
と思っていた思考が、
自分の中で譲れない芯がどこかハッキリしてきた事で、それを出来るようになるためにはどうしたら良いだろう?と考えるようになりました。



仕事はペースダウンせざるを得ない。
でも仕事の「やりがい」は減らしたくない。

じゃあ資格をとって、長時間労働ではなくても成果が出る仕事の仕方に変えていけないかな?


いっぱいいっぱいの時は「今この時」が一番大事だったのが、未来に向けて考えられるようになったのも要因かもしれません。


長女が20歳になった時、私たちは53歳です。

その時どういう風に暮らしていたいのか?

仕事は?

場所は?

そこに向けて今からする事は?
3年後は?5年後は?10年後は?


未来を具体化して考えられるようになりました。


もちろんそれについて夫婦でしっかりすり合わせておく事が大事です。

要はまわりに振り回されず、
自分たちで考え、
自分たちなりのルールを決める事。
それでよその家の事にとやかく言わない事。



2人ともバリバリ働いて、子育て・家事は外注するもよし。
どちらかがペースダウンして役割分担するもよし。
それがその家で決めた事なら、どっちでも良い!
まわりの意見に振り回されてモヤモヤしない。


自分たちの生き方は自分たちで決める。



また育休明け、モヤモヤする事もたくさんあると思うけれど、この心意気で乗り切りたいと思います。













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