不用意にレンジ操作をしない方が良いワケ
【はじめに】
たまに信号待ちで一瞬バックランプ(後退灯)が点く車がいます。
これは信号待ちの時にATのレンジ操作でP(パーキング)レンジに入れています。
しかし、ATのレンジ操作にはリスクがあります。
【レンジ操作のリスク】
〈操作ミスによる追突〉
AT車ではクラッチ操作をしなくても発進することが出来ます。
なので、発進時はアクセルを踏みますが、レンジ操作をしてN or Pに入れていることを忘れていたときには、エンジンを空吹かしすることになります。
Dに入っていないことに気が付き、急いでDに入れると急発進して思わぬ加速をすることになります。
その時、前に車がいると追突します。
またミスをリカバリーしようとして、慌てて操作するとさらなるミスを誘発します。
(アクセルとブレーキの踏み間違いや、レンジ選択ミスなど)
〈ブレーキランプ不点灯〉
Pに入れてパーキングブレーキをかけてブレーキから足を離す人がいます。
ブレーキがかかっているので、ブレーキから足を離していても問題ないと考えているかもしれませんが、この操作ではブレーキランプが点きません。
後ろの車に対して、止まっている(または減速する)車がいることをアピールするためにあるランプなので、必ず踏んで点灯させましょう。
【燃費の誤解】
停止時にはN or Pした方が燃費が良いと思う人もいるかもしれません。
しかし、最近の車は停止時には自動的にニュートラルになるようになっていて、手動でN or Pにする必要は全くありません。
ブレーキを踏んで入ればAT内のクラッチが繋がることはないため、ブレーキをキッチリ踏んで下さい。
(ブレーキを緩めるとクラッチが繋がります)
【あとがき】
ATには特有のリスクがあります。
「いつもは大丈夫だった」
「今までは大丈夫だった」
これは慢心・過信です。
少しのリスクであっても確実に排除して安全運転に励んで下さい。
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