ベンツ社の見分け方

ベンツ車の見分け方(2017年11月現在現行型)

【はじめに】

かつてベンツといえばベンツマークと呼ばれたスリーポインテッドスターがグリルの上に生えている姿が有名でした。

現在では一部を除いてほとんどがグリル内に大きなスリーポインテッドスターを掲げています。

グリルでメーカーのアイデンティティを強く押し出す現在の主流を体現しています。

かつての丸目四灯Eクラスなど以前のモデルは比較的見分けやすかったのですが、近年のモデルはかなり近い形をしているので見分けづらいです。

背後からや側面から見ると区別がつきやすいですが、あえてフロントマスクで見分ける方法をお伝えします。

実物は大きさで区別できることが多いのですが、写真だと分からない事が多いですからね。

アップとか特に。


【現在主流のスタイリング】

現在の主なスタイリングの特徴は底辺の小さな台形のグリルが前方に大きく突き出た形です。

グリルの中にはスリーポインテッドスターを大きく配置しています。

ヘッドライトはグリルに押しのけられたように内側を凹ませています。

ロワーグリルはグリルの上下対称の形状で少し小さくしたものを使い、その左右にもグリルがあります。

様々なパーツのラインがグリル下のナンバープレートに向かって前方に突き出るような形をしています。


【Aクラス】

左右のロワーグリルが繋がってへの字口のようになっています。

その繋がっている下にロワーグリルがあります。

グレードによってはロワーグリルの途中がボディ同色で埋まっていて、端に縦長のグリルが空いています。

ヘッドライトの上側がボンネットを少し侵食しています。

フェンダーの折れ線がヘッドライトの中の銀色のラインに伸びています。

グリルの中央にはスリーポインテッドスターの横に1本のラインが伸びています。


【Bクラス】

ヘッドライトの上のあたりに深めの凹みがあります。

ボンネットがフェンダーからは盛り上がった形状をしています。

ボンネットとグリルの繋ぎ目の直線がヘッドライトを貫通するようにタイヤハウスまで伸びています。

Aクラスと違い、フェンダーの折れ線はヘッドライト内部の線には繋がっていません。

グリルの中央にはスリーポインテッドスターの横に2本のラインが伸びています。


【Cクラス セダン/ステーションワゴン】

ロワーグリルグリルの形状がグリルと同様に底辺が短い台形になっています。

フェンダーの折れ線がヘッドライトの中の銀色のラインに伸びています。

ボンネットがフェンダーからは盛り上がった形状をしています。

グリルの中央にはスリーポインテッドスターの横に2本のラインが伸びています。


【Cクラス クーペ/カブリオレ】

基本的な特徴はCクラスセダンと同様です。

セダンと違い、グリルの中央にはスリーポインテッドスターの横に一本のラインが伸びています。

ヘッドライト下のグリルの形状がセダンは垂れているのに対し、少しつり上がっています。

バンパーの下にシルバーのアクセントが付いています。


【CLA クーペ/シューティングブレーク】

ボンネットの境目の線がヘッドライトに触れておらず、ボンネットの先端が非常に奥まっています。

Aクラスと同様に左右のロワーグリルが繋がってへの字口のようになっています。

その繋がっている下にロワーグリルがあります。

グレードによってはロワーグリルの途中がボディ同色で埋まっていて、端に縦長のグリルが空いています。

グリルの中央にはスリーポインテッドスターの横に1本のラインが伸びています。


【CLS クーペ/シューティングブレーク】

大きくつり目になっています。

ヘッドライト後端の辺の延長上にフェンダーとバンパーの繋ぎ目があります。

グリルの中央にはスリーポインテッドスターの横に1本のラインが伸びています。


【Eクラス セダン/ステーションワゴン】

Cクラスと違い、グリルの縁がメッキになっています。

ヘッドライトの中の銀色のラインが2本あります。

グリルの中央にはスリーポインテッドスターの横に2本のラインが伸びています。

ロワーグリルが繋がっているグレードと分割されているグレードがあり、分割されているグレードでは左右のグリルに2本の横のラインが入っています。


【Eクラス クーペ】

セダンと違い、グリルの中央にはスリーポインテッドスターの横に1本のラインが伸びています。

他の特徴はセダンと同様です。


【Eクラス カブリオレ】

ヘッドライト意匠がセダンやクーペとは異なり、先代プリウスのように二つの面がくっついたような形状をしています。

バンパーの下端が尖っています。

他の特徴はクーペと同様です。


【Eクラス オールテレイン】

Eクラスベースのクロスオーバー

ヘッドライトなどの基本的な意匠はセダンと共通ですが、スリーポインテッドスターの横のラインに穴が開いていて、ロワーグリル周りがスキッドガード的な意匠になっています。


【Gクラス】
これは全体的に四角いので一目でわかると思います。
ベンツ以外の車との違いはグリル中央のスリーポインテッドスターです。


【GLA】

グリルの中央にはスリーポインテッドスターの横に二本のラインが伸び、ラインに穴が空いています。

ロワーグリルはへの字口で幅が控えめなものが付いており、枠が付いています。

その横にフォグランプが付いています。

ロワーグリルの下端はスキッドガード的な意匠になっています。


【GLC SUV】

グリルの中央にはスリーポインテッドスターの横に2本のラインが伸び、ラインにスリットが空いています。

ロワーグリルの下にはスキッドガード的な意匠になっています。

ヘッドライト下のグリルには2本の横ラインが入っています。


【GLCクーペ】

SUVと違ってスリーポインテッドスターの横のラインは1本です。

それ以外の特徴はSUVと同様です。


【GLE SUV】

グリルの中央にはスリーポインテッドスターの横に2本のラインが伸び、ラインにスリットが空いています。

グレードによりますが、ロワーグリルが上下に分割されており、下のグリルはシルバーの枠が付いています。

ロワーグリル横のグリルには1本のシルバーのラインが引かれています。

分割されていないロワーグリルの方は大きな特徴はないですが、ロワーグリルの下端がスキッドガード的な意匠になっています。


【GLEクーペ】

SUVと違ってスリーポインテッドスターの横のラインは1本です。

他の特徴はSUVと同様です。


【GLS】

グリルの中央にはスリーポインテッドスターの横に2本のラインが伸び、ラインに分割された穴が空いています。

ヘッドライト後端のラインがバンパーとフェンダーの分割線に繋がっています。

ロワーグリル下端がスキッドガード的な意匠になっています。


【Sクラス セダン】

グリルの中央にはスリーポインテッドスターは無くグリルの上に生えています。

グリルも真ん中の1本縦線と数本の横線で構成されています。

ロワーグリルは底辺が短い台形をしています。

ヘッドライト下のグリルにはシルバーの横の1本線が引かれています。


【Sクラス クーペ/カブリオレ】

セダンと違い、グリルの中央にはスリーポインテッドスターがあります。

スリーポインテッドスターの横に1本のラインが伸びています。

ロワーグリルもセダンと違い、底辺が長い形状をしていますが、車体端まで細く伸びています。


【SL】

現在のSLは4座メタルトップオープンカーです。

他の車が底辺を狭くした台形のグリルですが、SLは上辺を狭くしています。

他のパフォーマンスモデルにも共通しますが、左右のフェンダーに穴が空いています。

SLは上下方向に大きく空いています。


【SLC】

SLCはSLKの後継モデルです。

ヘッドライトが少し上にオフセットされた位置に配置されています。

フェンダーの穴は他のパフォーマンスモデルと比べると控えめに細く空いています。


【Vクラス】

ミニバン形状のため、背の高さで一目で分かります。

グリルの中央にはスリーポインテッドスターの横に2本のラインが伸びています。


【メルセデスAMG-GT】

かつてのSLを彷彿させるスタイリングです。

ヘッドライト内側にえぐれがなく、グリルとヘッドライトの間に空間があります。

左右のフェンダーには大きな穴が設けられています。

これはタイヤ・ドア間の距離の長さを意識させ、ロングノーズを強調しています。


【あとがき】

メルセデスベンツのラインナップはとても幅が広いので大変でした。

同じ車種でもグレードにより違った特徴を持っているので、大きさがわからないと別車種の別のグレードの特徴に当てはまってしまうのでなかなかやっかいです。

AMGは今回あえて外しました。

キリがないので。

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