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【ネタバレあり】小説仮面ライダー鎧武を読んだ!

 小説仮面ライダー鎧武を読んだ感想を綴っていこうではないか。もちろんネタバレありだ。まだ読んでない人はここで閉じることを勧める。

まず一言
非常に面白かった!!!!

 まずこの物語は仮面ライダー鎧武とタイトルはついているものの完全に仮面ライダー龍玄だった。呉島光実(ミッチ)の物語だった。TV本編では嘘を重ねて一回底まで落ちたミッチが英雄になる物語といってもいいだろう。
 基本ミッチ(アーマードライダー龍玄)は今回ザック(アーマードライダーナックル)と行動することが多かった。この2人はTV本編で地球を去った葛葉紘汰と惜しくも紘汰にやられた駆紋戒斗、それぞれの意思を引き継ぎ生きている。この2人が共に行動するのはTV本編を観たあとだと非常に感慨深い。
 沢芽市に残っている面々の成長も伺えてよかった。リカ、チャッキー、ラット、ペコなど。特に城之内はシャルモンを1人で任せられる程に成長していたのは感動した。

 この小説の素晴らしいところはTV本編、映画(Movie大戦2作と夏映画と平成vs昭和)、vシネ全ての要素を回収してきたところだ。そもそも今回の事件の元凶の狗道供界はvシネ仮面ライダーデューク&ナックルが初出である。そこでの謎が全て今回解けた。ものすごくスッキリした。
 ちなみに第1章は呉島貴虎と凰蓮との物語だが(ミッチはこの時点では登場しない。)ここでシャプール(鎧武外伝バロンに登場)の存在も示唆される。第1章と第2章の幕間にて語られたで狗道供界が戦極ドライバーを蛇(サガラ)に授けられるシーン。ここで武神の世界のつながりをフォローし、なぜ供界がブラッドオレンジのロックシードを持っていたかなどもわかる。バッタイナゴ怪人も出てくる。そして最終決戦で使われる金のでリンゴと黒のリンゴと魔蛇のロックシード。読んでいて興奮が止まらなかった。ここまで要素を綺麗に回収できたのは素晴らしい。

 今回の物語のキーマンに意外な人物がいた。それは世界の破壊者だ。光実がピンチに追い込まれたときに現れた。光実が供界の仕業で精神が消えかかっているときに何か助言をしていた。しかもここで光実は平成ライダーのクウガ〜ドライブまでの世界を目前とすることになる。(実際の文章では直接的な表現ではない。)ここを読んだときの驚きと興奮はやばかった。さらにこれは世界の破壊者つながりで平成vs昭和にもつながってくるのかとも思った。

 この本が伝えたかったであろうことは「仲間がいることは大事である」ということだろう。エピローグや供界の結末を見るにそう思う。割と普段孤高主義な私には少しグサッとくるものがあった。仲間、おいおい見つかっていくといいなと思った。

 間違いなく読んでよかったと思う。呉島貴虎の戦いはまだ続く的な感じだったがこの辺が舞台斬月やグリドンvsブラーボに繋がってくるのか楽しみだ!

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