【はじめに】私がnoteを始めた理由

はじめまして。内橋と申します。

私は現在、東京に居を構えながら、山形でグルテンフリースイーツの製造・販売を営む会社を経営しています。

簡単に私の経歴をご紹介すると、2016年に新卒でIT企業に入社し、2019年にウェブマーケティングの会社を興し独立した後、コロナ禍まっただ中の2020年6月にカムコミュニケーションズ株式会社を買収し子会社化しました。

当時、ウェブマーケティングの知識はあったものの、有形の商品を扱うビジネスへの挑戦は初めてでした。

また、ちょうど1回目の緊急事態宣言が解除された直後で、世間ではまだまだコロナの脅威が叫ばれている時世で、消費行動が抑えられていました。

特に、会社がある山形県は、高齢者を含む二世帯同居の家庭が多く、コロナ感染についてとても敏感な地域です。

実際、コロナの魔の手は会社の収支に大きく影響を与えており、リアルなビジネスの脆さを目の当たりにしました。

倒産寸前のゾンビ企業予備軍

当時の会社を一言で表すのに、これほど適した言葉はないでしょう。

売上の4分の1を占める営業赤字。

5年以上右肩下がりを続ける売上。

沈みかけた舟の穴をその場凌ぎで埋めるように、運転資金がなくなるたびにオーナーがポケットマネーで補填することを繰り返している状況でした。

そんな状況でコロナの影響を被れば、もはや会社は風前の灯です。

このような苦しい状況に置かれながら、私のスイーツ屋経営は始まりました。

コロナ禍でのV字回復

経営を引き継いだ当初、ウェブの知識しか持ち合わせていなかった私は、手当たり次第に店舗経営や商品販売の書籍を読み漁りました。

中にはためになるものもありましたが、ほとんどは小規模企業では実現できないものであったり、効果が出るまでに時間がかかるような施策のヒントしか得られませんでした。

しかし、私たちは今すぐにでも売上をあげてV字回復を果たさなければならない赤信号の状態。

どうにかするしかないと思い立ち、考えうる限りの手を尽くしました。

そして、1年以上がむしゃらに走り続けてきた結果、コロナ禍にも関わらず単月の売上で150%以上の成長を遂げ、V字回復を達成できたのです。

ブログを書くに至った理由

このブログは、私と同じような小規模企業の経営者やグロースの担当者に向けて、実際に弊社で実施した施策を、結果を踏まえてご紹介したいと思います。

なぜこのブログを書こうと思い立ったのかというと、世の中に溢れる経営本は、以下の理由で、あまりにもスモールビジネスの実態と乖離していると思ったからです。

まず、世の中にある小さな企業を対象とした経営本は、少なくとも5000万から1億程度の年商がある前提となっています。

ですが、特に地方では固定費が都心と比べて安いため、年商が2000万程度でも成り立っているスモールビジネスがたくさんあります。

そのような極小規模なビジネスは経営本の対象として取り上げられることはほとんどありません。

じっくりと施策に取り組めるほど、体力がないからです。

ですので、このブログは年商3000万未満の極めて小規模なスモールビジネスを対象として、比較的即効性のある施策をご紹介します。

また、弊社の施策を客観的に言語化することで、私自身の振り返りとしても機能することを期待しています。

施策や取り組みをご紹介する際、以下の3点を評価して執筆をいたします。

①施策のコスト感
②施策の売上へのインパクト
③施策のおすすめ度

上記の項目を★の数で、三段階で評価します。
①は、小規模事業者にとって重要なポイントです。★の数が多いほど、低コストで実施できることを意味します。
今までの経験から、★は10万円以上、★★は5~10万円、★★★は5万以下で実施できる施策と定義しました。

②は施策の売上への効果を表しています。
定量的な定義は非常に難しいですが、★が増えるほど売上に与えるインパクトが大きいと認識してください。

③は、①②の他、売上以外の長期的な効果やブランディング等も踏まえた、施策のおすすめ度を表しています。
★が増えるほど、個人的におすすめの施策となります。

上記のような視点から、不定期で弊社で実施してきた施策をご紹介いたします。

私の願いは一つです。社会的にスモールビジネス経営のノウハウが蓄積され、誰もがより簡単にビジネスを始められるような社会になればいいと願っています。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集