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【家族会議】食事中に遊んでも怒らないでほしい
前回、初めて行った第1回家族会議では、親が想像もつかなかった子どもの考えを知ることができて面白かったので、今週も開催してみました!
ちなみに前回の会議で「パパとママのいないところで寝たい」と言っていた4歳の長女。
2歳の次女はまだ親と一緒でなければ寝られないため、私や夫は長女と同じ部屋にはいるものの、長女はひとりで2段ベッドの上の段に寝るようになりました。(ちょっと寂しい)
さて、今回の議題は事前に長女が夫に「パパ、あのね……」と持ち込んできたもの。
パパ(32歳):永遠のサラリーマン
ママ(31歳):永遠のフリーランス
長女(4歳):いまだに抱っこが大好き
次女(2歳):家では赤ちゃん返り中
議題1:食事中に遊んでも怒らないでほしい
食事中によく椅子から降りて遊びに行ってしまう子どもたち。
「今はご飯を食べる時間だよ」「ちゃんと座って!遊ぶのは食べ終わってから!」と、何百回も子どもにはそう声をかけてきました。
視界に入る場所に玩具を置かないとか、きちんと子どもの身体に合った椅子を選ぶとか、よく言われることは一通り試してきましたが継続的な効果は見られず。
しまいには、
「幼稚園ではちゃんと食べているのにどうして家ではできないの?」
「ママ(パパ)さぁ、何回同じこと言えばいいの?」
ときつめにしかることも度々あり、我が家では「食事中に遊ばないこと」は永遠のテーマでした。
そんななか、長女がなんと「食事中に遊んでも怒らないで」という議題を持ち込んできたので、それはもうびっくり。
親からすれば「食事中に遊ばないで」を議題にしたいところなのに……!先にやられた……!
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長女「あのね、ご飯を食べているときに遊んでも怒らないでほしいの」
確かに、食事中に叱られてばっかりだと嫌な気持ちにもなるよね……と思いつつ。
ママ「あの……そもそもなんでご飯を食べているときに遊ぶんですか?」
長女「ご飯食べるのもいいんだけど……楽しくて遊んじゃうの」
ママ「ママもパパも遊んでいたら、もうご飯いらないのかなぁって思っちゃうんだよね」
長女「でも遊びたくなっちゃうの」
パパ「ご飯を食べてから遊ぶのではダメなんですか?」
長女「それだとねぇ、楽しくないの」
長女にとって、食事=楽しくないものになってしまっているようで。
考えてみたら、食事中に私と夫はついふたりで話して盛り上がってしまい、子どもたちを置いてきぼりにしていたかも。
親同士の会話が盛り上がる横でご飯を食べるより、椅子から降りて遊んだほうが楽しいよな……と気づき、食事中にもっと子どもにちゃんと話を振ろうとひそかに決意。
それから長女に、具体的にどんなご飯だったら楽しいかを聞いてみました。
ママ「いーちゃんはどんなご飯だったら楽しいの?」
長女「たとえばねぇ、デリシャスパーティープリキュアみたいに、1個だけしかご飯がないのがいいの」
ママ「1個だけしかないご飯……??」
長女「カレーとかなんでもいいんだけど、デリシャスパーティーみたいにやりたいの」
夫に聞いてみたところ、デリシャスパーティープリキュアでは一品料理ではないものの、毎回何かしらピックアップされている料理があって、長女はそのことを指している様子。
一方、うちの子どもたちのご飯は基本的にいつもワンプレートにしていて(洗い物が楽だから)、そこにごはんやメイン、副菜をちょっとずつ並べています。
長女からしたらうちのご飯は、デリシャスパーティープリキュアのように輝いていないというわけです。
ママ「じゃあデリシャスパーティープリキュアみたいにひとつだけ輝いている食事があったら、遊ばないで頑張って食べられるの?」
長女「うん、そうなの。あとね、一緒につくりたいの」
一緒につくりたい……。
これはまたもやハードルの高い要望が。
毎回一緒にデリシャスパーティープリキュアのような輝く一品の夜ご飯を一緒に作れば、夕飯が楽しくなって遊ばずに全部食べるという、長女からのリクエストです。
ねえ、大変すぎない?
とはいえ、長女がそう言うので一度はやらねばと思い、園から帰ってきたあとに子どもたちと作りました、オムライス。
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4歳の長女がライス担当、2歳の次女は卵担当。
大人2人体制だったのと、オムライスというシンプルな料理だったので無事完成しました。
そして長女、約束をちゃんと守り、食事中にまったく遊ばずにオムライスを完食。次女はちょっと遊びつつも完食。
親が約束を守ったら、子どもも約束を守ってくれるんですね。
長女が提案したこの議題によって、「遊ばせずに食事をさせること」よりも「楽しい食事にするにはどうすればいいのか」という視点で考えることができたのは収穫でした。
まあ、毎回子どもと一緒に作るわけにはいかないし(大変すぎるし栄養偏りそう)、毎回デパプリのような食事も無理があるけど「楽しい食事」にする工夫(何を食べているかゲームとか、どんな食感か当てるゲームとか)はしてみるといいかもなぁと思ったり。
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議題2:パパとママに喧嘩をしてもすぐ仲直りしてほしい
続いての議題は、「パパとママに喧嘩をしてもすぐに仲直りしてほしい」といういじらしいもの。
ママ「パパとママ、そんなに喧嘩してる……?」
長女「してるよ。朝階段から降りてくると喧嘩してる」
長女はかなり早起きなので、私や夫がリビングにいるとすぐにやってきます。
そんな短時間のなかで夫婦喧嘩はしていなかったと思うんだけど……。
パパ「どういうところが喧嘩だって思うの?」
長女「あのね、パパとママの声が大きいと喧嘩をしてるなって思うの」
ママ「そこまで大きな声で話してるって認識はなかったよ……」
パパ「あれは喧嘩じゃなくて、ママって話が盛り上がると早口で声が大きくなっちゃうんだよね」
普通に話していても子どもにとっては喧嘩のように感じることがあるらしい。
これは次女にも言えることで、私と夫の会話が盛り上がっていると、次女はよく「けんかしないでー!」と言ってきます。
もしかしたら、疎外感を感じるから夫婦だけで盛り上がるのはやめてほしいという意味合いもあるのかも。
とはいえ、夫婦喧嘩も子どもの前ですることもしばしば。私や夫は喧嘩をしても、時間が経てばしれーっと元通りになっていることがほとんどなので、今度からは子どもの前できちんと「仲直りイベント」をすることに。
ママ「これからはさ、パパと喧嘩したらわかりやすく握手をして仲直りってことにするよ」
長女「うん」
パパ「ええ、やだよ握手なんて。そんな首脳会談みたいな……」
いや、ハグよりマシ。
議題3:パパに怒らないでほしい
パパ「あのさ、パパそんなに怒ってるかな……?」
正直、夫よりも私のほうが怒る回数は多い気がするのだけど、子どもから見るとパパのほうが怒っているように見えるそう。
長女「うん、おこってるよ」
ママ「どんなときにパパは怒っているように見える?」
長女「うーんとね、大きい声出したり」
ママ「あー。あと大きな物音を立てるときも、怒っているように見えるときあるよね。笑わないときに怒っているように見えることもあるかも」
性差もあるのかもしれないけど、1日に笑う回数で言ったら家族のなかでパパは結構少なめ。
パパ「パパはね、危ないことをしたときとか、約束を守らないときに怒ってるんだよ」
長女「それはそうなんだけどー」
パパ「それ以外は怒らないように気を付けます……。」
ママ「じゃあ、危ないことをしたときと、約束を守らないとき以外で怒ってたら指摘しよう」
長女「うん」
ママ「でもさ、パパもママもただの人間なんだよね。だから怒るときもあるわけ。もちろん、いーちゃんたちは悪くないんだけどさ。眠いときとか疲れてるときとか機嫌悪くなるときあるでしょ?だから怒っちゃうときもあるの。だからぜーったいに怒らないって約束するのは難しいと思うから、そうやって怒ったら教えてね」
できるなら、いつでもご機嫌なママやパパでいたいけど、暮らしっていうのはそんなに簡単なものでもないので、できれば子どもにも大目に見てもらいたい気持ち……。
ただ、疲れや睡眠不足などの理由で怒ってしまったときは、子どものせいで怒っているわけではないということも、ちゃんと伝えないといけないなぁなんて思いました。
「そんなのダメ」で受け流せないのが会議
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今回は他にも長女から「寝る前にプロジェクターでアニメを見たい」とか「お小遣いが欲しい」という議題もあがり、前回に比べてなかなか充実した会議の内容となりました。
子どものピュアな欲求に「決まりだから」「ルールだから」という理由で禁止してしまうことは簡単だけど、こうやって議題にあげられると真剣に考えなければならないので、親も頭を使います。
たとえば日常のなかで子どもから「ご飯の前にお菓子を食べたい」とか「幼稚園をやめたい」と言われたら、話し合いではなく親のほうから子どもに説得する形になりがち。
でも「家族会議」という名のもとで行われたら、どうして子どもはそう思うのか詳しく聞けるし、逆に親は「できない理由」を子どもにわかりやすく、子どもも納得できるような形で伝える必要があって、どちらも真剣にならざるを得ません。
それが家族会議の醍醐味だなぁなんて思いました。
私も夫も、すぐに子どもに都合の悪いところを突かれてウッと言葉に詰まる日が近いことをひしひしと感じています。
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