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はじめてでもまるっとわかる!コーチングの概要〜だから効果が出るのか!〜

このnoteにお越しいただきありがとうございます。
パーソナルコーチとして活動している内田です。(自己紹介noteはこちら)


このタイトルを見てお越しいただいた方の中には、コーチングが気になってるけどイメージがよく掴めていない、コーチングを学び始めたところ、という方がいらっしゃるかと思います。

このNoteでは、そんな方々に向けて、学術的な情報もちりばめつつ、コーチングの概要について噛み砕いて説明してみました。

文量がかなり多くなりましたので、まずは上から1・2項目読んでみて、先が気になれば先を読み進めていただくか、目次を見て気になる箇所だけでもつまみ読みしていただければと思います。

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コーチングとは?

コーチングって、聞いたことはあってもよくわからないですよね。
それもそのはず。
2022年の調査では、日本の中でのコーチングの認知度は44%。半数以下だったのです。(そして今は急増中のはず!)

国家資格のない玉石混交のコーチング業界ですので、正直怪しそうなコーチも中にはいますし、残念ながら情報商材ちっくな人にも出会ったことがあります。(その時はハッキリと物申してやりました笑)

*コーチの選び方は、本noteの”おまけ②”にも書きましたが、別のnoteにもまとめたいと思います。

ですが、コーチングって凄いんです。
日本でもオリンピック選手がコーチ(技術を教えるコーチではなく、これから説明していくコーチ)を付けていたり、ハーバード大学の医学部がコーチング組織の一つであるInstitute of Coachingを支援していたり、広島県立の叡啓(えいけい)大学では1年生の全員にコーチを付けるなど、その価値が高く認められています。


元々の意味は馬車

コーチングとは元々馬車という意味で、”目的地まで連れていきますよ!”という目標達成の文脈で使われていました。

1950年代、当時ハーバード大学助教授であったマイルズ・ メイス 氏は著書の『The Growth and Development of Executives』の中で、「マネジメントにはコーチングが重要なスキルである」としています。
1990年代頃から、アメリカのビジネスでコーチングが導入されるようになり、現在ではアメリカの経営者の7割がプロコーチを付けていると言われている程です。

このように、始まりとしては目標達成や生産性アップの目的で使われていたようです。

また、現在は日本を含め世界的にコーチングの需要が増え、ビジネスのみならず、英会話習得などの目標達成系コーチや、人生をより豊かなものにすることを目指したライフコーチが登場しています。
(フランス人やスイス人の友人に聞いたところ、当然のようにコーチングを知っていて、企業の福利厚生の中で利用したこともあると言っていました)


その中で、僕個人としては、単独世界一周などの人生経験から、目標達成や業績アップよりも、”充実した人生を歩むことが、人生で最も大切なことだ”という思いから、人やその人生に本気で関わるライフコーチの道を選びました。

このnoteでは、コーチング全般を扱いつつも、その中心は個人を対象としたライフコーチの観点からお伝えしていきます。

*1対1のパーソナルコーチングの他にも、カップルやチームなど複数名の関係性に対するコーチング(システムコーチング)というものもありますが、ここではパーソナルコーチングについて書き進めていきます。


世界を代表するコーチングスクールが定義するコーチング

次に、世界を代表するコーチングスクールの一つ、CTIジャパンからの説明(一部抜粋)をご紹介します。(僕もここの卒業生です。)

コーチングとは、話し手(以下、クライアント)自身に焦点を当てて関わるコミュニケーションであり、その目的はクライアントの気づきから生まれる意識と行動の変化を促すことです。
意識と行動の変化が起こった結果、クライアントはその人らしさと主体性を発揮することで目の前の課題や問題を解決することはもちろんのこと、様々な状況や環境の中でも自分で自分の道を切り拓く力を手に入れることができます。

これだけだと、わかるようなわからないようなといった感じでしょうか。

乱暴に要約すると、”自分らしさをマジで発揮して生きられたら、力強く手応えのある人生になるよ。それを実現するのがコーチングだよ。”みたいな感じです。

このnoteはちょっと(いや、かなり)長くなってしまいましたが、ある程度腹落ちできる内容に仕上がるよう、僕自身の考えや事例を交えつつ書き進めていきます。


一つ質問させてください。

今の生活や自分自身は、100点満点中何点ですか? ~自分に正直な人生を生きればよかった、、、~

生き生きと仕事が出来ていますか?
家族やパートナーや友人との人間関係は良好ですか?
成長意欲に対して、十分に時間やエネルギーを費やせていますか?
「〇〇すべき」「〇〇しなければ」という、思考に縛られていませんか?
自分に正直に過ごせていますか?

こんなことを言われると、「じゃあ何も気にせず、自分勝手に自由にやればいいのか?」なんて思われるかもしれませんが、もちろんそうではありません。

ところで、人が亡くなる直前に最も後悔することは、「自分に正直な人生を生きればよかった」ということだそうです。(書籍:『死ぬ瞬間の5つの後悔』より)

そう言われてみても、色々としがらみや責任もあるし、簡単にできることではないですよね。
それに自分の価値観をよく理解し、自分の気持ちに常に真っ直ぐに向き合い、そして日々を100%生き生きと過ごしているなんて人は、実際どの程度いるでしょうか?
恐らく、100人に1人いるかどうかではないでしょうか。

それでも、人は心の奥では正直に生きたいと願うものだし、正直に生きるということは自分勝手にすることではなく、自分の価値観を尊重しながら自分らしく生きることなのだと、僕は思うのです。

コーチングは、その実現を力強くサポートする関わりです。

だから、コーチングは、ほとんど全ての人(100人中99人)にとって、受ける価値のあるものだと言うことができます。
ですが、コーチングは生きる上で必須のものではありません。今のままで良いという人は、きっとコーチングを受けるタイミングではありません。後述しますが、コーチングの効果を発揮するには、受ける側のコミットメントが大事だからです。

だから、「もっと自分らしく生きたい」「もっと人生を充実させたい」「コーチングについて学びたい」という気持ちがある方だけ、この先を読み進めてみてください。(そうでなければ、読むには長過ぎます笑)


コーチングとは、自分らしく充実した人生を歩むためのサポートです ~大まかな進め方~

コーチングで行われることは、1対1での対話です。コロナ禍以降は、Zoomなどオンライン会議ツールを使われることが増えています。

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1時間程度の対話を通して、話し手(以下、クライアント)の願いや目標や悩みを入り口として、クライアントの価値観を深く探求していきます。
傾聴のプロであるコーチは、クライアントから発せられる言葉のみならず、表情や声色や事前に見つけていた価値観などから、クライアントがより深い気づきを得るための質問やコーチからの気づきを投げかけていきます。

対話の最後に、目先1・2週間の間にできるアクションを設定します。

これを隔週・3ヶ月ほど(長い場合は1年以上)繰り返し、徐々により在りたい状態や理想の人生に向かっていくことがコーチングの目的です。


日本は主観的幸福度が156カ国中54位で、先進国の中ではダントツの最下位 ~世界幸福度報告書~

これは、2022年のWorld Happiness Report(世界幸福度報告書)での報告結果です。

あなたは今、十分に幸せですか?

特に日本では、人口増加・高度経済成長・同質の価値観という昭和の時代から、人口減少・多様性の令和の時代に移り変わっています。

世界的にも、VUCA(ブーカ)の時代と言われています。
*VUCAとは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)という4つの単語の頭文字をとった言葉で、目まぐるしく変転する予測困難な状況を意味します。

それでも、人の感覚はなかなかすぐには変わらないものです。
周囲を気にして”人並み以上”であらねばと無意識に感じたり、安心を重視し過ぎてやりがいの薄い仕事を手放せない人も少なくないのではないでしょうか。


外的な状況が幸福度を変化させる割合はたった10%

こうした時代を反映してか、ポジティブ心理学の研究では、「外的な状況が幸福度を変化させる割合はたった10%」という結果も出ています。

物を得ることや着飾ることで得られる幸福は、非常に限定的です。

充実した人生を歩むためには、画一的な正解を求める時代から、自分らしさを発揮することが益々重要な時代になっています。

余談ですが、僕も1年7ヶ月の単身世界一周をして感じました。
「この世に楽園はないんだな。」と。
これは決してネガティブな意味ではありません。

どんな場所でも、苦しんでいる人もいる。楽しくなさそうな人もいる。
「完璧な外部環境が私を幸せにしてくれる!」なんてことはないのだと感じました。

そうではなくて、自分自身を深く理解し、自分に正直に、自分らしく生きていくことが、ある意味では”楽園(自分が生きたい世界)”への最も現実的な近道なのだと思いました。
それは、きっと楽な道ではありませんが、紛れもなく手応えがあり、自分だけの自分らしい人生のはずです。


充実した人生を歩む一つの要素は、自分らしく生きること ~インサイドアウトで生きる~

こうした研究結果や時代背景もあり、自分らしく正直に生きる重要性に気づき始めている人もいるかと思います。

ですが、言うは易く行うは難し。

人は楽をしたがる生き物です。
今のようにネットやYoutubeで分かりやすくシンプルな情報(場合によっては削ぎ落され過ぎた情報)がすぐに手に入る時代、「幸せな人生を歩むために必要なたった一つのこと」とか「30代の内にすべき17のこと」とか、そういった手軽なアクションに目が行きがちです。(僕も凄く気になってしまうタイプなのでよくわかります、、)

ですが、外部から得られた選択・アクションは、その人個人の価値観や心を反映していません。
だから、「やってはみたけど続かない。」「なんだか自分に合わない気がする。」
そんな風に感じて、なかなか自分の血肉にできないのかもしれません。

表面的に見えるアクションをランダムに選択してみても、自分の価値観にはぴったり嵌らないかもしれません。(アウトサイドイン)

逆に、自分の価値観としっかり向き合った上で、自分に正直でいることで、自ずとすべきこと・したいことは浮かび上がってきます。まるで小学生が遊びに好奇心を剝き出しにするように。(インサイドアウト)

世界的名著の7つの習慣でも言われていますが、外部に左右されるアウトサイドインではなく、自身の内側から選択していくインサイドアウトのアプローチが人生の充実に繋がります。

そして、その為に重要なのが内省です。


経験が内省・変化を邪魔する ~無意識の偏見・思い込み:アンコンシャス・バイアス~

人は、それまで生きてきた中での成功体験、失敗体験、思い込み、バイアスなどから、無意識のうちに何かを決め付けたり、「こうであるに違いない」と思ってしまうものです。
元々の生存本能として、その学習機能はあって然るべきです。

しかし、それが本来の在りたい状態を邪魔することがあります。

・男は家庭を支えるべきだ
・女は気が遣えなければいけない
・ロジカルに導き出した答えこそ最善に決まっている
・自分は人見知りだ
・海外は怖い
・自分は独立できる訳ない

こうした無意識の偏見・思い込みを、アンコンシャス・バイアスと呼びます。

バイアスを無くしてみてば、こんな風にも捉えられるかもしれません。

・女性が多く稼ぎ、家庭を支えてもいい
・性別に関係なく、得意不得意、好き嫌いはあっていい
・合理性よりも人の気持ちをより尊重したい場合もある
・趣味や出身が同じ人とは気楽に話せる時がある
・シンガポールやデンマークなど、むしろ日本より安全な国もある(世界平和度指数ランキング、2023年版)
・独立もできるかもしれない

無意識の偏見・思い込みがあると、一人で内省をしようとしても、どうしても制限が生まれます。
なぜなら、その偏見・思い込みは無意識であるがゆえにその人にとって紛れもない真実として捉えており、その先に進めなくなってしまうからです。


だからこそ、傾聴のプロであるコーチがいます ~オートクライン効果、メラビアンの法則~

ところで、内省とは何でしょうか?
どうしたらそれが効果的にできるのでしょうか?

よくある理解として”たくさん考える”と捉えている人も少なくないかもしれません。

でもちょっと考えてみてください。
自分のワクワクややりがいや喜びというのは、思考した結果得ているものですか?

そうではなく、きっと感覚的に感じているものだと思います。
今、ワクワクしているに違いないとか、この状況はやりがいがあるはずだ、とか思わないですよね?
もっとこう、体の内側で感じるものではないですか?

たくさん考えれば、合理的な結論には至るかもしれません。
ですが、それが本当にあなたの価値観であり、人生の充実に繋がるかはわかりません。

ワクワクもやりがいも喜びも、頭ではなく心が感じるものだからです。
だから、合理的判断をするための言葉だけでなく、感覚にも意識を向けることが大切なのです。
そして、感覚というものは、あなたの中にしかありません。その感覚を通して、価値観に気づいていくことができます。
だから、外から持ってきた情報や答えは、ぴったり嵌らない場合があるのです。

映画『ショーシャンクの空に』

映画『ショーシャンクの空に』の中で、主人公のアンディはこう言いました。
「人間の心は石で出来てるわけじゃない 心の中には何かある 誰にも奪えないあるものが 君の心の中にも ……希望だよ」

心はあなただけのものです。
それは誰にも奪えないし、自分にしか感じることのできないものですよね。(大好きな映画で、何度も観ては毎回感動してます、、)


言葉そのものは7%しか意味を成さない ~メラビアンの法則~

メラビアンの法則というものを聞いたことはありますか?

コミュニケーションを取る際に、情報源となるものは「言語情報7%」「聴覚情報38%」「視覚情報55%」だという法則です。

出典:Schoo、メラビアンの法則とは?

普段会話をする時、言語以外の聴覚情報(声質・口調など)や視覚情報(しぐさや表情など)をどの程度意識していますか?
恐らく、ほとんどの方が「何を言ったか」という言語情報に意識を集中しているのではないでしょうか。しかしそれはたった7%の情報に過ぎません。

合理性、思考の世界では、言語情報だけで十分かもしれませんが、その人の気持ちや価値観に焦点を当てようとした時、言語だけでは圧倒的に不十分です。

コーチがクライアントと対話する時、例えばこんな風にクライアントの声や感覚を聴き取っています。(あくまでも例えですし、進め方やクライアントの反応は一例です)

・仕事を達成した話の中でも、特に”仲間”という言葉に強い響きを感じるな。クライアントにとってのどんな価値観がどんな風に”仲間”と関係しているんだろう?
・・・この場合、例えば、そのまま問いかけてみたりします。「お話を伺う中で、特に”仲間”という言葉に強い響きを感じる気がしました。あなたにとって、”仲間”を思い浮かべた時、どんな価値観と繋がっている気がしますか?」など。問いかけからの内省を深めることで、”気持ちを一つにして、信頼し合うこと”に強い喜びを感じていることに気づくかもしれません。

・淡々と物事を話してくれているけど、さっきまでと違い無表情で慎重な喋り方をしている気がする。何か触れるのを避けていることがあるのかな?
・・・この場合、例えば、率直に表情や喋り方を伝え、何か発言を避けていることがあるか、聴いてみます。「実は誰にも話していないのですが、、」と心の奥にあった淀みのようなものが出てくるかもしれません。その先に、価値観や向き合いたい課題が見えることがあります。これは、コーチからの問いかけが無しには焦点が当たらないものです。

・お母さんの話をしている時、言葉では普通だけどどこか苦い表情をしている気がする。その奥にどんな思いがあるんだろう?
・・・この場合、例えば「何も問題なさそうに語っていますが、ちょっと苦いような表情に見えます。今何を感じているんですか?」などと聴いてみます。本当は何かを我慢しているのかもしれません。更に、その奥にはもっと愛されたかったし、もっと親しい関係になりたい、などという気持ちに気づくかもしれません。

こうした感覚や価値観には、通常なかなか触れることはできません。
声色も表情も無意識なので、一人でこんな風に内省していくことはかなり難しいし、言語だけに意識を置かれたコミュニケーションでは、どれだけ傾聴してもらっても、十分に深まりません。

約200時間以上の専門的なトレーニングと、100時間以上の実践をパスしたCTIのプロコーチは、言語だけでなく、聴覚や視覚を含めた全てから、全力で傾聴し、内省を深めるサポートをしていきます。(学びに投資した額は約200万円。頑張ったなあ)

多くの場合、こんな風に100%の傾聴をしてもらった経験は一度もないので(そこまでスキルを磨いた人は少ないという意味で)、初めてコーチングを体験される方は、そのインパクトに驚かれることも少なくありません。

更に、このような傾聴の関わり方を実際に体験することで、クライアント自身のコミュニケーション能力が向上するという効果も確認されています。


言ってみて気づいた、、! ~オートクライン効果~

プロのコーチからの関わりを通して、思ってもみなかったことに気づいたり、それを声に出す(発話)ことがあります。(上の例では”気持ちを一つにして、信頼し合うことに強い喜びを感じている”など)

そして発話してみて「そうか、自分はこんな風に考えていたのか/こんなことを大事にしていたのか」などと気づくことを、オートクライン効果と呼びます。

出典:株式会社パッション(画像はネットで拾いましたm(__)m)

コーチングの対話の場では、クライアントが自由に内省し、プロのコーチがそれを効果的に促していくので、1回の対話の中でもオートクライン効果が連続的に起こります。

そうした気づきを通して、自身の価値観の手応えがよりリアルになっていき、自分にとって自分らしく生きるとはどういうことなのか、などが描けるようになっていきます。
そして、義務や責任や思い込みからではなく、自分の価値観を尊重したインサイドアウトな人生の歩み方ができるようになっていきます。


パートナー関係の力 ~AIにはできないこと~

ここまで、充実した人生を歩む為には内省が大切なこと、そして内省には専門的なスキルを持つプロによる傾聴が効果的であることをお伝えしてきました。

こうして変化していくプロセスの中で、実は誰もが必ず当たる壁があります。
それは、自分自身の枠です。

誰もが、それまでの経験の中で、自分の能力や行動の限界の枠を無意識のうちに決めています。
例えば過去の触れたくない経験に蓋をすることもその内の一つです。


無意識のうちに作っている安心安全の枠 ~ホメオスタシス~

ホメオスタシスは、日本語では恒常性とも呼ばれるもので、「現状に留まろう/戻ろうとする心理的な働き」のことを指します。(生理学的な意味で使われることもあります。発熱したら平熱に戻そう!など)

これは生存本能から来ており、極々自然な良いやつです。
これまで現状のままで生きてこれたのだから、変な事せずに現状維持すれば生存できる確率が高い!」という何万年もの経験が積み重なっているからです。(そうでなければ、危ないことをたくさんし過ぎてしまって、ホモ・サピエンスは既に絶滅していたことでしょう)

だから、新しい環境は怖いし、転職は勇気がいるし、なんとなくいつも似たような服を着るし、海外に移り住むのは怖いし、自分のキャラクターもいつも通り。

ですが、コーチングでは、その人の本当に生きたい人生・在り方を一緒に見に行きます。
その人生・在り方というものは、現状維持の先にはありません。
(行動としてはそのままだとしても、捉え方が変わる、という意味で現状維持ではないという場合もあります。)

その枠を越えた先に、本当に願う人生や在り方があります。(強くそう願う人がコーチングを求めてやってきます)

ですが、継続しようと思ったジョギングがなかなか続かないように、それまでの状態にすぐに戻ろうとします。
*ジョギングしていなかったのがそれまでの”普通”だったので、”普通”の状態に戻ろうとする力(=ホメオスタシス)が働き、習慣化を阻みます。

その枠を越え続けるために、コーチとのパートナーシップが効果を発揮します。


AIにはできないこと

近未来の話をすると、AIがコーチの7割程度の役割を果たせるようになるという試算が出ています。
確かに、クライアントの言葉を理解することも、表情や声色から感情を察する(ように対応する)ことも、ChatGPTを見ると今後できるようになりそうな気がしますね。

ですが、AIには絶対にできないことがあります。
それは、人と人だからこそ成り立つパートナーシップです。
もっと具体的に言うと、全力で信じてもらうことによって得られる力強さです。

あなたはこれまで、例えばご両親や祖父母に「あなたならきっと大丈夫。信じてるから」と言われたり、学校の先生や部活の先輩に「君なら絶対できる!」と言われたことはありませんか?
恋人や友人に、そのように言われたことがある人もいるかもしれません。

その時の感覚を思い出してください。
どこか気持ちが安定して、「自分ならできるぞ!」「信頼を裏切らないために頑張りたい!」という思いが湧いてきたのではないでしょうか?

それこそが、人と人の関係だからこそ生まれる、パートナーシップの力です。

コーチは、ただ上手い質問を適切なタイミングで投げかける黒子ではありません。
あなたのもっと大きな可能性を信じて、もっと豊かなあなたらしさを信じて、本気で関わるからこそ、クライアントは力強さを得て、前に進んでいくことができるのです。

このパートナーシップがあり、そして定期的に対話を重ねるからこそ、本当に願う人生・在り方に向かって進むことができます。

そういう意味でも、スキルや経験だけではなく、相性の良いコーチを選ぶことが大切です。


安かろう悪かろうにご注意!コミットメントも重要!

また、同じ意味合いで、無料や安価過ぎるコーチングは効果が出にくいと言われています。
理由は2つあります。

理由1
ワンコイン~3,000円/hなど安い価格設定にしているコーチは、スキルが十分でないケースが多いからです。十分なコーチングの効果を得られない恐れがあります。「会社が副業禁止だからボランティアだけど、無料でも本気やってる」というような場合は別ですが。

コーチングは自分の人生や自分自身が大きく変わり得る、非常に大きな価値のあるものです。
最悪の場合、逆効果になってしまうこともあるので、注意してください。
僕も(CTIではない)見ず知らずの方とのコーチングの相互練習の中で、いたずらにトラウマ的な過去をほじくり返され、時間が来たからハイ終わり、と放り出されたことがあります。当然価値のある気付きもなく、何日も辛いだけの状態が続きました、、

理由2
次に、コミットメントの問題です。
本気で自分自身や人生と向き合い、ホメオスタシスを越えて変化・進化していこうとした時に、「まあタダだしやってみよう」程度の心構えでは、効果は生まれにくいでしょう。本気で”甲子園に行きたい!!”と願うから、辛い練習も乗り越えられるのです。

ある調査によると、コーチングが十分に効果を発揮しなかった原因の4割は、クライアントのコミットメントの弱さにあった、というデータも出ています。
コーチングでは、その人自身の思考力や内省力以上に、どれだけ本気で臨んでいるかというコミットメントが非常に重要です。(思考力や内省力は、プロであるコーチがサポートしますので、ほとんどの場合問題ありません)


クライアントからの声

守秘義務があるので、一部のクライアントさんからのレビューだけですが、こんな効果を実感していただきました。

「何か判断に迷った際に、その価値観を基準にできるようになりました。」


「過去、考えの解釈を変えれたことで、自分を受容できるようになりました(感謝)!」


「自分の人生に納得感があります。」


おまけ①:ビジネスコーチかライフコーチか

この長い長いnoteの冒頭で、ビジネスコーチとライフコーチの違いについて簡単に触れました。

なのですが、実は僕は法人案件も請け負っています。
現在も、ある企業の役職者の方に対してコーチングをお届けしています。

「ライフコーチなのに法人にやるなんて、どういうこと?」と思われるかもしれませんが、一般的な定義はさて置き、ビジネス/ライフを分ける大きな違いは、対象者ではなく、どこに焦点を当てるのか、にあると僕は考えています。

ビジネスコーチが焦点を当てるところは生産性や組織の活性化であるとするなら、ライフコーチが焦点を当てるのは、これまでの説明と変わらず、その人そのもの、そして人生です。

仕事も人生の一部であり、どんな風に仕事をしていきたいか、その時どんな価値観を尊重していたいかなど、人に焦点を当てるからこそ見えてくるものがあります。
そして、その結果として、必ずと言っていいほど、「これからは仕事で〇〇を意識してやってみよう」という仕事に繋がるアクションが生まれてきます。

ですので、僕は対象者は分けません。
いつでも、その人そのものや人生に焦点を当て、どんな立場・テーマが入り口であっても、その人の充実した豊かな人生を願って関わっています。


おまけ②:コーチを選ぶ際の注意点

コーチを選ぶポイントについては、別noteにまとめようと思いますが、大事なことなので、「こういう人は選ばないでね!!」という点だけお伝えしてnoteを閉じようかと思います。

コーチングは国家資格がなく、また内容や効果が見えにくいものです。
お試しで受けてみても、そもそもコーチングを受けるのが初めての場合「こういうものなのかな?」と思うのが自然でしょう。

しかし、「話をよく聞いてくれる人」と「(自称ではなく)本当のプロコーチ」の間には、大きな差があります。
悪くすると、トラウマが変に呼び起こされたり、情報商材的なコーチングに50万円支払う、みたいなことも起こりかねません。(国際コーチング連盟ICFも、こうした悪徳コーチがコーチングの品格や信頼を下げると警鐘を鳴らしています)

コーチングの知見があまりない方に、それを見極めるのは容易ではありません。
そこで、コーチの出身スクールや、世界最大のコーチング組織である国際コーチング連盟(ICF)が発行している資格ACC/PCC/MCCを所有しているかどうかが、コーチを見極める一つの大切なポイントになります。
(タクシーの運転手が、「免許は無いけど、裏山で練習したから大丈夫!」とお客さんを乗せていたら怖いですよね、笑)

参考までに、ICFが認可しているコーチングスクールのリストをご紹介します。

この中で、僕がプロフェッショナルコースまでの全てのコースを修了したCTIジャパンは、以下のような最も信頼の置ける位置付けになっています。

このプログラムは、コーチの訓練の基本から高度なレベルにあり、コーチングを実践する機会があり、ICFプロのコーチ(最低でもPCC)によるコーチング、メンタリングを受け、また、認められた評価者によってPCC資格レベルの学習者のコーチングスキルが評価される必要があります。

ACTPプログラムを修了すると、ICFが提供するプロフェッショナル認定コーチ(PCC)資格認定を申請するのに十分なトレーニングやスキル要件を持ちます。


本当に人生を、自分自身を良くしていきたい方、お試しコーチングでお待ちしています!!

1万文字を越える大作を読み切ったあなたに、まず拍手と深い深い感謝を送りたいと思います!
心よりありがとうございます!

そして、今この瞬間に自分の人生や自分の在り方に意識が向いているのであれば、是非コーチングを届けさせて下さい。

必ず、力になります。


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