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49. 大トロは好きなタイミングで

僕は将来のことをよく考える。
”よく”と言うのは、”深く”という意味もあるけど、ここでは”頻繁に”という意味合いの方が強い。

「先のことを考え、そこに向かって今を生きる。
だからこそ、大きな一歩を実際に踏み出していくことができる。」
僕はそんな考えを持っている。

でも実際には、「先のことを考え、そこに向かって今を生きる。」と「大きな一歩を実際に踏み出していくことができる。」の因果関係は僕の中では証明されていない。
後先考えないからこそ、無茶で面白い大きな一歩を踏み出すことができる、という場合もあるかもしれない。

大トロは好きなタイミングで食べる。

こんな食べ方をし始めたのは、成人して更に数年が経った20代後半から。
それまでは、やはり先のことを考えていたせいか、”一番美味しいものは絶対最後に!”と意固地になって必ず最後に大トロを食べていた。(そもそも大トロを食べる機会が少なかったから、尚更”鉄のルール”なのであった。)

世界一周を終え、遂に大トロを好きなタイミングで食べられるほど柔軟な人間に成長した私は、大トロを好きなタイミングで食べることにしてみた。
ルールの通りにするとか、頭で考えるのではなく、自分の感覚のフローに従うのだ。

「あー、今食べたい!」

そんな心の状態に従って大トロを頬張ると、なんということでしょう。
総合的な食の満足度が更に高まった気がした。(大トロも最後まで残されて乾燥しないし。)

マイルールや理論や勝手な癖や常識なんかに従って、機械的に判断するのは簡単ではある。考える必要がないから。いや、自身の感覚を感じ取る必要がないから、と言った方がここではしっくりくる。

自分の内側に、今どんな響きがあるのか。それを感じ取って現実に行動していく。
すると、心地よく、豊かさを感じる。その物事の価値をより感じ取ることができるような気がする。

これは、(もちろん)大トロに限った話ではないし、小さい選択に限った話でもない。
人生の大きな選択についても、”絶対これをしなければならない”などという責任感や縛りから選ばされるのではなく、自分の響きとその時のフローを感じ取ることで、今を生きる時間を彩り豊かなものにできるのだと思う。

将来のことを考えるのも、もちろん大切なことだと思うけど、そこにどんな響きを感じるのか、どんな響きを感じていきたいのか、そして今の感覚のフローはどうなっているのか。
頭で考えることと、心や体で感じることの両輪を仲良くさせてあげて、未来に繋がる今を生きればいい。

そうやって、鰯も烏賊も大トロも丁寧に咀嚼して、その味わいをしっかり感じ取ればいい。

何が言いたいかと言うと、「寿司って美味しいよね!ニッポン万歳!」ってこと。


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