和ろうそくの楽しみ方②~時計としての和ろうそく~
みなさんこんにちは!前回から始まりました「和ろうそくの楽しみ方」シリーズですが、1回目は「芯切」の紹介をしてみました。そして、前回の記事、、、全くよまれていません(涙)。。。実は以前投稿した記事のリメイクのため、多少少ないと思っていましたが、、、そんな前回の記事はこちらです!もっと読んでいただけるように頑張ります!
今回のお話は蝋燭と時間に関してです。蝋燭には「灯り」という重要な役割があるのですが、もう1つ。ヨーロッパのロウソク史を紹介した際にロウソク時計を紹介したように「時計」としての役割も持っていました。このロウソクが創り出す時間を勝手に「ろうそく時間」と呼んでいますが、これがなんとも味わい深い。そんなお話です。
■お茶屋さん行ったことありますか?
「お茶屋さんくらい行ったことありますよ!」と私は答えたのですが、ご存じの方もいらっしゃるおと思いますが、ここでいう「お茶屋さん」とは茶葉を売っている店でもなければ、カフェでもありません。祇園をのような花街で舞妓さんのいるお店です。花代はロウソクの本数(=時間)で決まっていたそうです。(祇園の写真なかったので別場所です)
そのほか「時間」としてのロウソクは前段でもご紹介した「アルフレッド大王のロウソク時計」などが有名ですが、いわゆる火時計の一種として、中国や日本でも古くから使われていたようです。ロウソク時計の一番の良さは同じ大きさのロウソクを使ったしてもデジタルのように正確に同じ時間を刻むわけではない。という所にあると思っています。現在ではロウソクで時間を計る事は日常的には無いですが、そこに新しい魅力があったりします。
■時計を忘れて
では、「時間」の魅力はどこにあるのか?それは誤差、あるいは、「余白」と言える時間の存在です。
先ほどの書いた通り、同じ大きなの蝋燭を使っても毎回若干の誤差があります。例えば1分短かったり、逆に長かったり。これは灯芯が蝋の吸収する僅かな差や、その日の条件による僅かな差。その「余白」を最も楽しめる蝋燭こそ、手仕事で作られる「和ろうそく」です。
個人的に就寝前に和ろうそくを1本灯し、消えたら寝る。という事をしていますが、和ろうそくをつけてからは時計もスマホもみません。ただ、和ろうそくが消えたら寝るだけです。
この時間の余白はとても贅沢です。時間にも、予定にも縛られず、ただ火が消えたら眠るだけです。計画を立てたり時間を決めて取り組むこともものすごく重要ですが、自分への休息もこめて、和ろうそくに火をつけたらスイッチを切って、和ろうそくの創り出す「余白」を楽しんでみてはいかがでしょうか。これまでにない世界が見えてくるかもしれませんよ。
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