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櫨の実をちぎる

みなさんこんにちは!今週はうきは市と島原の「櫨の実ちぎり体験」に参加してきました!櫨の実は例年11月頃〜穫時期になります。ちょうど紅葉が一段落すると葉がおちて実だけが残りちぎりやすくなります。さて、先週は収穫とはまだまだ程遠い我が家の成長記録(しかもあまりうまくいくいってない)の第3弾レポートを載せていますのでご一読頂ければと思います!

少し話は変わりますが、ハゼノキは痒くなったり、肌荒れすると言われがちですが、今回の櫨の実のちぎり子供達も大勢参加してくれています。しかも大人が軍手で作業しているのに子供達は「素手!」毎年参加しているようですが、痒くもならなければ荒れることもありません。私も真似して素手でやってみましたが今の所変化なし!これも体験してわかることなのかもしれません!(葉が落ちは実だけが残ったハゼノキ)

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■櫨の実をちぎる人。その名も「ちぎり子」

葉が紅葉で色づき始めると櫨の実の収穫が始まります。櫨の実は枝先に葡萄のような房がのように実がつくのですが、成長すると7,8m程高くなるため上の方の実を収穫するためには技能が必要です。枝を切ってしまえば早いような気がしますが枝を切ってしまうと、翌年以降その実がつかなくなってしまい、回復するまで数年を要することになります。
実は、枝先にはすでに来年のつぼみがついており、これを守るために櫨の実は文字通り「ちぎって」取ることになります。

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「ちぎり方」はそれ程難しくありません。親指と人差指で丸を作って、実の付いた房を幹の方向に一気に引くとごっそり塊が取れます!ですので初めて櫨の実をちぎる人でも簡単に取ることができます。そう手が届く範囲であれば。実際の櫨の実は木の先端部分や枝の端につくため、脚立で取れない部分は、木に登る、枝を足場にする、縄を張って足場を作る。と言った高所に適した取り方をする必要があります。そのため危険作業でもあり経験値も必要とする作業であり、これを行える専門家を「ちぎり子さん」と言います。

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実はこの「ちぎり子さん」の高年齢化と現役者の減少がハゼノキを育てていく上で大きなポイントとなっています。育てる、収穫する、絞ぼるの木蝋を作る工程の中で「収穫する」がもっとも後継者を悩ませています。そのため今回参加した櫨の実ちぎり体験に子供たちが楽しそうに参加しているのはとても印象的でした。

■うきは市レポート

12月4日、うきは市の「延寿寺曽根の櫨並木」で櫨の実ちぎり体験を行いました!地元の有志の方だけでなく地域の学童の子供たち参加してくれました。子供たちは我先にと元気いっぱいに収穫する姿はとても頼もしいですね!ただ、30分くらいで飽きてしまうのも子供らしくて良いなと思いました。。。結果あっという間の2時間で88kgの実を収穫できました!これがいずれ木蝋になり、和ろうそくになって行きます。

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■島原市レポート

12月5日。島原の本多木蝋工業所さんの裏庭でもある櫨畑で収穫体験を行いました。こちらは本多さんはじめ島原で結成されている「櫨道楽会」のメンバーを中心に近隣の方やこちらもたくさんの子どもたちが参加してくれました。結構高所に登ってる実をちぎる子も!!!流石に木のてっぺんまで登るのは怖かったですが、こちらは1時間半ほどで78kgの櫨の実が収穫できました!

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櫨の実ちぎり体験が終わったあとは和ろうそくとオカリナコンサート!文化として根付かせるためにハゼ文化だけでなく他の文化とも合わせての開催。オカリナコンサートは初めてお聞きしましたがとても良い音色を奏でていました。

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