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【ビジネス本書評600分の21】金運の正体 崔 燎平著


「自分には特別な才能がない、、、」
「自分に向いていることってなんなんだろう、、、」
「もっと自分らしく生きていきたい、、、」
こんなお悩みをお持ちなら、読んでほしいのが本書。


「え?全然金運と関係ないのでは」と思うかもしれない。
金運について書かれてあると思っていたぼくは面食らった。いい意味で。

そして、金運を上げてもお金は入ってこないと筆者は言い切る。

筆者は占い師として10年以上にわたって、5万人以上を占ってきた方。
そして多くの人が「金運を上げたい」と言って相談に来たそう。

手相にはその人の金運の状態が現れる。
同じ人でも、金運の相が出る時と出ない時があるらしい。

つまり、金運の相が出ていれば、金運が上がっているということ。
相談に来るということは金運が下がっているのかと思いきや、多くに人に金運の相が出ていたという。

多くの人が誤解しがちなのは、
「金運がある=宝くじに当たるとか大金を拾う」

だけど、筆者の考える金運があるとは、
「才能を見つけて、能力を発揮してお金を得ること」

宝くじに当たるって、金運があるように思うひともいるだろう。
確かに、宝くじが当たった瞬間は最高に嬉しいかも知れない。

しかし長い目で見ると、お金はどんどん減っていくだけだから不安な気持ちになりやすい。
実際、宝くじに当たって自己破産する人が一定数いるという話を聞いたことがある。
一方、才能を見つけてスキルアップし続ければ、いくらでも何年でも稼ぎ続けることができる。
本当の意味で「金運がある」状態で、これこそ筆者がこの本を通して伝えたい点。

冒頭から、地に足のついた考えをする筆者にかなり共感。

(「胡散臭いな」と本の表紙を見て思ってしまい、スイマセン、、)



ボクは39歳だが、いまだに自分の向いていることは、はっきりとわかっていない。
「多分これなんかな?」と思いつつ迷いの日々を送っている。

風水でいいと言われていることなど習慣にしてきたが、確かに大金持ちになっていない。

表紙に惹かれて軽い気持ちで買ったものの、本書を読んで思わぬ深い学びを得ることになった。



筆者紹介


崔 燎平(さい りょうへい)
北九州の経営者であり、占い開運アドバイザー。14年前に占いをはじめ、今までに5万人ほどを占ってきた。ときに優しく、ときに厳しく相談者に応え、生き方を変容させる占いで評判に。口コミで人気が広まり、今では北九州だけでなく全国から相談者が訪れ、予約がなかなか取れないことでも有名。著書に『99%の人生を決める 1%の運の開き方』『50000人を占ってわかった 愛を叶える人 見離される人』(内外出版社)

内容紹介


占い師の筆者が金運の正体を教えてくれる本。
金運とはタナボタ的なものではなく、色々なことに挑戦してスキルアップすることで得られるもの。

だから、占い師に「私の向いてることってなんでしょうか?」とか「才能のある分野はなんですか?」って聞くことはやってはいけない。

自分で自分と向き合うことを放棄しているのと同じで、面倒くさがっているだけ。
つまりわからないのではなく、わかろうとしていないだけだといえる。


本書は以下の3章構成。
1、才能を見つける
2、才能を進化させる
3、喜楽に生きる
番外編、お金に好かれる日常習慣


目次を見てもわかる通り、才能の話で占められる。

1章では才能を見つける方法を教えてくれる。

就職のとき自己分析やった人も多いだろうが、本書のやり方はちょっと違う。
一般的な傾向ではなくて、筆者の体験談がベースになっているため、より説得力のある内容になっている。

才能は人それぞれみんな違う。
だけど、才能を見つける方法は同じなのだろう。


2章では才能を進化させてもっと稼いだり、能力を発揮して人の役に立つ方法が書かれている。

才能を見つけてある程度成功してくると、マンネリ状態になるケースがある。
誰しもが陥りそうな時の解決策や、人生に絶望していたニートが、筆者のアドバイスで人生逆転した方法などが書かれてある。


3章は、才能を見つけて成功した後の人生との向き合い方を教えてくれる。

一部、イチロー選手の引退会見を例に書かれている。
人が羨む成功を収めた後も人生は続いていく。

その時、どんなマインドでいるといいのか。

最後、番外編としてお金に好かれる日常習慣が書かれてある。

手っ取り早く習慣を変えたい場合、効果的な方法が23コもある。

だから、どれか一つでも実践したい。


心に残ったところ


ここからは心に残ったところを紹介する。
正直かなり多いので、一部だけ。

「このままでいいのだろうか」という内なる声が聞こえてくるのなら、「このままではよくないんだ」と自分自身が一番わかっているはずなのです。そして、この声こそが、才能を開花させるきっかけ

「お金なんてほどほどにあればいい」「彼女いたらめんどくさいからいらない」
そんなふうに言ってしまうことはないだろうか。

ボクはそんなふうに考えていた時期がある。
今思い返してみても、ただの負け惜しみに過ぎなかったと自省している。

本当はお金が欲しかったし彼女が欲しかった。
だけど、なかなか実現しなかったから、強引に気持ちの整理をつけようとしていただけ。

そうやって、自分の心にフタをしたままだと、自分の人生を生きられないから、本当の意味で楽しい人生ではない。

今の世の中って、人類史上最も自由で成功しやすい時代だと思うから。

士農工商って身分制度があった時代から考えると、今は職業も住む環境も、何もかもが自分で選べる。
海外で住んだり働くことだってできる。

だから、自分の心の声をしっかり聞くことが大事。
どんな環境であれ、はじめの一歩を踏み出せば必ず思い描く自分に近づける。
もしかして、途中で挫折してしまうかも知れないし、失敗して落ち込んでしまうかも知れない。

だけど、自分の心にふたをして強がって生きるより100倍幸せな生き方だと思う。
「もう30歳だから」「もう20歳だから」
ボクも年齢を言い訳にしてやらなかったことが多かった。

「思い立ったが吉日」っていうけど、人生で最も若いのは「今、この瞬間」。
1秒後には今より老いている。

だから、行動した方がいいなと改めて思わせてもらった。

「五感への新たな刺激が、才能を見つけるきっかけになることが多い」

自分に何が向いているのか、やりたいことがなんなのかわからない場合、五感を満たしてあげるといいという。

本書では、筆者に海外旅行をすすめられたシングルマザーの話が書かれてある。

海外旅行へ行くと五感を刺激できていい、ときいた女性は気になっていたフランスへ行ったそう。
そこで、出会ったのがフランスのお菓子。
あまりの美味しさに感動した女性は、帰国後もずっとお菓子について調べたものの、結局わからなかったそう。
そして「もう一度フランスへ行ってレシピを学びたい」との思いでフランスへ。

レシピを学んで帰国した彼女は、知人にお菓子を作ってあげていたところ大好評。
すると、友人から結婚式の引き出物として「200人分作ってほしい」と頼まれるまでに。
そして、結婚式に出席していた女性がお菓子の味に感動。
彼女の店を出資する話を提案してきたそう。
びっくりして理由を聞くと、女性からの返答は「私が食べたいから」だったとか。
その後店は大繁盛し、自社工場を構えるまでに。

いろんな偶然や運に恵まれているものの、きっかけは五感を刺激するために行った海外旅行。

だから、日頃からなるべく五感を刺激してあげられればといいなと思う。
・高級ホテルでコーヒーを飲む
・アロマオイルを炊く
・名画や絶景を見る
・心からリラックスする音楽を聴く
・大好きな人とハグ

もちろん、海外へ行ければベストだろう。
時間とお金を強引にでも作っていきたい。

と言っているボクはまだ行ったことがない笑
来年には実現させる。


自分の半分はお父さんでできており、お父さんを軽蔑することは、自分自身を軽蔑することと同じ

ある日占いに訪れた母親と子供。

子供は「将来、父親のようにサラリーマンとして30年もあくせく働くのは嫌。父親のようにはなりたくない」と言ったそう。

それを聞いた母親はかなり共感していたとか。
サラリーマンの父親を持つ場合、上記のように考える子供もいるだろう。

だけど、父親を軽蔑するのは、自分を軽蔑するのと同じだから成功しないと筆者は言う。

子供の頃って、親に対してよく思わない時期があるだろう。特に思春期の頃。
家庭環境は人それぞれだし、完璧な親は存在しない。

親とどう向き合っていくかは、人生でずっとついてくるテーマ。
親をよく思わずに生きることもできるし、よく思って生きることもできる。

どう生きるかは自分で決めること。
だけど、自分を大切にして生きたいなら、両親のことを尊敬できるようになった方がいいなと思った。

両親を否定しているうちは、自分のことも否定しているなと思ったから。

胸がちょっと痛くなる内容だった。


金運をあげるアクション


金運を上げる最強のお守りとして、
「銀行の通帳に自分が欲しい金額を書く。5億円でも10億円でもいい」
と書かれてあった。

そんなことで金運上がる?って半信半疑の人もいるだろう。

だけど、こんな小さいことを積み重ねていくと、必ず大きな差になる。
筆者はありもしない金額を書いたことで、実際にあるかのような気持ちになれたそう。

「成功したければ成功者になったように振る舞え」と言われる。
成功した気持ちになれる、とってもカンタンで効果のある方法。

試しにトップクラスの裕福な人に聞いてみたところ、「2〜3週間に一度は散髪に入っているという返事が一番、多かったそう

完全に盲点だった。
男性は一般的に、1ヶ月から1ヶ月半で髪を切る人が多いと言われる。

しかし、成功する人は散髪の頻度まで違った笑
確かに、髪を切って1ヶ月も経つと、顔周りの毛が伸びがちなので、清潔感が失われているのを実感する。

だけど、めんどくさかったりお金がもったいなかったりするから、なるべく散髪に行かないようにしてきた。

だけど、髪って清潔感を大きく左右する。
特に、ビジネスマンでは第一印象が大事。恋活や婚活をしている人にとっても同じ。

大人になる程、第一印象でアリかナシを判定されるケースが増えてくる。
第一印象でないと思われたら、どんなに優秀な人でもビジネスのチャンスを掴むことは難しくなるだろう。
だから、めっちゃもったいない。

きっと、成功している人は第一印象に気を配っているから、自然と散髪に行く回数が増えるんだろうなと思う。
いい印象を与えるためにも、モテるためにも、今年は3週間に1度は髪を切りに行くことを決意。


イチロー選手は言った。
「とんでもない場所へ行くたった一つの方法は、小さなことをコツコツやること」だと。

イチローは天才だと一言で片付けられることが多い。

だけど、彼は小学生の頃から笑われ続けたという。
小学生の頃は「プロ野球選手になる」と言って笑われ、
プロになってからは「首位打者になる」と言って笑われた。

だからイチローが結果を残せたのは、圧倒的な練習量をひたすら続けただけ。
もともとの才能じゃない。

だから、金運をあげたかったら、成功している人が教えてくれたことを素直に続けてみるのが大事。


まとめ


金運を生かすために、チャレンジしまくろう。

パワースポットに行ったり、神社でお参りすることでも金運は上がるかも知れない。

だけど、最も大事なのは「自分の人生に対して自分で責任を持って、挑戦をあきらめないこと」だと思った。

ボクは毎日、神社へお参りさせてもらっている。
運気を上げるためとか、感謝するためって気持ちもあるが、どこかに「逃げ」の気持ちがあった。

「お参りするので神様助けてください」みたいな類のもの。

本書を読んだ今、肝が据わっていないなぁと感じてしまう。
成功には、運とか環境とか色々なものがつきまとうだろう。

だけど、結局「行動するのは自分」「続けるのも自分」
どれだけ行動したか?どれだけ改善して続けたか?

運とかが絡んでくるのは本当に最後の最後なのかも知れない。

才能とか人によってはあるのかも知れないけど、ほとんど変わらないのかも。

行動する大切さを教わった。
筆者に感謝したい。





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