見出し画像

たれてきたら、かむ5月22日

メイクをしていると、鼻がむずむずした。左の鼻の穴から、透明な鼻水がたらり。
きれいーーって思った。汚いといわれる鼻水だけれど、透明で朝日を浴びているそれは何だかきれいとしか言いようがない。すすらずに数秒見つめてしまう。たらーっとしてきたので、諦めて鼻をかむ。

今日は雑誌編集部に移動してきて、初取材。何かおなか痛いし手汗にじむし、部屋が暑い気がする。何度も見た質問用紙を机に広げて宙を睨む。いや、緊張しているようだけれど、MAXではないから大丈夫。

MAXの緊張は、高校最後の大会のときだと思う。大会前日の夜に目が謎に腫れ、朝にはお漏らしをした。高三なのに、びっくり。身体に異変起きまくり。
でも、こんなに緊張できているという事実に安心して逆にほぐれたのだ。心も体もわかってる。最後がかかってる。負けたら、終わり。

何だか土曜日くらいから、変な気分が続いている。悲しいような泣きたいような。さみしい、のかな。些細なことを拾っては、あれ?って。逆に自分が何かしたのかなとも思って焦る。
多分、たぶんだけど彼氏さんは体調が悪いだけ。逆にいえばいつもすんごい気を配ってくれてるんだな。違ったらどうしよう。何かわたしが傷つけていたらどうしよう。怖くて聞けない。ここで書くのも違うと思いつつも、日記に本音を書けなくなったら本末転倒だしと書いちゃう。
嫌だな、怖いな。

一度、仲良い子にLINEのひとこと?みたいなところで私だけにわかる怒りを向けられたことがある。ごめんってLINEを送って返ってきた怒りの文章に、初めて言葉で泣いた。取り返しがつかないと思って、仲直りしたけど。はじめて文章を読んでいて、心臓がどくんってした。嫌な方向で。いまそんな思いをさせていたらどうしよう。ごめん。

取材は無事に終わった。おなかが空いたから、食べた。でもやっぱり何か悲しい。
汚いと思っていた鼻水がきれいなように。どうかこの寂しさがどうってことがない思い過ごしでありますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?