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プカプカしてちょっとで変わる(お話)

むかしむかしかみらいかあるひあのときいつかどこか

とても幸せな島に とても幸せにそれぞれの家族と暮らしている 
5歳のおんなのこと8歳のおとこのこがいました。

魚をとり、野菜やくだものや実をいただき、貝を採り、お芋とお米を育て、いろいろ醸していました

恵みを祝ううたや踊りや詩をつむいでいました
美味しく料理し、どうぶつ達ともなかよくあそびました

家族同士なかよくくらしていました

毎日は幸せと感謝と祝福の連続でした

しかし

とある日、津波がやってきました
島はあっという間に流されました


おんなのこは、がんばり島に流されました

言葉がわからず、字がよめず、算数もできず
ショックで心が痛んでいたので
ダメな子として扱われました

でもやさしい人がいてくれたので
だんだんうちとけて
だんだん言葉もわかるようになりました

そしてだんだん頑張れるようになりました
頑張って結果を出すと認めてくれる人が増えました
うたや詩や、お話や癒しをすることで
お金ももらえるようになりました

でも、幸せは 失う不安も伴っていました

お兄ちゃんはどうしてるんだろう?


おとこのこは、闘うものになっていました。
津波は、気候変動のせいでした
それは産業と格差がさらなる無限成長を目指す文明が起こしたものでした。
それを壊してやる
彼は、AIハッカーとして頑張っていました。

彼はブロックチェーンを使った地球通貨を作り、環境税とベーシックインカムと直接民主制とシェアリングを実現しようとしていました。
しかし、それができ、DNAで共鳴して、すべての人間がそれを享受できるようになったところで投資家がそれを奪いました。
奪えたのは、みなが迷いながらも奴隷のままでいることを選んだからです。
そのシステムは望まれた通り支配の道具にされてしまいました。

殺されそうになったので逃げました。
しかし、それをオープンにできるカギをもっていたので追われました。
しかし、たとえオープンにしても生かされないので彼は絶望していました。

死の恐怖

妹はどうしてるだろう


おとこのことおんなのこは、それぞれに、生まれた島へ行ってみようと思いました。

ちょうどその年はその島が皆既日食の見える地点だったのです。

2人はチャーターしてそれぞれにそこにたどり着き

そこで再会しました。


いろいろかたりあいました
いろいろと心の隙間が埋められ癒されました


そしてプカプカしました
がんばらなくても浮きました
からだは地球につながり
スピリッツは宇宙につながり
ハートは全生命につながりました

その夢で父や母に、ご先祖様にあいました


そしてまた
がんばり島のご先祖様もまた津波や地震や氷河に襲われたものでした。

怒りや絶望や無力感は慈悲にとかされました


2人は合体神となりました


地球の中心に根が伸びていきました
太陽へ宇宙へ 芽が 茎が 葉が 伸びていきました
花が咲き 実がなり 種が実り 胞子のように風に乗っていきました

種は うたをうたっていました
種は カギの振動をもっていました
種は ライフウェブに感染していきました

ひとり一人が ちょっと からだのことを考えるようになりました
ひとり一人が ちょっと からだのことを感じるようになりました
ひとり一人が ちょっと いのちのことを感じるようになりました

ひとり一人が ちょっと ほかのいのちのことを感じるようになりました
ひとり一人が ちょっと おたがいのことを感じるようになりました
ひとり一人が ちょっと おおきないのちのことを感じるようになりました

ひとり一人が ちょっと じぶんのことを感じるようになりました
ひとり一人が ちょっと じぶんのチカラを感じるようになりました
ひとり一人が ちょっと じぶんのことを愛するようになりました

ひとり一人が ちょっと じぶんのしてきたことがわかるようになりました
ひとり一人が ちょっと じぶんのチカラがしてきたことがわかるようになりました
ひとり一人が ちょっと うすうすわかっていたことに直面してしまいました

ひとり一人が じぶんたちがしてきたことで痛みを感じました
ひとり一人が じぶんたちがしてきたことで痛みを感じました
ひとり一人が じぶんたちがしてきたことで痛みを感じました

でも おたがいが いました
みんなひとつでした
なみだがながれていました

それはすでにあった
それはすでにあたえられていた
それはいつもあった

宇宙にプカプカしていました
あたたかい太陽の羊水のような波にいだかれながら
あたたかいいのちとして 祈りとして

ENOUGH

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(スターチャイルドというかアースチャイルド)

(制作BGM   Radiohead LIVE Sep.2016 in Berlin)













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