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人類の呼吸:吸う(消費)時代から吐く(贈与*創造*祝福)時代へ

吸う時代

文明全体の流れで言うと、近代以降はいろいろ地球から吸収し、それにより経済成長してきたと言える。それは収奪し、燃やし、消費し、富を集中することでもあった。ただ、そのおかげで、この地球がかけがえのない星であると知ったり、世界の人々が一つにつながることもできた。

たぶん地球がいっぱいいっぱいになったので、人口の成長率(増え方)はマイナスに転じている。経済成長率もマイナスになっている。

(成長率なので、増加はまだ続くが、近々増加が止まり、減少に転ずる流れになっているということ。)

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(グラフ:ビジネスの未来 山口周 から)

これからは、吐くこと。

これからは、吐くこと。

つまり地球にお返しすること。
これまでは消費だったが、創造すること、表現すること。感謝を表現すること、祝福すること。

ところで、実際のところ、消費と創造、どちらが楽しいのかというと圧倒的に創造である。たとえばお祭り。ねぶた祭りを観て楽しむのと、踊りに参加して楽しむのでは圧倒的に後者である。音楽のライブ、聴くのとステージに立って演るのでは演ったほうが楽しい(恥ずかしいとかとのバランス次第はあれど)。

消費から贈与へ

産業前は、村の人はみんな踊っていて、消費という概念は少なかった。それは祭りが感謝であり、自分たちのものだったから。祭りだけじゃない、日常のいろんなことは踊られ、歌にされていた。沖縄のおじいやおばあがそうであるように。産業によりそれが商品化され、消費されるようになった。しかし今、インターネットにより、人々はマスメディアの情報商品を消費する側から、表現を発信する側に回ろうとしている。

インスタ、Facebook、入り口は商売のため、かもしれないが、楽しみに変わってくる。自分が情報発信の主体、当事者になってくる。それはお金のためでなく、楽しみだったり、素晴らしさを共有したい、知ってほしい ということに変わっていく。それは、消費ではなく、贈与、創造である。

それは情報発信だけでなく、職人や農家の素敵な「仕事」を知ってもらい、そのなり手を増やすことだったり、仕事のやり方を創造的に変えることでもある。感謝的な創造や、一体となる創造や、インプロヴィゼーション(即興)を楽しみながらの創造。

本来、創造~贈与 の交換で回っていた経済が、産業化によって、地域循環から奪われて世界の富を偏らせる偏在化となり、大量生産大量消費から大量のゴミ生産ニセモノ消費になってきてしまい、生態系は荒れ、心もすさんだ。今、その過ちに気づき、感謝を返す転換だ。

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偏在から、遍在へ。

偏在(かたよってある)から、遍在(あまねくある)へ。

消費文明から、贈与・創造文明へ それはもう始まっている。

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